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「Z/X」の学生交流会が開催。参加者による対戦会や,プロデューサーの久保田俊介氏などがTCG業界について語ったセミナーの模様をレポート
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印刷2017/08/25 13:37

イベント

「Z/X」の学生交流会が開催。参加者による対戦会や,プロデューサーの久保田俊介氏などがTCG業界について語ったセミナーの模様をレポート

 ブロッコリーは2017年8月20日,東京都練馬区のブロッコリー本社にて,トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-」(以下,「Z/X」)の学生交流会を開催した。

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 これは「Z/X」の学生応援キャンペーンのスペシャル企画として,多数の応募者の中から選ばれた全国の大学生,専門学校生,大学院生を対象として行われたもの。イベントの前半では,参加者による「Z/X」の対戦会が行われ,全国から集まった26名の参加者が「Z/X」の対戦を通して親睦を深めていた。
 この対戦会には,「Z/X」プロデューサーの久保田俊介氏イグニッションガールズ星谷美緒さん春村奈々さん,そしてカードラボの加藤秀之氏も参加。久保田氏とイグニッションガールズは,8月24日に発売予定のエクストラパック「サマ・ドラ」に収録されるカードなど,発売前のカードやギミックを使用したデッキで参加者と対戦し,会場を盛り上げていた。

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 イベント後半では「カードゲーム制作の現場とは?」と題したセミナーが開催。セミナーでは,MCとして「Z/X」の営業を担当する山本 匠氏,講師として久保田氏と加藤氏が登場し,TCGの制作現場や同業界に関する裏話などを語った。

 最初のテーマは「TCG制作から販売の流れ」。ここでは,TCGの企画と開発を行う「メーカー」から,販売店との仲介である「問屋」に商品情報が渡り,「販売店」がその情報で注文数を決め,そしてメーカーが注文数に応じてカードの製造を行うという流れが,2人の講師それぞれの立場から語られた。

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 販売店からの注文がメーカーに集められ,生産数を決定するまでにおよそ1か月の期間が設けられており,また,注文に応じて生産開始されたカードが販売店で発売されるまでも,同じく1か月ほど掛かるという。
 販売店との営業や交渉などを担当している山本氏も「予約特典などの締め切りが早いのは,この生産開始と同時に作られているためです」と説明した。
 これについて久保田氏は,「メーカーと販売店との仲介を行う問屋は重要な存在」と語る。販売店の注文をメーカーが直接受けていると,仕事量が膨大になってしまう。それらを軽減するために,注文を請け負ってくれる問屋はなくてはならない存在であるとのことだ。

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講師として登場した「Z/X」プロデューサーの久保田俊介氏(左)と,「Z/X」販売店であるカードラボの加藤秀之氏(右)
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MCを担当した山本 匠氏

 加藤氏は“TCG業界の面白い点”として,メーカーと販売店との距離感が近いことを挙げた。「メーカーと販売店が一緒になって動くことが多い。商品営業の際も,次の商品の戦略について話をもらえるだけではなく,こちらから伝えた情報をフィードバックしていただける」とコメント。久保田氏も,その両者の関係だけではなく,ユーザーの意見や要望がしっかりと届くところもTCG業界の面白い点だと語った。

 続いてのテーマは,「それぞれの仕事における裏話と苦労話」。久保田氏は苦労話として,同じ商品でも人によって意見がまったく異なることを挙げた。「Z/X」立ち上げの際,さまざまなカードショップでテストプレイとプレゼンテーションを行ったが,あるショップでは「難しすぎる」,またあるショップでは「簡単すぎる」という両極の意見があったという。

 それについて,“カードショップによって普段集まっているお客の傾向が異なる”ことに触れながら,「例えば子供向けのカードゲームとして見たら,『Z/X』は難しいかもしれない。一方でハードなTCGプレイヤーから見たら簡単かもしれない。そこで僕は,その間にいるユーザーさんに楽しんでいただこうと考えるようにしたんです」と,「Z/X」のコンセプトにあるものについて語った。

発売前には,久保田氏や山本氏などが全国各地のカードショップに足を運び,300回近く体験会を行ったそうだ。ほかにも「カードをパックに詰める際,ある程度の法則性を守り,かつバラバラに封入するのが難しい」と,製造の際の苦労を語った
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 3つめのテーマは,「メーカーから販売店に望むこと」。久保田氏は,日本におけるTCGは,誰かと一緒に遊びたい,カードの効果のやりとりをしたいといった“コミュニケーションツール”としての側面が発展してきている点に触れ,その上で「カードショップにはコミュニケーションを取りやすい環境を作って,プレイヤー同士の仲立ちをしてほしい」と話した。

