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Creative,ゲーマー向けPCIeサウンドカード「Sound BlasterX AE-5」を7月下旬に国内発売
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印刷2017/07/05 12:19

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Creative,ゲーマー向けPCIeサウンドカード「Sound BlasterX AE-5」を7月下旬に国内発売

 2017年7月5日,Creative Technology(以下,Creative)の日本法人であるクリエイティブメディアは,PCI Express x1接続型サウンドカードの新製品「Sound BlasterX AE-5」を7月下旬に発売すると発表した。2015年に立ち上がった「Sound Blasterのゲーマー向けサブブランド」たるSound BlasterXにとって,初のサウンドカード製品となる。
 直販ページ「クリエイティブストア」における価格は1万5800円(税別)なので,単純計算した税込価格は1万7064円だ。

Sound BlasterX AE-5。「AE」が何を意味するのかは今のところ明らかになっていない
画像集 No.002のサムネイル画像 / Creative,ゲーマー向けPCIeサウンドカード「Sound BlasterX AE-5」を7月下旬に国内発売

背面側
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 Sound BlasterX AE-5は,Creativeが開発したDSP(Digital Signal Processor,ここではサウンドチップと同義)「Sound Core3D」を搭載する製品という点で,現行製品シリーズであるSound Blaster Z(や,さらにその1世代前のモデルとなるPCIe Sound Blaster Recon3D)と変わらない。
 なら何が変わっているのかと言うと,アナログ段とソフトウェア,そしてLEDイルミネーションである。

画像集 No.004のサムネイル画像 / Creative,ゲーマー向けPCIeサウンドカード「Sound BlasterX AE-5」を7月下旬に国内発売
 アナログ段では,まず外付けのD/Aコンバータとして,オーディオの世界で採用例が増えているESS Technology製の「ES9016 SABRE32 Ultra DAC」(型番:ES9016K2M)を採用することにより,チップレベルでのダイナミックレンジで122dBを実現しているとのこと。ゲーム用途での使い道はないものの,本D/Aコンバータの機能を活かし,Windows 10環境では32bit/384kHzのアナログ出力にも対応する。

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 また,ヘッドフォン出力にあたっては,左右の2chを独立したヘッドフォンアンプで駆動させる「Xamp」デザインを採用。さらに,16〜600Ωと世にあるさまざまなインピーダンス(impedance,電流の流れにくさ。同じ電圧で比較すると,数字の小さいほうが電流量は増える)のヘッドセットやヘッドフォンに広く対応し,アンプ側のインピーダンスは1Ωとすることで,ヘッドセットやヘッドフォンを問わず,安定した音量を得られるようになっているとのことだ。

インタフェース群は3.5mmミニピン×5と光角形×1。ミニピン端子は写真左からマイク/ライン入力(※排他),ヘッドフォン出力,5.1chライン出力(フロント,リア,センター&サブウーファ),S/PDIF出力を担当する
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Sound Blaster Connect
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 ソフトウェアでは,Creative製の統合ソフトウェア「Sound Blaster Connect」の採用がトピックとなる。Sound Blaster Connectは,Sound BlasterXシリーズのUSB接続型ヘッドセットやUSBサウンドデバイスで採用されたサウンド出力用プロセッサスイート「BlasterX Acoustic Engine」を統合しているため,サラウンド感や,トランジェント(※ピアノやシンバルなど,アタックの鋭い音)の補正機能,低音強調機能,音量全体の調整機能,ゲームや映画の台詞を強調する機能をカスタマイズしたり,プリセット選択で一発適用したりすることが可能だ。
 従来製品であるSound Blaster Zシリーズのユーザーのために追加で説明しておくと,「SBX Pro Studio」と設定項目レベルの違いはほぼないが,プリセットが追加になって使いやすくなった,というイメージでいい。

 また,マイク入力時にはSound Core 3D自慢のプロセッサスイート「CrystalVoice」を利用できるため,ノイズリダクションやアコースティックエコーキャンセラ―,スマートボリュームといった音質改善機能や,いわゆるボイスチェンジャー機能を変わらず利用できる。

Scout 2.0のScout Radarデモ。Windowsの5.1chサウンド出力デモを行うと,タブレットのアプリ上で「音の出所」が分かるようになる
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 Sound BlasterX AE-5に合わせて追加となった新機能としては「Scout 2.0」がある。Creativeは以前から,FPSなどのゲームに向けて,敵の足音など,特定の帯域を聞きやすくする特別な動作モードとして「Scout Mode」を用意しているが,Scout 2.0はそこに,「音が鳴っている方向を,スマートデバイス上で視覚化する」要素としての「Scout Radar」を追加したものになる。

 ここまでの説明でピンときた読者もいると思うが,Scout Radarは,ASUSTeK Computerがサウンドカードやディスプレイの機能として展開している「Sonic Radar」に近いものだ。Sonic Radarの場合は「音が鳴っている方向」を画面上でオーバーレイ表示させるが,Scout Radarは,PCと同一のWi-Fiネットワーク上――PC側もWi-Fi接続が必須とのこと――にあるAndroidもしくはiOSスマートフォンやタブレット端末に無償のアプリを導入することで,「どこから音が鳴っているか」を確認できるようになるという。

