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「Sound Blaster X-Fi Titanium」パフォーマンスレビューを掲載。PCIe版の存在意義を探る
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印刷2008/11/26 10:42

レビュー

PCI Express x1版Sound Blaster X-Fiの存在意義を探る

PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Fatal1ty Champion Series
PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio

Text by Jo_Kubota

»  PCのシステム性能が向上していくなかで,次第にそのメリットが薄れつつある「マルチチャネルサラウンドサウンド出力のハードウェア処理」。その残酷な流れの中にあって,PCI Express x1インタフェースを採用し,帯域幅の向上が図られた新型Sound Blasterには,どのような価値があるだろうか?


 2008年下半期。Creative Technology(以下,Creative)の日本法人であるクリエイティブメディアから,サウンドチップ「X-Fi Xtreme Fidelity」搭載のPCI Express x1サウンドカードが発売された。上位モデルから順に,

  • PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Fatal1ty Champion Series(以下,X-Fi Ti FCS)
  • PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio(以下,X-Fi Ti PA)
  • PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium(以下,X-Fi Ti)

と,びっくりするほど長い製品名が与えられているが,新製品のポイント,とくにゲーム用途で見た場合のポイントは,果たしてどこにあるのだろうか? 今回は,上位2モデルをクリエイティブメディアから入手したので,両製品のパフォーマンスを中心に検証してみたいと思う。

PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Fatal1ty Champion Series(左),PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio(右)
メーカー:Creative Technology
問い合わせ先:クリエイティブメディア TEL 03-3256-5577
実勢価格(左から順に):2万3000円前後,1万7000円前後(いずれも2008年11月26日現在)
Sound Blaster Sound Blaster


I/Oインタフェースを前面に引き出せるFatal1ty

HDMIヘッダ端子を持つProfessional Audio


 主なスペックは表1にまとめたとおり。参考として,PCI版の従来製品である「Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamer」(以下,X-Fi XG)も表には入れたが,搭載するサウンドチップが「X-Fi Xtreme Fidelity」であることも含め,基本的なスペックに大きな違いはない。接続インタフェースがPCI Expressになったことで,データ帯域幅が32bit PCIの133MB/sから250MB/secに広がり,見かけ上の性能は上がっているものの,元々サウンド処理はkHz単位の低速データを扱うもので,PCIでも十分に足りているため,帯域幅の向上が性能に寄与する部分は少ないと思われる。
 「ハードウェアレベルにおける従来製品との違いは,独自仕様のミニピンケーブルを使わなくても,アナログ7.1chサウンド出力ができるようになった点くらい」といっても過言ではないほどだ。

※1 アナログ7.1ch出力には特殊仕様のケーブルが必要
※2 マイク入力時は1chモノラル
※3 排他。デジタル出力時はミニピンタイプの光ケーブルを用いる

 7月16日のニュース記事でもお伝えしているとおり,X-Fi Ti FCSとX-Fi Ti PAは,ほとんど同じスペックを持っている。違いは以下に挙げるポイントのみといっていいだろう。

X-Fi Ti FCS
 5/3.5インチドライブベイ用のI/Oモジュール「X-Fi I/Oドライブ」を持つ。ヘッドセット用の入出力段やマスター/マイクボリュームコントローラ,動作モードの「ゲーム」切り替え/X-Fi CMSS-3D有効化/X-Fi Crystalizer有効化スイッチを,PCの前面へ引き出せる。
 ちなみに細かい点だが,カードとI/Oユニット間接続ケーブルが,スマートタイプ×2に変わったのは,取り回しやすさでメリットになっている印象だ。少なくとも,従来製品の,IDE接続型HDD用を思わせるフラットケーブルと比べると,使い勝手は明らかに向上している。


X-Fi I/Oドライブ。海外名が「Gaming X-Fi I/O」と呼ばれていることから想像できるとおり,基本的には,ゲーム用途でのヘッドフォン/ヘッドセット利用が想定されたインタフェースだ。「5インチベイに取り付けたときにはRCA×2によるライン入力も利用可能」という理解が正しい
Sound Blaster Sound Blaster Sound Blaster