 続いてテーマは「販売店からメーカーに望むこと」に移る。加藤氏は“売れる環境作り”が双方にとって大事であり,そのためには“情報の出し方”を強化してほしいと語る。
 その理由として,販売スケジュールや商品情報が足りないメーカーが多いことを挙げ,「販売側が商品のことを分かっていなければ,お客さんに伝えることも難しい。よりメーカーとの一体感を出していきたい」と語った。

 最後に久保田氏は,TCG業界を目指す学生達に対するアドバイスとして「本や映画など,いろんなコンテンツに触れてください。(TCG業界は)TCGに関する知識ももちろん大事ですが,ほかのコンテンツを知っているということを生かせることが多いのですが,社会人になってからでは,その時間を作るのも大変になります」と話し,続けて「まったく違うジャンルでの経験や楽しさを活かせるのがTCG業界。いろんなことにチャレンジして,それがなぜ楽しかったのかを考えるようにすれば,今後役に立つと思います」と話し,セミナーを締めくくった。

 セミナー終了後,久保田氏にインタビューを行う機会を得たので,本稿の締めとしてその内容をお伝えしよう。


久保田俊介氏へのミニインタビュー


4Gamer:
 今回のイベント開催のきっかけを教えてください。

久保田俊介氏(以下,久保田氏):
 「Z/X」は,よりユーザーへの,とくに学生の皆さんへのアプローチを強めようとしています。
 現在「Z/X」のユーザー層で一番多いのが24歳前後の社会人層なのですが,その下の層に対してもアピールするために,初心者向けの講習を始めとしたさまざまな施策を行っています。今回のイベントは,その一環として開催したものですね。
 また,TCG業界に入りたいと考えている若い人は多いと思いますが,「この業界に入るためには何をしたらいいのか,そもそもどんな仕事があるのかも分からない人が非常に多いのでは?」と,僕自身の経験からも考えていました。そういったところを少しでも分かりやすく説明できればと思い,今回のセミナーを行いました。

4Gamer:
 今回の対戦会では発売前の3商品,エクストラパック「サマ・ドラ」,ブースターパック「因果からの脱出(フェイト・ヴァニッシャー)」,そしてキャラクターパック「オリハルコンティラノ」に収録予定の新カードが披露されましたが,それぞれのパックの特徴を教えてください。

久保田氏:
 「因果からの脱出(フェイト・ヴァニッシャー)」は,通常のブースターパックになりますので,今までZ/Xで遊んでいただいている人に向けたパックとなっています。「サマ・ドラ」はドラゴンと女性キャラクターにスポットを当てたパックになっていますので,そういった要素が好きな人にオススメです。
 重要になるのがキャラクターパックの「オリハルコンティラノ」ですね。このパックには,すでに「Z/X」取扱店舗で配布しているフリーカード冊子に収録されているカードが含まれています。
 フリーカードで始めた人に有効なパーツが入ったパックとなっているので,これから本格的に始めるという人には,ぜひこちらを購入して「Z/X」を楽しんでいただけたらと思います。

4Gamer:
 対戦会では,久保田氏とイグニッションガールズは新カードを使用したデッキで参加者と対戦していましたが,勝敗は五分でした。既存の環境でも新環境と戦えるようになっているのでしょうか。

久保田氏:
 新しいカードがあれば面白いデッキを組めますが,新しいカードがなければ勝てないようにはなっていません。
 新パックは既存のキャラクターにスポットを当てた,キャラクターのデッキを組みやすくなるカードを収録しています。強さの底上げというよりは,メインキャラクターたちに対して新しいパーツを渡すことで,そのキャラクターの新しいデッキが組めるようにしているという感じです。

4Gamer:
 デッキの多様性を上げるためのパック,ということでしょうか。

久保田氏:
 メインキャラクターの数が多いため,これまで全キャラクターに対して十分にカードが出せていなかったという面があります。
 しかし今年はキャラクターに寄せたカードを重点的に出しているので,強力なカードが欲しいというのはもちろん,“自分の推しキャラクターのカードが増えたから”というところでも,購入していただけると嬉しいですね。

4Gamer:
 最後に,「Z/X」ファンに向けてメッセージをお願いします。

久保田氏:
 「Z/X」は今後も,遊んでいる方々がワイワイと楽しくプレイしていただける環境を目指して頑張っていきます。ぜひとも応援よろしくお願いします。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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