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ネクソンと「Qremo」が小中学生を対象とした「みらいクリエイターズプロジェクト」を開催。第1回となるゲームプログラミングイベントをレポート
今回のイベントでは,参加者達はプログラミング言語「Scratch」を使い,「メイプルストーリー」のキャラクターを使った格闘ゲームの制作に挑戦することに。ちなみにScratchは,MITメディアラボが開発したプログラミング言語で,コマンドや条件などのブロックを組み合わせていくことでシンプルなゲームなどを作成できる。直感的・視覚的にプログラムの基本的な構造と,初歩的なプログラミングの過程を学べるため,主に初心者や子どもの教育用に使われている言語だ。
プログラミングは初めてという参加者もいたが,独自に試行錯誤したり,Qremoのスタッフにサポートを受けたりすることで,各自の考えるキャラクターの動きやゲーム性を実現していたようだ。
会場では,参加者の中から代表者5人が自分の作ったゲームを発表するコーナーも設けられた。それぞれ,羽根の生えたキャラクターだから高くジャンプできる,強い攻撃だから発動までに時間が掛かる,対戦スタート時にキャラクターがジャンプする,攻撃がヒットしたときのみ効果音が出るなどの工夫を凝らしたゲームに仕上がっており,中には,未完成ながらもボスモンスター戦を意識した内容の作品もあった。
「ゲームを作るには,何から始めるのか」という質問には,「まずどんなゲームにするかを考え,そこから誰をターゲットにするか,どんなジャンルにするのかなど段階的に企画を広げていく」との回答がなされた。
また「実際のゲーム開発には,どんなプログラミング言語を使っているのか」という質問に対しては,「C言語などを使う」とし,中西氏が「勉強を続けて,ぜひそうした高度な言語を使いこなしてください」と参加者達に呼びかけた。
さらに「ネクソンでは,どんなOSを使っているのか」という質問には,「タイトルによって異なるが,サーバーで使うOSはWindows系が主流」と答えていた。
「ゲームクリエイターに必要な資質や,学んでおくべきことは何か」という質問には,「これをやらなければいけないということはないと思います。本当に好きなことを続けていけば,発想力が身につきます。さまざまな発想を組み合わせることで,さらに楽しい発想につながるのではないでしょうか」と中西氏。またメルチャー氏は,ゲーム会社にはプログラマーをはじめ,グラフィックスデザインや音楽制作,Webサイト制作,あるいは経理や法務といったさまざま業務があることを指摘し,「ゲームに興味があれば,ゲームクリエイターにならなくとも,ゲーム会社で働けます」と話す。
そして「ネクソンに入社するには」という質問には,中西氏が「発想力が豊かな人,ゲームが好きという人は歓迎しています」と回答。メルチャー氏は,参加者の年齢を踏まえて「これから好きな分野を勉強して,何年かしたらぜひ連絡してください」とコメントした。
先日行われた「一日ネクソン社員体験イベント」もそうだが,昨今のネクソンは,小中学生を対象としたキャリア教育のサポートに積極的である。その一環となる,みらいクリエイターズプロジェクトもまた,今後,さまざまな形で企画を展開していく予定だという。実際,第1回となる今回の参加者募集には,定員を大きく超える多数の応募があったとのことで,イベント中,「ゲームクリエイターを目指すには,大学で情報工学を専攻すべきなのか」といった,かなり具体的な質問をQremoのスタッフに投げかける保護者の姿も見られるなど,ゲームに関わる仕事に対する子供達やその保護者が抱く関心の高さがうかがえた。
次回,みらいクリエイターズプロジェクトおよびネクソンが,どのような企画を展開するかは未定だが,ゲームに関わる仕事に関心のあるお子さんをお持ちの親御さんは,参加を検討してみてはどうだろうか。
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