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【PR】自宅のガチプレイから外出まで。「Sound Blaster EVO Zx」は万能ヘッドセットだった
だが,あまりにも「キーワード」が多すぎるために,PC用やゲーム機用,モバイルデバイス用といった“単用途”のヘッドセットに慣れきっていると,Sound Blaster EVOで何ができるのか,ちょっとイメージしにくいかもしれない。
今回4Gamerでは,そんなSound Blaster EVOシリーズの「上から2番め」にあたるモデル「Sound Blaster EVO Zx」を入手できたので,実際に使って,どんな用途に向くのかを検証してみたいと思う。
ワイヤードでもワイヤレスでも使えるヘッドセット
操作系は右耳側に集中
Sound Blaster EVO Zxと付属品。持ち運ぶときに便利なソフトケースと,赤いUSBケーブル,赤いミニピンケーブルが用意される。ミニピンケーブルの4極レイアウトは最も一般的なCTIA仕様なので,大多数のモバイルデバイスで利用できる |
コンパクトに折りたためるので,持ち運びも容易 |
4モデルの主な違いは下の表に示したとおりで,簡単にまとめておくと,“無印”だけがUSB 2.0もしくは4極型3.5mmミニピンによるワイヤード接続専用。上位3モデルはそれに加え,Bluetooth 2.1
ワイヤード&ワイヤレス両対応となるSound Blaster EVO Zxの場合,装着したとき下になる側面に4極型の3.5mmミニピン端子とUSB Micro-B端子,後方上側の側面に出力音量調整用ダイヤルが並ぶ。加えて,装着したとき外側になるカバー部には,さまざまな用途で利用できる3ボタンがあり,さらに,Sound Blasterロゴの刻まれたアクリルカバー部も,「Multi Function Button」(マルチファンクションボタン)という名のボタンとして機能するようになっている。
ボタンについては後述したい。
ワイヤードヘッドセットとして利用するための接続ケーブル用端子は,右耳用エンクロージャ部に用意される。これは珍しい |
装着したとき後方上にあたる場所へ,出力ボリュームコントローラが用意されている。親指で操作するイメージだ |
右耳用エンクロージャ部。写真右側が装着時の前側で,右下には「SBX」の文字と電源マークの入ったボタンと,LEDインジケータが用意される |
左耳用エンクロージャにはバッテリーが搭載されており,右よりも若干重い。ただ,左だけズリ落ちてきたりはせず,実用上のバランスは取れている |
右エンクロージャ部に,2つの銀色六角形があり,これが2基のアレイマイクとなっている |
マネキンに装着した状態で正面から。マイクはかなり上を向くことになる |
先ほど示した表にもあるとおり,Sound Blaster EVOシリーズでは,上位2モデルでCreative Technology(以下,Creative)のモバイルデバイス向け最新DSP
誤解を恐れず簡単にまとめると,SB-Axx1は,サウンドカードであるSound Blaster Zシリーズなどで採用されるDSP「Sound Core3D」を,モバイルデバイス向けに最適化したものである。
設定は,PC用のドライバソフトウェアをインストールしたときにセットで導入される専用コントロールパネルか,Android用とiOS用にそれぞれ用意されるアプリから行える。「設定変更にはPCが必須」なのではなく,モバイルOS向けアプリで簡単に設定を変更できるのはいい。
よって,バーチャルサラウンド機能「Surround」に,トランジェント(※ピアノやシンバルなどといったアタックの鋭い音)を補正し,結果としてダイナミックレンジ感の引き上げを狙う機能「Crystalyzer」などは,まったく変わらず利用できる。
まず,2基の無指向性マイクを指向性のあるマイクとして用い,ユーザーのスピーチ以外の音を拾わないようにする「Beamforming」(ビームフォーミング)機能を実現する「Focus」は,デュアルマイクを用いる仕様ということもあって,常時有効化されている。
マイクとスピーカードライバーの位置が物理的に近いことから,スピーカードライバーの音をマイクが拾わないようにする機能「Acoustic Echo Cancellation」も常時有効だ。
一方,Bluetooth接続時に電話相手の声を明瞭に聞こえるようにする「inNoiseReduction」は,デフォルトで無効ながら,電話通話中に[SBX/電源]ボタンを押せば有効化可能。また,自分の声を相手に伝えるときのノイズ低減機能「Noise Reduction」やボイスチェンジ機能「FX」は選択的に有効/無効を切り替えられる(※FXでは設定変更も可能)。
PCではUSB,それ以外はBluetooth接続が基本ながら
アナログ接続の汎用性も魅力
