NVIDIA，Quadroユーザー向け無料ソフト「Quadro Experience」のベータプログラムを開始。画面の動画撮影やゲーム向けの機能を備える

　NVIDIAは2019年7月16日，Quadroユーザー向けの無料ソフトウェア「Quadro Experience」のベータプログラムを開始した。現在，同社Webサイトからベータプログラムへの参加登録が可能となっている。


　Quadro Experienceは，PCの画面録画や実況配信機能，最新版ドライバソフトの通知やインストールなどの機能を備えたソフトウェアで，いってしまえば，「GeForce Experience」のQuadro版という位置付けと理解していい。

　画面録画機能では，最大4K解像度での録画に対応するほか，画面の操作を最大20分まで自動で録画し，動画として切り出せる。つまりGeForce Experienceの「ShadowPlay」のように利用できるわけだ。撮影した動画はYouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームにアップロード可能で，複数のユーザーに対して直接，ライブストリーミングできるという。

　また，ゲーム内のアングルや色調を自由に変更して，スクリーンショットが撮影できる「Ansel」や，プレイ中のゲームに対して，リアルタイムでポストエフェクトフィルタを適用できる「FreeStyle」といったゲーム向けの機能も提供する。基本的にコンテンツ制作用のQuadroで，「ゲームも楽しみましょう」とNVIDIAがアピールしているのは，ちょっと面白い。


　なお，NVIDIAによると，Quadro Experienceは，Kepler世代以降のQuadroで動作するとのことだが，ゲームの最適化設定は，現時点でQuadro RTXのみのサポートになるという。

Quadro Experienceの概要ページ（英語）