X-Fi Ti PA
 「HDMIヘッダー端子」を搭載し,NVIDIA製GPUを搭載したHDMI出力対応グラフィックスカードへサウンドのS/PDIF出力が可能。また,標準で7.1ch分の「アナログミニピン−アナログRCA×2」変換ケーブルが付属する。
 言うまでもないことだが,4本のケーブルはカード側のミニピンコネクタと,相互干渉することなく,スマートに接続可能だ。市販のミニピン−RCAケーブルだと,一部製品でコネクタ部のふくらみ同士が干渉することがあるので,ありがたいと思う人はいるだろう。


左端の写真は左がX-Fi Ti FCS,右がX-Fi Ti PA。下位モデルとなるX-Fi Ti PAのみに,白いHDMIヘッダー端子が用意されている。中央と右は,付属のアナログケーブルを接続したところ。マルチチャネルアナログ入力に対応したAVアンプなどとの連携がしやすくなっている。ケーブル長は1本当たり2mと,必要十分
Sound Blaster Sound Blaster Sound Blaster


 以下,PCに取り付けるときの静電気や,サウンド入出力品質に悪影響を与える電磁波(※電磁ノイズともいう)を遮断するという本体カバー「EMIシールド」を外した写真を示すので,参考にしてほしい。スペックだけでなく,カードを構成する部品も,従来製品と変わらない。PCI版をベースにしたマイナーアップデートという理解が正しそうだ。
 なお,念のため押さえておくと,最下位モデルとなるX-Fi Tiは,上位2モデルが搭載する本体カバー,「EMIシールド」が省略され,さらにキャッシュメモリが容量64MBの「X-RAM」から,16MBのものへと置き換わっている。

左はX-Fi Ti FCS,右はX-Fi PAをそれぞれ“剥いた”ところ。基板の型番はいずれも「SB0880」で,ご覧のとおり,HDMIヘッダー端子の有無を除くと,まったく同じだ。なお,EMIシールドのデザインは微妙に異なるが,デザインの違いによる音質の違いは感じ取れない。また,取り外した状態でテストしても,音質に目立った違いはない印象だ
Sound Blaster Sound Blaster

X-Fi Xtreme Fidelityチップは,PCI Expressインタフェースコントローラを内蔵した「CA20K2」。大量に搭載されている小さな電解コンデンサは従来のCreative製サウンドカードと同様,JamiconやG-Luxonの85℃品だ。「コンデンサの品質=音質」では必ずしもないが,少なくとも品質指向のコンデンサを搭載しているわけではない
Sound Blaster Sound Blaster

アナログ出力段には,定番ともいえるCirrus Logic製7.1ch対応D/Aコンバーター「CS4382」を採用。その先に,フロント2ch分はJRC製「4556A」×1,残る3ch分はSTMicroelectronics製「4558C」×3と,計4基のOPAMP搭載する。この構成はPCI版のSound Blaster X-Fiと同じだ
Sound Blaster Sound Blaster

A/Dコンバータは,従来製品から引き続いての採用となるWolfson Microelectronics製「WM8775」と,新たに採用した旭化成エレクトロニクス製の「AK5358A」を搭載。詳細は不明だが,前者はオンボード,後者はX-Fi I/Oドライブ用ではないかと思われる。なお,チップレベルのS/N比はいずれも102dB。カード裏面がすっきりしたデザインなのは従来製品と同様だ
Sound Blaster Sound Blaster


Dolby Digital Live&DTS Interactiveをサポート

コントロールパネルの使い勝手はこれまでどおり


光角形のS/PDIFインタフェースを搭載したX-Fi Tiシリーズ。これを使ってDolby Digital LiveもしくはDTS Interactive形式のビットストリーム出力が可能になっている
Sound Blaster
 以上のように,ハードウェアレベルでの大幅な革新は見られないX-Fi Tiシリーズだが,ソフトウェアレベルでは,「Dolby Digital Live」および「DTS Interactive」のサポートという,大幅な進歩がある(※Dolby Digital Liveは,従来のPCI版でも特定条件で対応する)。

