まもなく累計出荷枚数2億枚を突破。海外進出も発表された，「カードファイト!! ヴァンガード スペシャルカンファレンス2」レポート

　ブシロードは2011年9月26日，「カードファイト!! ヴァンガード」関連コンテンツの今後の展開を発表するイベント「カードファイト!! ヴァンガード スペシャルカンファレンス2」を東京・秋葉原のUDXシアターで開催した。

　このイベントには，DAIGOさんをはじめ，橘田いずみさん，三森すずこさん，佐咲紗花さん，セイン・カミュさんなど，「ヴァンガード」に携わる豪華なゲスト陣が登場した。本稿ではその模様をレポートしよう。

新ブースターパック「虚影神蝕」や“はじめようセット「ブルー」/「レッド」”を発売

「ヴァンガード」のプロデューサーの島村匡俊氏

　最初に登壇した「ヴァンガード」のプロデューサーである島村匡俊氏は，今後さらに「ヴァンガード」を盛り上げるべく，2011年10月29日に新ブースターパック「虚影神蝕（きょえいしんしょく）」を発売することを明らかにした。
　このブースターパックには，AL4のリーダーである雀ヶ森レンが使う謎のクラン「シャドウパラディン」ををはじめ，チームカエサルの使うヒーロークラン「ディメンションポリス」などのカードを中心に収録されているとのこと。
　なお，「虚影神蝕」の出荷のタイミングで，「ヴァンガード」におけるカードの総出荷枚数は2億枚を突破する見込みであることを報告。また，「ヴァンガード」のショップ主催大会は月間2500回以上行われ，延べ参加者も4万人を超えているそうである。


　続いては，2011年12月3日に，“はじめようセット 「ブルー」”と“はじめようセット「レッド」”が発売されることが明らかにされた。
　本セットには，構築済みのトライアルデッキ カード50枚が収録されるほか，クイックマニュアルやプレイブック，プレイマットなどが同梱される。
　また，ブルーには，PRカード「騎士王アルフレッド（BT01/001）」と限定PRカードが1枚ずつ，レッドには「ブレイジング・フレアドラゴン（BT02/005）」と限定PRカードが1枚ずつ収録される。また，これまで大会参加賞という形で配布されていた「カードファイトパック」のVol.1/2が各1パックずつ同梱されるとのこと。
　そのほかセット内容には，特製のデッキホルダー，ミニスリーブ，ストレイジボックスが含まれる。なお，デッキホルダーとミニスリーブのイラストは，描き下ろしとなるそうだ。

エクストラブースター「コミックスタイル」で伊藤 彰さんデザインのユニットがカード化

　「ヴァンガード」は，角川書店刊の「ケロケロエース」「コンプエース」で漫画連載中だが，こちらには，作者である伊藤 彰さんがデザインした漫画オリジナルのユニットが多数登場している。それらが「コミックスタイル」という形で，エクストラブースターとしてカード化されることが明らかにされた。発売日は12月3日予定。
　収録カードは「ガードグリフォン」「ハイパワード・ライザーカスタム」「プロミス・ドーター」「マシニング・スターグビートル」「決闘龍 ZANBAKU」「導きの賢者 ゼノン」「ゴールデン・ビーストテイマー」「Miss スプレンダー」「インペリアル・ドーター」などが予定されているとのこと。
　なお，コミックスタイルに収録されるカードには，クラン「むらくも」が使っているものが含まれるが，こちらは完全新規のクランとなるため，そのままではデッキを組むことができない。
　これは，2012年1月14日に発売されるブースターパック第5弾「双剣覚醒（そうけんかくせい）」以降で解決される模様。なお「双剣覚醒」は，アニメとのリンクを非常に大事にしているそうで，アイチ，櫂，レンがアニメで使用している最新の切り札カードも収録されるとのこと。
　ちなみに島村氏は，双剣覚醒というタイトルには意味が込められており，ストーリーとも関わってくるので，そちらも楽しみにしていてほしいとコメントしていた。

　また，アイドル人魚グループ「バミューダ△（トライアングル）」のエクストラブースターパックも企画されているという。こちらは2012年の“新春”発売予定で，バミューダ△ファンのための独立パックになることと，アニメとも絡んでくることが明らかにされた。
　そのほか，カードのサプライとして，ストレイジボックスやスリーブコレクションの新商品も発売されることが発表された。


　また，公式大会の「ヴァンガードファイトグランプリ 2011」については，2011年10月22日以降，全国8地区で開催される地区大会の日程と会場が発表された。
　全国決勝大会の出場権を得られる「グランプリ予選 シニア/ジュニア」「グランプリ予選 トリオファイト」が行われるほか，当日参加が可能な「サバイバルファイト！」（個人戦および3人でのチーム戦）も実施される。
　なお，グランプリ予選のトリオファイトに関しては，10月から実施されるショップ予選を勝ち抜くことで地区大会にエントリーできるそうだ。

