業界動向
ゲーム部門は増収増益でPS4の販売台数予想を100万台上乗せ。ソニー,2015年度第2四半期の連結決算を発表
ゲーム&ネットワークサービス分野が好調である要因について,ソニーは,PlayStation 3向けソフトでは減収となったうえ,円安ドル高がコスト面で悪影響を与えはしたものの,PlayStation 4(以下,PS4)向けソフトで,それを大きく上回る増収を達成したためとのこと。
PS4のハード,およびソフトの好調を受けて,2015年度全体の売上高見通しは,300億円も上方修正されたとのことだ。
販売台数で見ると,PS4は前年同期が330万台だったのに対して,今期は400万台と8.3%ほどの増加を示している。それを踏まえて年間販売台数の見通しは,1650万台から1750万台へと,100万台も上積みされた。2014年度の年間販売台数が1480万台だったので,270万台も増えると見込まれているわけだ。
ゲーム分野の好調と比べると,「モバイル・コミュニケーション」分野は,スマートフォンの販売台数が大幅に落ち込んだこともあり,まだ厳しい状況が続いている。数を追わない戦略を採用したこともあって,営業損失は大幅に改善されたものの,まだ206億円の赤字となっているからだ。Xperia Zシリーズのような高付加価値製品は,AppleやSamsung Electronicsといったライバルが多い。ソニーのスマートフォン事業は,まだまだ厳しい状況が続いていくのではないだろうか。
ソニー 業績発表掲載ページ
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