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かつて栄えた王国は炭と化し,廃墟のあいだを漂う煤だけが,かつてここに人の営みがあったことを語る。
その焦土にあって,なお闇に染まらぬ瞳を保つ者がいた。
黒魔法の残滓を己の身に飲み込み,意志を手放さずにいられる,ごくわずかな魂。
本日は,MyACG Studioが手掛ける「Cinderia」を紹介しよう。
本作は魔女に焼き尽くされたダークファンタジーを舞台にしたローグライトアクションだ。
プレイヤーは黒魔法の残滓を体内に取り込める数少ない存在となり,腐敗に蝕まれた5つのチャプターを踏破していく。
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このゲームの特徴は,「エンバー」と「魔カード」を重ねてスキルそのものを変質させる仕組みにある。
エンバーとは世界に散らばる闇の魔力の結晶で,魔カードに合わせることで既存のスキルをまったく別の性能に書き換えてしまう。
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たとえば短剣スキルと氷のエンバーを組み合わせれば,斬撃に凍結とクリティカル連鎖が加わるといった具合だ。
短剣での連撃やキャノンの砲撃,氷の魔法といった武器はキャラクターごとに異なり,同じエンバーでも生まれるスキルはそれぞれ別物になる。
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1ランでセットできるアクティブスキルは3つまで。限られた枠にどのスキルを収めるかがビルドの骨格を左右するため,漫然と拾い集めるだけでは先に進めない。
強化を欲張れば“呪い”が牙を剥く
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本作には腐敗ゲージが存在し,スキルを獲得するたびにこの値が上昇する。そして100に達した瞬間,ランの残り全体に及ぶ「呪い」がランダムで付与されるのだ。
呪いは,被弾後に攻撃力が下がる,敵の出現数が増えるといった厄介なものばかり。腐敗ゲージを減らす手段は用意されておらず,道中にまれに出現する浄化部屋で呪いそのものを取り除くしかない。
強いスキルほど腐敗ゲージの上昇幅が大きいため,目先の火力に飛びつくか,ゲージを温存して安定をとるかを考えながら進めることになる。
ビルドの完成度とカースの重さが同時にせり上がっていくこの構造はなかなか新鮮だ。
戦い方が異なる4人のキャラクター
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操作キャラクターは4人。初期キャラクターのRueはダッシュを絡めた連撃と影の召喚で瞬間火力を叩き出す俊足型で,ランの序盤から手数で押し切る感覚をつかみやすい。
最初に仲間へ加わるRivetはキャノンを担いだ遠距離型で,砲撃で敵を吹き飛ばしながら距離を保つ立ち回りは,Rueの接近戦とはまるで異なる。
キャラクターそれぞれが180種を超えるスキルプールを持つため,同じエンバーを拾ってもキャラクターが違えば生まれるビルドの方向ごと変わってくるわけだ。
拠点を発展させてキャラクターを強化
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ランを終えるたびに持ち帰れる「ソウルファイア」や「ストーン」といった資源は,拠点の村で恒久的なアップグレードに回せる。
修道女の祭壇にソウルファイアを捧げれば最大HPの増加やダッシュの追加回数,復活のチャンスといった恩恵が得られ,ストーンは拠点の建物を拡張して新たなNPCや機能を開放するために使う。
こうした積み重ねがランの初動を目に見えて底上げしてくれるため,たとえボス戦で倒されても「次はもう少し奥まで行けるはず」というモチベが維持されやすい
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チャプターの踏破やボスの撃破がキャラクター開放の条件にもなっており,拠点を育てることと冒険を進めることが一本の線でつながっているのもポイントの1つだ。
「Cinderia」は,エンバーと魔カードによるスキル変質を軸に,腐敗ゲージのリスク管理とキャラクター固有のスキルプールが重なり合うことで,1ランごとに異なる判断の連続を味わえるローグライトアクションに仕上がっている。とくに,ビルドの試行錯誤が好きなプレイヤーにオススメなのでぜひ遊んでみてほしい。

























