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「GYROAXIA TOUR 2022 -Freestyle-」仙台GIGSライブをレポート。リアルバンドが“本物”になり,新時代の幕が開く――

 ボーイズバンドプロジェクト「from ARGONAVIS」が,2022年8月6日の仙台公演を皮切りにライブツアー「GYROAXIA TOUR 2022 -Freestyle-」を開始した。
 GYROAXIAはプロジェクトに登場する5人組バンドで,キャラクターの声を務めるキャストが歌と生演奏を行うリアルバンドだ。今回4Gamerでは,初日と2日目に仙台GIGSで行われた公演を取材する機会を得たので,リハーサルと本番の模様をレポートしていこう。

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初ツアーのリハーサル。細部までこだわり抜くメンバーとスタッフ


 GYROAXIAにとって初めてのツアー,その初日。開場の数時間前,ステージにメンバーが集まった。まずはギターの橋本真一さん真野拓実さん,ベースの秋谷啓斗さん,ドラムの宮内告典さんの4人が何曲かざっと演奏し,個々の楽器のバランスなどを調整する。このときの舞台上は,照明など実際の本番とほぼ同様の演出だ。客席では数人のスタッフが歩き回り,ときおり立ち止まって聴こえ方やステージの見え方を確認している。そのなかのひとりはもちろん,プロジェクトの音楽プロデューサーを務める北岡那之氏だ。

 次にボーカルを担当する小笠原 仁さんが加わり,5人でのリハーサルを開始。最初にいくつかの気になるパートを合わせつつ,イヤモニに流れるクリックやシーケンス,返しの大きさなど,メンバーとスタッフ間で細かく打ち合わせながら進められる。その調整を終えたあとは,MCや途中の入退場などを除き,セトリを頭から通しで演奏していく。

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 リハーサルは,両日ともおよそ2時間半をかけて行われた。各々の調整や確認は楽曲の丸ごとではなく,1曲のなかで何箇所にも及ぶ場合がほとんどだ。さらに,ライブ中にMCが入る流れや,演奏中のメンバーの動線なども見直していくため,むしろ時間が足りないくらいにも思える。
 2日目は開場時間のギリギリまでリハが行われており,本番ではあっという間に流れてしまう瞬間も,メンバーとスタッフ全員がごく細部までこだわり抜いているのが伝わってきた。

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 真剣な面持ちと緊張感でリハーサルに臨むメンバーだが,しばしば楽しげに雑談する姿もあった。スタッフが音響を調整している間,ドラムセットの前にメンバーが1人ずつ腰掛け,宮内さんにバスドラを踏むように言う。するとその音圧に,皆が「低周波治療器みたい!」などと言って笑いが起き,和やかなムードになった。素の本人たちは,MCほどのわちゃわちゃ感はないが,お互いに信頼し合い,気の置けない仲間であることがリハ時間にも現れている。

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 メンバーは控室に戻ったあとも,ヘアメイクや衣装の着替えに宣伝素材の撮影など,ほとんど休む間もない様子だった。そして開演直前。彼らは円陣を組み,掛け声を揃えた。


ついに迎えた本番。新たな一歩を踏み出したGYROAXIA


 会場が暗くなり,オープニングが流れ始める。この日の舞台である仙台GIGSは,満員の観客で埋め尽くされていた。新型コロナウィルス禍におけるライブのため,ここ最近のイベントと同じく,声を出す行為はNGだ。その代わりに,ファンは大きな拍手と手にした光でフロアを満たし,5人を迎えた。

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「行けるか仙台!」

 GYROAXIAの中心的存在にしてボーカルを務める旭 那由多(演:小笠原 仁)が,必要最小限の言葉で,けれどこれ以上なく力強い声で観客を煽る。初めてのツアー,初めて訪れる土地。だが那由多は,それがどうした? と言わんばかりの堂々とした姿だ。
 一方,ほかのメンバーも「これぞGYROAXIA」と言うべき姿を見せてくれた。冷静な表情とは裏腹に,秘めた熱を感じさせるギターソロを奏でる里塚賢汰(演:橋本真一)。台に乗り,誇らしげにギターをかき鳴らす美園礼音(演:真野拓実)。星を眺めるように客席を見渡し,ベースを手にジャンプする曙 涼(演:秋谷啓斗)。笑顔を振りまき,パワフルなドラムで空気を震わす界川深幸(演:宮内告典)。
 メンバーは三者三様ではあるが,彼らが生み出す音は,融合したエネルギーとなって会場を丸ごと覆い尽くす。そのくらい,1つにまとまった勢いのようなものが生まれていた。

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 客席を眺めてみる。多くは女性ファンだが,こと今回の仙台に関しては,男性客も増えていたようだった。バンドやメンバーカラーのペンライトを振る人,両手の指いっぱいにリングライトをつけた人,拳や頭を振ってリズムに乗る人。観客もまた,思い思いの楽しみ方でステージを見守っている。

