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「Diablo III」の開発チームが,トークセッションでスキルに関する詳細情報を公開。スキルセットのパターンはなんと970億種類!
まず,スキル関連では,4つのキャラクタークラスのこれまで明らかにされていなかったスキルが,テクニカルデザイナーのワイアット・チェン(Wyatt Cheng)氏から発表されたので,紹介してみよう。
■Ancient Spear(バーバリアン)
チェン氏は,「バーバリアンをレンジ系のクラスにするつもりは毛頭ない」と前置きしながらも,タフなバーバリアンらしく,槍を遠くへ力強く投げられるという,このクラスでは珍しいといえるスキルを発表した。
■Meteor(ウィザード)
「Diablo II」でも人気が高かった攻撃魔法であり,これに,後述するルーンを加えていくことで,見た目にも迫力のあるものに成長していくという。
■Spirit Walk(ウィッチドクター)
ウィッチドクターが肉体のないスピリット状態になることで,敵に察知されることなくダンジョン深部を探索できる。ただし,探索だけで,インタラクションするためには自分の肉体のある場所に戻らなければならない。慎重派ゲーマーのためのスキルかも。
■Wave of Light(モンク)
パンチしたときに,拳からライトニングを発して距離のある敵にもダメージを与えられるというもの。日本製アニメなどで見られる「気」のようなイメージで,モンクキャラにはピッタリの雰囲気。
「Diablo III」公式サイト
「BlizzCon 2010」記事一覧
また,新しいシステムとして「トレイト」(Traits)の概念が加わった。ウィルソン氏の話では,これはパッシブなスキル体系であり,プレイヤーキャラクターのレベルが奇数ナンバーに上がるたびに,新たに振り分けられるようになるとのこと。
クラスごとにそれぞれのトレイトが用意されており,例えばバーバリアンには「Inner Rage」があり,これはFuryスキルの継続時間を伸ばすもの。ウィザードの場合,氷/嵐の属性を持つ防具の効果を100%向上させる「Prismatic Cloak」などがある。Diablo IIにあった「Custom Attributes」システムでは,誰がやってもクラスごとに似たようなものにしかならないと指摘されており,それに代わって追加されたのがトレイトというわけだ。
トレイトは,キャラクタークラスごとに30種程度用意されており,それぞれに1〜5ポイントを振り分けられるのだ。ウィルソン氏は,「キャラクターを最高レベルに育てていけば,90ポイントが手に入る予定だ」と話していたので,つまり180レベルまでアップするということなのだろうか? いずれにせよ,30種のトレイトに5ポイントを振り分けられるのに,最大でも90ポイントしかないわけで,それぞれのプレイスタイルにあった選択が必要になるのは間違いないだろう。
最後に,キャラクターのカスタマイズに欠かせない「ルーン」(Rune)が紹介された。これは,スキルをモディファイできるという新システムで,2年前のBlizzCon 2008の際にも発表されていたものの,その後は新情報がなく,久々のアップデートが今回,テクニカルアーティストのジュリアン・ラブ(Julian Love)氏によって行われたのだ。
ルーンを簡単に説明すると,武器に特定の性能を与えるジェム(Gem)のアイデアをスキルに応用したもので,例えば一つのライトニングを3つにしたり,効果範囲を広げたりなど,ルーンによってスキルの特性が変化していくのだ。
今回発表されたのは,このルーンの種類で,Crimson(真紅),Indigo(濃紺),Obsidian(黒),Golden(金),そしてAlabaster(石膏のような灰色)の5つとなっている。詳細は不明だが,例えばCrimsonなら血,Obsidianなら破壊力を連想できる。Alabasterが分かりにくいかも知れないが,ラブ氏の話によれば,「どれにも属さないような効果だけど,とにかくカッコ良いもの」が含まれているとのこと。これらのルーンにも7つのランクがあり,ランクが上がっていくほど,より強力になっていくというわけだ。
以上の発表から,Diablo IIIがシリーズ従来作とは比べ物にならないほど多彩なキャラクターカスタマイズ機能を持っていることが分かるはずだ。5つのクラス,スキル,トレイト,ルーンなどのバリエーションは,なんと968億8969万9344パターンになるというから,驚きのあまり笑ってしまいそうだ。プレイヤーキャラクターをどのように育てていくか,今から考えておいたほうがいいかもしれない。
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