 さらりと述べたが,これは要するに「『Dolby』ロゴのDolby Laboratories,もしくは『DTS』ロゴのDigital Theater Systemsが定める規格に沿った形で,サウンドデータをリアルタイムに圧縮して出力できる」ということだ。複数のチャネル(※2chとか5.1chとか)分のサウンドデータを,「ビットストリーム」(Bit Stream:デジタルデータの流れ)と呼ばれるデジタル形式に変換し,逐次出力できる……といった技術的な話はさておくとして,ゲーム用途において重要なのは,

「ゲームのマルチチャネルサラウンドサウンドを,デジタルケーブル1本で出力できる」

X-Fi Tiシリーズでは,ドライバのインストール中に,Dolby Digital Liveのアクティベーションが求められる
Sound Blaster
Sound Blaster
点だ。従来のSound Blaster(の多く)も,ゲームサウンドのデジタル出力自体は行えたが,その場合は2chステレオとなっていた。マルチチャネル出力を行いたい場合は,基本的にアナログ出力しかなかったが,出力先にAVアンプなどを用意しておけば,複数本のアナログケーブルを用いずとも,スマートにマルチチャネル出力を行えるわけである。
 もちろん,「マルチチャネル出力を利用しない人にはほとんど意味がない機能」といってしまえばそれまで。また,他社製品ではすでに実現されている例も多く,付け加えるなら,「リアルタイムエンコード」と呼ばれるリアルタイム圧縮はCPUで処理されるため,画期的な新機能というわけでもない。
 だが,EAX ADVANCED HD 5.0と,Dolby Digital Live/DTS Interactiveリアルタイムエンコード両対応というのが,AVアンプなどを持っているPCゲーマーにとって,歓迎するに値する新機能であるのも,また確かである。

今回入手した製品版サンプルだと,付属のCD-ROMに入っていたドライババージョンはDTS Interactiveをサポートせず。ドライバの自動更新機能「Creativeソフトウェアオートアップデート」を利用して,アップデートする必要があった
Sound Blaster Sound Blaster

Sound Blaster
専用コントロールパネル(がゲームモードで動作しているところ)。下端に[設定]ボタンがある
Sound Blaster
こちらがセッティングウインドウ。半角カナだらけで読みにくいが,基本的には選択するだけでOK
Sound Blaster
Windows Vistaの「サウンド」設定から,レシーバー(=AVアンプなど)の設定を行っておく必要がある
 Dolby Digital LiveとDTS Interactiveの設定は,専用コントロールパネルの[設定]ボタンを押すと開く「セッティング」ウインドウ内の「エンコーダ」から行える。ここから,Dolby Digital LiveとDTS Interactiveのうち,好きなほうを選べばいいわけだ。なお,メニューだと後者の名称が「DTS Connect」になっているが,DTS Connectというのは,DTS Interactiveと,(2chステレオのサウンドなどを5.1chへアップミックスする)「DTS Neo: PC」の組み合わせに対する呼称である。

 ただし,Windows Vista環境では,OS側にある「サウンド」のプロパティにある,「SPDIFアウト」のプロパティから,「デジタルレシーバによりデコードできる形式」を選択する必要がある。これは,接続先のAVアンプなどが持つ能力に合わせて設定しよう。これを設定しておかないと,正しくビットストリーム出力できない。

 なおこのほか,ドライバや各種アプリケーションのインストール作業はPCI版からほとんど変わっていない。若干デザインはアップデートされた印象も受けるが,デザインや使い勝手は同一といっていいレベルだ。そのため,一度でもSound Blaster X-Fiシリーズのサウンドカードを使ったことがあれば,戸惑うことはないだろう。もっとも,変わっていないということは,使いづらく,分かりにくいままという意味でもあるのだが。


