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新米兵士サマンサ・ディーツに届いたのは,激戦区への出撃命令。仲間を引き裂いた“アサシン・バグ”への怒りを胸に,彼女はモリタ・ライフルを握りしめ,ドロップシップに乗り込んだ。
本日は,Auroch Digitalが開発し,Dotemuがパブリッシュする「Starship Troopers: Ultimate Bug War!」を紹介しよう。
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本作は映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の世界を舞台にしたソロ専用のブーマーシューター(※)だ。
プレイヤーはモビル・インファントリーの少佐サマンサ“サミー”・ディーツとなり,銀河各地に広がるアラキニド(バグ)の侵攻に立ち向かっていく。
※1990年代のFPSに影響を受けた,高速移動と派手なキル感を重視するシューティングゲームのジャンル
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このゲームの特徴は,映画さながらの演出と,テンポの良いガンプレイの掛け合わせにある。
原作映画では,連邦政府が市民を軍に勧誘するための大げさな宣伝映像が繰り返し流れ,子どもたちに向けた軍の広告まで登場していた。
兵士たちは嬉々として前線に向かい,誰もその異常さを疑わない――そんな世界のノリ自体がブラックユーモアになっていたのが,あの映画の持ち味でもあった。
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本作もその空気をそのまま受け継いでおり,ジョニー・リコ将軍が実写FMV映像で登場し,「連邦の崇高な使命」を大真面目に語る。その語り口は映画同様にわざとらしいほど大げさで,プレイヤーに歪さや皮肉を感じ取らせる仕掛けになっているわけだ。
ゲーム自体が連邦公認の「FedDev」なる架空スタジオが制作したトレーニングソフトという体裁で,世界観への作り込みは徹底している。
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ミッションは採石場や都市,リゾートビーチといった広めのマップに降り立ち,複数の目標を好きな順番でこなしていく構成だ。
拠点防衛や護衛,施設の破壊や再起動といった任務の合間にも増援バグの襲撃が発生し,30種以上の武器やアイテムを使い分けて対処する。
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看板武器のモリタ・ライフルはもちろん,設置タレットやメカ二脚兵器,戦術核(タクティカル・ニューク)まで揃っており,対バグ戦に特化したイカれた兵器をひと通り触れるのが面白いポイントだ。
さらに本作には「Bug Mode」なるものが用意されている。これはアサシン・バグを操作して人間の基地を襲撃するモードで,突進や切り裂き,炎上攻撃で連邦の防衛線を崩していくというもの。
人間キャンペーンの進行に応じて段階的に解放され,サミーにトラウマを与えた存在を自分で操るという二重構造の体験が生まれているのだ。
映画のノリと風刺を忠実に再現
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本作が単なる版権モノFPSと一線を画しているのは,この映画独特のブラックユーモアをゲームとしてきちんと成立させている点だ。
リコ将軍の実写映像によるブリーフィングは大真面目に「連邦の崇高な使命」を語り,「バグは問題であり,爆薬で解決すべき」という乱暴な価値観が前提になっている。
その振り切ったノリに乗せられてバグを撃ちまくってしまう気持ちよさと,ふと我に返ったときの後味の悪さ。この二面性こそが映画ファンに刺さるポイントだ。
キレのあるガンプレイ
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ブーマーシューターを名乗るだけあって,移動速度は速く,素早く動き回りながら派手にバグを倒していくテンポがとにかく気持ちいい。
30種を超える武器はそれぞれ使いどころが異なり,群れに突っ込むか距離を取るかで選ぶ得物も変わる。タクティカル・ニュークで一掃する瞬間の爽快感は,このゲームでしか味わえないものだ。
「Starship Troopers: Ultimate Bug War!」は,映画の狂気じみた世界観とと痛快なガンプレイを両立させた,ファンサービス全開のブーマーシューターだ。
キャンペーン自体は比較的コンパクトだが,シークレット探索やBug Modeによるリプレイ性も備えており,サクッと遊んで印象に残る仕上がりになっている。
映画「スターシップ・トゥルーパーズ」が好きな人はもちろん,テンポの良いシングルプレイFPSを求めている人にも薦めたい一本だ。



