「で,いろいろボタンとか機能があるのは分かったけど,どうやって接続して,どう使うのよ?」という意見はもっともだ。USBで充電するのは分かるとして,接続形態ごとに何が変わるのかは,使ってみないとなかなかイメージしづらいからである。
というわけで,接続形態ごとの用途を簡単にまとめてみたい。ここでそれぞれのイメージをつかんでもらえればと思う。
■USB
- 対象機器:PC
USB接続時,右耳側エンクロージャの機能はすべて利用できる。電源ボタンは短押しでSBX Pro Studioのオン/オフ切り替え用として,Multi Function Buttonは音楽の再生や一時停止用,[送り/戻し]ボタンは短押しで曲送り/戻し,長押しで早送り/早戻し用としてそれぞれ機能する。音量調整も問題なく行えた。
■Bluetooth
- 主な対象機器:スマートフォン,タブレット端末
Bluetooth接続時,電源ボタンは長押しで電源のオン/オフ,短押しでSBX Pro Studioのオン/オフ用として機能。Multi Function Buttonは,音楽再生時は再生/一時停止用だが,スマートフォンと接続した場合は受話/通話終了ボタンとして機能する。
Bluetoothの仕様上,ヘッドフォン出力は2chステレオか(携帯電話の音声通話用となる)1chモノラルの選択式となるが,それを除けば,USB接続時と変わらず利用できるという理解でいいだろう。
■アナログ
- 主な対象機器:モバイルゲーム機,スマートフォン,タブレット端末
アナログ接続なので,バッテリーが充電されていなくても使える一方,本体右エンクロージャ側の機能は基本的に利用不可。SBX Pro Studioも無効になるが,4極接続となるスマートフォンではMulti Function Buttonが使えるようで,音楽の再生や一時停止,電話の受話と通話終了の操作は行えた。
高いポテンシャルを感じるアナログ接続時の音
USB&Bluetooth接続時はパワー感重視
なお,ここまであえて触れてこなかったが,Sound Blaster EVO Zxでは,「ミュージック」と「ムービー」「ゲーム」という3つのプロファイルが用意されており,それぞれ,SBX Pro Studioやイコライザのプリセット(≒初期設定)が異なる。今回は聴くソースにかかわらず3つのプリセットを切り替えながら,基本的には標準プリセットを選択しつつ,必要に応じてイコライザ設定を弄っていくので,この点もご了承のほどを。
「PCやスマートフォン,タブレット端末,モバイルゲーム機で,音楽を思い切り楽しみたいときはアナログ接続一択」と述べてさえいいように思われる。
USB接続時とBluetooth接続時は,サウンド出力にあたってSB-Axx1を介することとなるのだが,面白いのは,「ミュージック」「ムービー」「ゲーム」の3プリセットがいずれも低強高低のイコライザ設定になっていること。ただ,不要な中低域が強すぎたりはせず,また,高域もしっかり聞こえるので,まとめるなら「迫力重視型の音」といったところか。
同時に,この音質傾向はあくまでもイコライザによるプリセットなので,「ドン」とくる印象が強すぎるという場合は,調整で対応できる。個人的には,「ミュージック」プロファイルを選択しつつ,イコライザで低音を多少下げると,音楽にもゲームにもバランスが良いと感じた。
また,USB接続時にSBX Pro StudioのSurroundを有効化し,サラウンドサウンド出力に対応したPCゲームをプレイしてみると,音が後ろに回り込むのをしっかり確認できる。
「Bluetooth接続に対応している」という“字面”だと,どうしてもゲーム系に弱い印象を受けるかもしれない。失礼ながらテスト前には筆者もそう思っていたのだが,「Sound Blasterの名を冠する,ゲーマー向け製品らしさ」はしっかり確保されている印象だ。
自宅でのガチプレイから外出時まで
何にでも使えるSound Blaster EVO Zx
自宅では,バーチャル7.1chサラウンドサウンド出力に対応し,マイクのノイズ低減機能も付いた多機能ヘッドセットとして利用でき,Bluetoothもしくはアナログ接続をすれば,自宅でも外出先でも,ゲーム機とスマートフォンで1台のヘッドセットを共有して使える。
さらに,バッテリー駆動時間は公称8時間なのだが,それを経過してしまっても,アナログ接続で使い続けられるわけで,その自由度は非常に高いと述べていいだろう。密閉型で音漏れの心配がないのも,外で使うにあたってはポイントが高い。
そう,Sound Blaster EVO Zxは,「複数のヘッドセットやヘッドフォンを使い分ける日々」を過去のものにするヘッドセットなのだ。身の回りをすっきりさせつつ,ゲームや音楽を楽しんでいきたいなら,一度手に取ってみる価値のある製品である。
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