従来製品&CMI 8788

そしてオンボードサウンドと比較


 前置きが長くなったが,テストのセットアップに入ろう。用意したサウンドカードは,“初代X-Fi”から「Sound Blaster X-Fi Digital Audio」(以下,X-Fi DA)と,いち早くDolby Digital LiveとDTS Interactiveをサポートしたサウンドカードの一つであり,C-Media Electronics製サウンドチップ「CMI 8788」を搭載したRazer製の「Razer Barracuda」の2枚。オンボードサウンドの代表として,ASUSTeK Computer製の「Maximus Formula Special Edition」が搭載するAnalog Devices製HD Audioチップ「ADI 1988B」,GIGABYTE TECHNOLOGY製の「GA-EP45-EXTREME」が搭載するRealtek Semiconductor製HD Audioチップ「ALC889A」を用意している。
 各製品の特徴は表2にまとめたとおり。ALC889A以外は,テストに当たってMaximus Formula Special Editionと組み合わせた。


 また,このほかテスト環境は表3のとおり。基本的には「1〜2世代前のハイエンドPC」を想定した。テストに当たっては一般に,ボトルネックとなりそうな部分にハイエンド構成のパーツを用意し,“あらかじめ潰しておく”のが常道だが,今回は「1〜2世代前のハイエンドPCで,サウンドカードを交換することでフレームレートの向上を期待できるか」を見ようというわけだ。
 なお,OSには今回,サウンド周りの制約が厳しいWindows Vistaから,32bit版Ultimateを用意している。テストスケジュールの都合で,一部ドライバが古めなのはご容赦を。


 テストに用いたアプリケーションとテスト方法は,下記のとおり。

  • 3DMark03 Build 3.6.0(以下,3DMark03):
    アプリケーション側のデフォルト設定を利用
  • RACE 07: Official WTCC Game(以下,RACE 07):
    テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション5.0準拠。テスト解像度は1024×768/1920×1200ドットの二つ,両極端に振る
  • Unreal Tournament 3:
    テスト方法は同5.2準拠。テスト解像度は1024×768/1920×1200ドットの二つ,両極端に振る
  • デビル メイ クライ4:
    グラフィックスオプションをすべて最高,解像度を1024×768ドットに固定しつつ,『PERFORMANCE TEST』の全シーンを実行

 サウンドカード側の設定について述べると,まずアナログ出力設定は基本的に「ヘッドフォン」。X-Fi Crystalizerやイコライザ,BassBoostなどといった項目はすべて無効化する一方,Sound Blaster X-Fiシリーズのみ,バーチャルサラウンド機能である「CMSS-3Dheadphone」の有効/無効両方でスコアを取得する。
 デジタル出力のテストにおいては,X-Fi TiシリーズのCMSS-3Dheadphoneは有効化。Dolby Digital LiveおよびDTS Interactiveは,「有効化できるカードのみ,有効にした状態でもスコアを取得する」ことにしたところ,Razer BarracudaはWindows Vista環境で,ゲームサウンドのリアルタイムエンコードを行えなかった(※コントロールパネルからのテスト出力は可能だった)。そのため,両リアルタイムエンコードのテストを行えたのはX-Fi Tiシリーズのみとなる。

 なお,テストはX-Fi Ti FCS,X-Fi Ti PAの両方で行ったが,予想どおりというかなんというか,結果の傾向が完全に一致したため,今回はX-Fi Ti FCSのスコアのみグラフ化する。グラフについて追記すると,スペースの都合で,Dolby Digital Liveは[DDL],DTS Interactiveは[DTS]と表記するので,こちらもあらかじめお断りしておきたい。


PCI Express接続&X-Fiチップ搭載のメリットはない

リアルタイムエンコードの負荷は無視できるレベル


 さて,グラフ1,2は3DMark03のテスト結果である。Windows Vista環境においては,「Creative ALchemy」(以下,ALchemy,詳細は同機能のレビュー記事を参照してほしい)を利用しない限りテストできないので,「Windows Vista環境でもテストを実行できる」というメリットが,Sound Blaster X-Fiにはあることになる。
 いずれにせよ,ほかのサウンドデバイスと比較できないので,参考程度となるが,3DMark03においてCMSS-3Dheadphone,そしてDolby Digital LiveやDTS Interactiveリアルタイムエンコードの負荷は完全に無視できるレベルであることが見て取れよう。