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 今回のツアー内容は,メジャーデビューアルバム「Freestyle」の収録曲を始めとした楽曲で構成されており,すべての日程で一部のセトリを変えるそうだ(本記事はツアー途中の掲載のため,文中に曲名を記載できないことをここでお詫びしておく)。初めて生で披露した歌もあったが,そうした曲には少しの緊張感はありつつも,不必要な“力み”は伝わってこなかった。新たなアレンジが施された既存曲ではとくにそう感じ,ステージ全体からいい意味での余裕すら感じたほどだ。
 練習を重ねたことで個々のテクニックが上がったのもあるだろうが,メンバー全員が「観客の1人1人をしっかり見ている」という印象を受けたことも大きい。

 このツアーにおける見どころとして,那由多のパフォーマンスにも言及しておきたい。いつもはハンドマイクを握りしめて歌う那由多が,マイクスタンドを使うのである。これは有観客かつ“旭 那由多が立つステージ”では初めてのことだ。中央の台に立ち,高くマイクスタンドを掲げる姿を目にした時,文字通り「王者」という言葉が頭に浮かんだ。彼が手にした真っ赤なマイクスタンドは,GYROAXIAここにありと示す旗のようにも見えた。

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 印象的だった場面は枚挙に暇がないが,1日目を終えた時点で筆者が最も強く感じたのは,ライブ終盤に入ったときに「もう?」と驚いたほど,始めから終わりまでがあっという間に思えたことだった。約1年前の,前回のワンマンライブ「GYROAXIA LIVE 2021 -火花散ル-」(関連記事)と仙台のセトリは曲数が変わらなかったにもかかわらず,だ。
 誤解を恐れず言えば,彼らの演奏にはまだ成長する余地がある。だが,リズムを取るのも忘れて曲に聴き入ってしまう瞬間が何度となくあったのは,それだけステージに引き込まれたということだ。これを圧倒されたと言わず,何と言えばいいのだろうか。

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 いい意味での余裕,説得力を増したパフォーマンス,5人それぞれの存在感――そのすべてを感じさせた理由は,ステージに立っていたのが「キャラクターになりきって演奏するキャスト」でも「キャストというフィルターを通したキャラクター」のいずれでもなかったからだと気付いた。
 もはやキャスト自身にキャラクターの存在が刻み込まれたというか,“演じる”というレベルからもう一段階上がり,リアルバンドがついに“本物”になった気がしたのだ。それは彼ら自身もそう感じていたと,その後のアンコールのMCで明かされた。

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 アンコールでは全員がツアーTシャツに着替え,素の彼らに戻ってMCと演奏を届けてくれた。この「じゃいろあくしあ」としてのトークや笑顔に満ちた演奏も,このバンドを観る楽しみだ。無事に本編を終えてホッとした様子の5人は,口々に「嬉しかった」「演奏しながら幸せを感じた」と言った。これは,素の彼らだからこそ出た言葉だ。だが,那由多も,賢汰も,礼音も,涼も,深幸も,口に出さずともそうした喜びを心に秘めているに違いないと思う。そうでなければ,あれほど聴く人の心を動かす音楽は生まれないだろう。

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 曲ごとのレポートはできなかったが,本記事で伝えたかった主旨は2つある。
 まずは,このツアーの幕開けがいかに素晴らしいステージだったかということ。もう1つは,「リアルバンドのGYROAXIAの“今”を逃してほしくない」ということだ。彼らにとって初めての体験ということは,我々観客にとっても同じだと言える。この2日間連続のライブを終えて,あらためて「1度たりとも同じ音と景色のライブは存在しない」と感じたからこそ,そのすべてを見ておくべきだと伝えたい。

 次のフェーズに一歩踏み出した印象のGYROAXIA。もう少しこのバンドらしく言うならば,このツアーの開幕は,夜明け――「新時代の始まり」と表現すればいいだろうか。これまでとも,この先の未来とも違う今この瞬間,5人の姿と生み出す音を,1人でも多くの人に体験してほしいと思う。

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「GYROAXIA TOUR 2022 -Freestyle-」

◆開催スケジュール
2022年8月6日(土) 仙台GIGS(宮城)
2022年8月7日(日)仙台GIGS(宮城)
2022年8月13日(土)なんばHatch(大阪)※完売
2022年8月14日(日)アイプラザ豊橋(愛知)※販売中
2022年9月3日(土)TOKYO DOME CITY HALL(東京)※追加席販売中 ※配信決定!

◆チケット販売
https://eplus.jp/sf/detail/3302650001?P6=001&P1=0402&P59=1

その他,ツアー情報は公式サイトまで
https://argo-bdp.com/live/post-34662/

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