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[G-Star 2010]G-Star 2010で「Diablo III」のデモを熱烈プレイ。5クラス全部を遊んでみたインプレッションをレポート
Blizzard Entertainmentは,釜山で開催中のゲームショウ,G-Star 2010に巨大なブースを出している。
展示されているのは「Diablo III」(PC/Mac)と「World of Warcraft: Cataclysm」(PC/Mac)の2作品だが,ブースには数え切れないほどの試遊台が並べられており,圧巻だ。
すでに韓国でも人気の高いWorld of Warcraftが注目されるのはよく分かるが,見たところ,Diablo IIIのほうが長い行列ができており,より注目度が高い模様。なにしろ,Diablo IIIが韓国でプレイアブル出展されるのは,今回が初めてなのだ。
G-Starでプレイできたのは,10月に開催された「BlizzCon 2010」に出展されたものと同じバージョンで,新要素や新たにプレイできるようになったクラスなどはないらしく,残念。とはいえ,せっかくなので今回,筆者は5クラス全部をプレイしてきた。デモにおけるそれぞれのセッティングとプレイフィールをお伝えしていきたい。
「Diablo II」では,マウスの左右ボタンにスキルを登録する仕組みだった。登録したスキルの切り替えは,ファンクションキーで行った。
Diablo IIIでも同様に,マウス左右ボタンにスキルを登録するのだが,デモでは左クリックに1つ,右クリックに2つのスキルを割り振れるようになっていた。右クリックのスキルはTabキーを押すことで切り替えられる。
また,これに加えて,本作ではいわゆるスキルスロットの使用が可能になった。スロットは1から5まであり,使い方としては,頻繁に使うスキルはマウスにセットして,ピンポイントで必要になるスキルはスロットにいれておく,といった形になるだろう。
今回プレイしたデモでは,スキルがスロットにプリセットされていた。自分でセットできないのは残念だが,Blizzardがセットしたスキル構成から,彼らがそのクラスの特色をどのように捉えているのかを知ることができる。
「Diablo III」公式サイト
■バーバリアン
・左クリック:Cleave(前方の複数体に攻撃/スタン)
・右クリック:通常メレー
・スロット1:Ground Stomp(自分の周囲の敵にダメージ)
・スロット2:Revenge(自己ヒール効果の付いた範囲攻撃)
飛び道具はなく,殴りがメインのバーバリアン。やってくる敵に正対してCleaveやGround Stompで複数体にダメージを与えていくスタイルのプレイが可能になっていた。範囲ダメージの中に多くの敵を巻き込むことができるのは気持ちがいい。
Revengeは,攻撃を受けると一定確率で使用可能になる。ヘルスが回復するので,うまく使用できれば,ポーションを使う機会を減らせそうであり,バーバリアンらしいスキルだといえそうだ。
バーバリアンにはManaがない。その代わりにFuryがあり,これは敵を攻撃したり,敵から攻撃を受けたりすると溜まっていく。バーバリアンはこの怒りのパワーを使って,攻撃を行っていくわけだ。
■ウィッチドクター
・左クリック:Poison Dart(毒の矢)
・右クリック:Zombie Charcer(すぐに消える,毒々しいゾンビを発生させる)
・スロット1:Summon Zombie Dog(ペットとなるゾンビドッグを召喚)
ペットのゾンビドッグは3体まで召喚可能。プレイフィールとしては,スケルトンを召喚して戦わせるDiablo IIのネクロマンサーに近いと感じた。
Zombie Charcerはユニークなスキルで,これを使うと足もとからゾンビが現れ,前方に向かって走り出す。このゾンビは毒のために身体が崩れつつあり,走り出して2秒程度でばらばらになってしまうが,その間にゾンビに触れた敵は毒のダメージを受ける。使い心地としては,射程が自分の前方数mに限定された範囲攻撃といった感じだ。
ウィッチドクターは,MANAを消費して魔法を使う。Diablo IIIでは,MANAはある程度の速度で自動回復するようだ。
■ウィザード
・左クリック:Magic Missile(レンジド攻撃)
・右クリック:ワンド攻撃
・スロット1:Frost Nova(周囲に凍りダメージ。敵は凍り付く)
・スロット2:Explosive Blast(地点の周囲に爆発ダメージ)
ウィザードの魔法による攻撃はどれも強力だが,最も打たれ弱くもあるようで,敵のただ中に突っ込むと,あっという間にヘルスが減ってしまう。
そういう場合はFrost Novaで敵の動きを封じ,離脱して距離をとってから反撃する方法が有効だ。Explosive Blastは,ウィザードがいる地点に「火種」を置き,数秒後に爆発するという魔法だ。とても強力だが,設置するには敵の真ん中に一度行かなければならないわけで,なかなか使い方が難しそうだ。打たれ弱さと合わせて,非常に操作がテクニカルなクラスだという印象を受けた。
ウィザードはMANAタイプかと思いきや,そうではなく,MANAの代わりにArcane Powerというものが用意されている。これが最終決定なら,おそらくMANA型キャスターとの間には,何かシステム的な違いが設定されるのではないだろうか。
■モンク
・左クリック:通常メレー
・右クリック:Hand of Lighting(電撃ダメージの3連撃。Spirit上昇)
・スロット1:Circle of Wrath(自分の周囲の味方を回復。敵にダメージ)
・スロット2:Blinding Flash(周囲の敵の視界を奪う)
モンクはMANAではなく,Spiritというパワーソースを持っている。はじめSpiritは0で,特定のスキルを使用することによって上昇するようだ。デモではHand of LightingがSpirotを得るスキルで,これを使ってSpirotを溜め,溜まったSpiritを使って,Circle of Wrathで自分を回復,というスタイルで戦うようになっていた。敵の目を見えなくするスキルと合わせ,防御的なクラスであると感じた。
■デーモンハンター
・左クリック:Entangling Shot(敵の足を遅くする)
・右クリック1:Bola Shot(敵の身体に巻き付いて爆発するBolaを投げる)
・右クリック2:通常攻撃(クロスボウ)
・スロット1:Vault(一定の距離を素早く移動)
Entangling Shotで敵を足止めして,Bola Shotやクロスボウで遠距離攻撃というスタイル。Vaultは一定距離を一瞬で移動するスキルで,敵集団に囲まれたとき,離脱するのに使えそうだった。
本作の敵には衝突判定があり,簡単に敵の包囲を抜けることはできなさそうだが,Vaultを使えばすり抜けられるのではないだろうか。距離をとりつつ戦うスタイルはウィザードと似ているが,ウィザードがハイパワー型のレンジドクラスであるのに対して,デーモンハンターはスピード型のレンジドクラスであるように感じられた。
今回見られた各クラスの特色は,おそらくそのクラスの「一側面」でしかない。ゲームを練り込んで練り込みまくることにかけては定評のあるBlizzardなので,スキルの選び方によって,今回紹介した以外にもさまざまな個性が出せるようになるはずだ。
同社のタイトルではよくあることだが,見た目的にはもう完成している感じなので,早いところ遊びたいと思うが……本作の発売日は,いまだに未定のまま。早くなんとかしてほしいと,心の底から思えるデモだった。
- 関連タイトル:
Diablo III
- 関連タイトル:
Diablo III(Macintosh)
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(C) 2012 Blizzard Entertainment. All rights reserved.
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