 続いてRACE 07。ドライブシムということで,サウンドの定位(≒ステレオ感)をチェックするには適したタイトルだ。RACE 07もALchemy対応タイトルなので,Sound Blaster X-FiシリーズのテストにはALchemyを導入している。
 テスト結果はグラフ3,4のとおりで,アナログ出力,デジタル出力とも,スコアの違いは無視できるレベルだ。「ひょっとすると,DTS Interactiveの負荷は多少高いかもしれない」と言えるか言えないか,といったところである。


 お次はUnreal Tournament 3。同タイトルもALchemy対応なので,Sound Blaster X-FiシリーズのテストではALchemyを導入した。
 ところで4Gamerでは,グラフィックスカードなどのテストに当たって,「レギュレーション5/6世代で採用するUnreal Tournament 3のテストは,Windows Vista環境だとスコアが荒れる可能性がある」とお断りしている。ただ,サウンドテストを行える貴重なタイトルということもあって,今回は各項目について,「5〜10回程度,連続してテストを行い,『明らかにおかしいスコア』を除いた5回の平均値」をスコアとした次第だ。

 要するに,グラフ5,6でスコアが低い部分は,「偶然低いスコアが出た」わけではないのである。つまり,アナログ出力時にCMSS-3Dheadphoneを無効化したSound Blaster X-Fiシリーズは,低解像度でスコアが低く,高解像度でスコアが高くなっているわけだ。CMI 8788が解像度に関わらず低いスコアを見せていることからしても,何らかの傾向は出ているものと思われるが,このスコアだけではなんとも言えない。
 一方,デジタル出力時のスコアは,解像度によるスコアの変動がX-Fi Ti FCSのDTS Interactiveリアルタイムエンコード時のみ小さいという結果になっている。


 最後は,ALchemy非対応となるデビル メイ クライ4。同タイトルのPERFORMANCE TESTはは実行するごとにシークエンスが変わるため,100%同じシーン再現できないため,今回は3回計測の平均値を取っているが,全体としてRACE 07をトレースしたような結果になっている。X-Fi Xtreme Fidelityというサウンドチップのメリットはまったくなく,同時に,CMSS-3Dheadphone処理,あるいはDolby Digital LiveやDTS Interactiveリアルタイムエンコードが,ゲームパフォーマンスに負の影響を与える可能性も,ここからは確認できない。



「サウンドのハードウェア処理」に優位性はなく

ゲームのためのサウンドデバイス選びは新時代へ


X-Fi Ti FCS(上)とX-Fi Ti PA(下)の製品ボックス
Sound Blaster
Sound Blaster
 今回はパフォーマンスレビューなので,CMSS-3Dの効果や,音質そのものには踏み込まない。この点はご理解いただきたいが,ここ数年,新しいX-Fi Xtreme Fidelity搭載サウンドカードが登場するたびに4Gamerではパフォーマンス検証を行ってきた。例えば,Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamerが登場した2006年には,「Pentium 4 630/3GHz」搭載システムを用意して,「旧世代のPCにおいて,X-Fi Xtreme Fidelityの効果が見られることがある」と評している。

 だが,あれから2年。Core 2 Duo E6000番台のCPUが「旧世代」――IntelのTick Tockモデル的な見地に立てば,2世代前だ――に属するなか,それを搭載するシステムで得られたスコアは,この認識を変える必要性を示している。
 EAX ADVANCED 5.0対応タイトルの数がいっこうに増えない事実も踏まえるに,Sound Blasterの上位モデルが,「ゲームのサウンドをハードウェアで処理し,さらにフルスペックのサラウンドサウンド処理を行える,まさにゲーマー向けサウンドカードといえる存在」であった時代は,すでに終わっていると見るべきだ。

 その意味において,Sound Blaster X-Fiが,X-Fi TiシリーズでDolby Digital LiveやDTS Interactiveのリアルタイムエンコードをサポートしてきたのはたいへん示唆的である。Sound Blaster X-Fiは,標準的なマルチチャネル出力をサポートしつつ,2chステレオ環境では定評ある独自技術,CMSS-3Dによるバーチャルサラウンドを提供するサウンドデバイスとして,生き残りが図られていくことになるのではなかろうか。
  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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