　また，現在ショップ主催イベントとして行われている「ダークゾーン魔界王決定戦」に続き，11月度には5種限定の単独クラン構築戦「五大陸対抗戦！」や，単独クラン構築戦の「クリスマスファイト！」（12月度），「お正月ファイト！」（1月度）といった，各種イベント大会の開催が予定されている。なお，クリスマスファイト！とお正月ファイト！では，独自参加景品を現在準備中とのことだ。

「ヴァンガード」がついに海外進出。関連番組も10月よりスタート

三森すずこさん（写真左）と橘田いずみさん（写真右）

　「ヴァンガード」のアニメ関連情報の発表は，橘田いずみさんと三森すずこさんが行った。
　まず，現在放映中のテレビアニメが，12月から鹿児島放送（毎週日曜7：00〜）と琉球朝日放送（毎週土曜9：30〜）でも放映されることや，新オープニングテーマ曲が，JAM Projectの「Believe in my existence」に決定したことが発表された。合わせて，先導アイチ役の代永 翼さんと雀ヶ森レン役の阿部 敦さん，JAM Projectからのビデオメッセージも上映された。

佐咲紗花さん

　ここで，スペシャルゲストとして，10月からの新エンディングテーマ「Starting Again」を歌う佐咲紗花さんが登場。佐咲さんは，今回の楽曲で作詞も担当しており，歌詞を書く際には，今後の展開も考慮したとのこと。また，「ヴァンガード」の用語を散りばめたり，小さな子供でも理解できるようにストレートで分かりやすい言葉を選ぶようにも心がけたそうだ。
　佐咲さんは，楽曲について「前に進みたい気持ちを押してあげられるような，応援歌のようになっています」とコメントし，「自信をなくした人や失敗したときに聴いてほしい曲ですね」と述べた。
　なお「Starting Again」のCDは2011年10月26日発売予定で，初回生産分には，限定PRカード「カンフーキッド・ボルダ」1枚が封入される。

セイン・カミュさん（写真左）とドクター・オーさんは，新番組「ヴァンガ道」で着用するコスチュームを着ての登場

　ここで，ステージにドクター・オーさんとセイン・カミュさんが上がり，「ヴァンガード」の海外展開に関する発表が行われた。
　まず，ブシロード 代表取締役社長 木谷高明氏のビデオメッセージが上映され，2011年10月16日からシンガポールで，ヴァンガードのアニメが地上波放送されることが明かされた。また2012年以降は，シンガポール/インドネシア/タイなどで視聴可能な「Animax Asia」でも放送が行われるそうだ。

　トレーディングカードゲーム版「ヴァンガード」では，シンガポールで開催される「AFA11 Anime Festival Asia」というイベントで英語版が先行販売されたのち，2011年12月より，トライアルデッキ「聖域の光剣士」「帝国の暴竜」，ブースターパック「騎士王降臨」が正式に発売されるとのこと。
　また木谷氏から，2012年内には英語版「ヴァンガード」を日本でも発売する計画があることや，日本語版と英語版それぞれで世界大会を開催予定であることが明らかにされた。ただし，日本語版と英語版のカードを混ぜて遊ぶことはできないそうだ。

DAIGOさん

　続いては，2011年10月2日からテレビ東京系6局ネットで放映されるテレビ番組「ヴァンガ道」に話題は移る。本番組は，DAIGOさん，ますだおかだの岡田圭右さん，橘田いずみさんをMCに，「ヴァンガード」を中心としたさまざまな仕掛けが施された子供向け番組になるという。
　ここで「ヴァンガ道」で“校長”を務めるDAIGOさんが登場。DAIGOさんは番組について，「『ヴァンガード』を通じていろいろなことを学んでいく，総合キッズ育成アカデミーです。勉強になる番組だと思いますよ」とコメントした。
　なお番組では，セインさんによる「レッツ，ヴァンガりイングリッシュ！」，三森すずこさんによる「ヴァンガード アニメクイズ！」，チャーリー西村さんによる「ヴァンガリング実験室！」，ドクター・オーさんによる「ファイト・ザ・ヴァンガード」といったコーナーが用意されるとのこと。


　「ヴァンガ道」の紹介の次は，「ヴァンガード」の新CMがお披露目された。新CMは「キャンペーン編」「ライバル出現編」という2つのバージョンで，橘田さんや三森さんらミルキィホームズのメンバーも出演している。
　また，DAIGOさんがボーカルを務めるバンド，BREAKERZの新曲「GO」が「ヴァンガード」の新公式イメージソングに決定。その歌詞には「仲間との絆を大切にしながら前に進んで行こう」というメッセージが込められており，「ヴァンガード」の世界観に通じる歌になっているとのことだ。

　最後にDAIGOさんから，「これからもみんなで一緒にヴァンガろうぜ！」と締めの一言が入り，イベントは幕を下ろした。