こちらもScout Radarのデモより。クリエイティブメディアは,映画やマルチチャネルサラウンドサウンドのデモディスクを使って,音源の移動を追ってみせていた。なお,同じアプリを使うと,2chもしくは5.1chスピーカー出力に向けた簡易的なルームイコライジング機能も利用できるとされているが,ノイズの少ない環境が必要ということもあり,説明会でデモはなかった
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 なお,この手の機能には「チートではないか」という指摘がつきまとい,また,「対戦型FPSなどではそもそも画面中央から目線を切っている余裕などほとんどない」という現実も存在する。その点についての見解をCreativeに求めているが,今のところ回答は得られていない。

Sound Blaster ConnectのAurora Reactive設定メニュー。光らせ方の選択肢としては「ソロ」「オーロラ」「ウェーブ」「パルス」「ムード」「サイクル」があり,そのそれぞれに細かな設定があるようだ。設定項目は競合と比べても充実しているとはクリエイティブメディア担当者談
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 最後にLEDイルミネーションだだ。
 Sound BlasterXシリーズでCreativeは「Aurora Reactive Lighting System」(オーロラリアクティブライティングシステム,以下,Aurora Reactive)という,対応製品が搭載するLEDイルミネーションの色や光り方を一括して管理できる機能を採用しているが,Sound BlasterX AE-5では本体側面部と,付属するLEDテープライト1本がAurora Reactiveに対応しているのだ。
 付け加えると,LEDテープライトは1本あたり10個のLEDを搭載しており,Sound Blaster ConnectからはLEDの数を指定しての光らせ方制御が可能。さらに,クリエイティブメディアにはLEDテープライトの3本セットを別売りする計画があり,Aurora Reactiveでは最大10本のLEDテープライトをサポートするため,かなり柔軟なLEDイルミネーション構成を取れるという。

こちらが付属のLEDテープライト(と,やはり付属の電源延長ケーブル)。発光部の長さが約300mmある。これの3本セットを,発売日,価格未定ながら発売する予定があるという
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左はカード上のLEDに寄ったところ,右は本体付属のLEDテープライトと,さらに追加の4本を使ってAurora ReactiveでLEDを光らせたところだ
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こちらはクリエイティブストア限定の白モデルとなる「Sound BlasterX AE-5 Pure Edition」。基本仕様は同じながら,標準でLEDテープライトが4本付属するそうだ。やはり発売日,価格とも未定だが,クリエイティブメディアは,「数千円高い程度で,できれば通常モデルから1か月遅れくらいで出したい」としていた
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 「ゲーマー向けサウンドデバイス」だと,最近はUSB接続のものが主流となってきている現実がある。そのなかであえてサウンドカードを投入してきた理由を聞いてみたところ,クリエイティブメディアからは,「Sound Blasterサウンドカード」のインストールベースは依然として非常に多いからだという答えが返ってきた。
 この市場におけるトッププレイヤーであるCreativeとしては,そういった従来からのSound Blasterユーザーに,最新モデルを提供し続ける必要があり,今回のSound BlasterX AE-5投入に至ったのだという。

Sound BlasterX AE-5の内部接続インタフェースは4ピンの電源供給用とHD Audio接続ヘッダのみ。なので,いろいろ付属品の付いた上位モデルが出てくるとすれば,そのカードデザインはSound BlasterX AE-5とは異なるものになると考えられる
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 なお,Sound BlasterX AE-5は,日本市場において,現行製品「Sound Blaster Zx」を置き換えることになり,「Sound Blaster ZxR」「Sound Blaster Z」は今後も継続販売になるそうだ。
 「Sound BlasterX AE-5があるなら,Sound BlasterXのヘッドセット製品よろしく,AE-7とかAE-3を出す(ことにより,当面は継続販売になる2製品も将来的には置き換える)のか」と聞いてみたところ,クリエイティブメディアの担当者が笑いながら「鋭い指摘だがノーコメント」と述べていたことは記しておきたい。

●Sound BlasterX AE-5の主なスペック
  • 接続インタフェース:PCI Express x1
  • 外部インタフェース:3.5mmミニピン×5(マイク/ライン入力,ヘッドフォン出力,フロントライン出力,リアライン出力,センター&サブウーファライン出力),光角形×1(S/PDIF出力)
  • 内部インタフェース:HD Audioヘッダ,外部電源
  • アナログ出力仕様:最大32bit・384kHz(※ヘッドフォンもしくはフロントラインからのダイレクト出力時のみ。Windows 10利用時),最大32bit・96kHz(※2chもしくは5.1ch出力時)
  • デジタル出力仕様:最大24bit・96kHz
  • アナログ入力仕様:最大32bit・96kHz
  • 搭載DSP:Creative製「Sound Core3D」
  • 搭載D/Aコンバータ:ESS Technology製「ES9016 SABRE32 Ultra DAC」(型番:ES9016K2M)
  • D/Aコンバータレベルのダイナミックレンジ:122dB
  • 搭載ヘッドフォンアンプ:Creativeデザイン「Xamp」
  • 公称サイズ:約128(W)×145(D)×20(H)mm
  • 公称重量:約215g
  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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