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Text by 大陸新秩序
JC Globalが運営を手がける「フリスタ! -Street Basketball-」は,その名のとおりオンラインでストリートバスケットボールが楽しめるゲームだ。ダンクシュートやアリウープといった,NBAの中継でしか見ることのできないようなスーパープレイをお手軽かつ爽快に楽しめる。基本プレイ無料の,いわゆるカジュアルゲームなわけだが,カジュアルだからと軽く見るなかれ。実際にプレイしてみればすぐに分かることだが,かなり本格的で,やり込み要素満点のゲームに仕上がっているのだ。
例えばスーパープレイにしても,単にスキルを習得して決まったキーを押せば発動する,なんてことはまったくない。敵のマークをかいくぐり,味方の動きを把握しつつ,絶好の位置取りと絶妙のタイミングを計って,初めて成功するのだ。まさに,実際のバスケットボールをプレイしているような感覚を,うまくゲームに落とし込んだ作品といえるだろう。
本作はストリートバスケットボールをモチーフとしているので、試合はハーフコートで行われる(ゲームモードでフルコートも選択可能)。ルールや試合の流れは通常のバスケットボールに準じており、攻撃側がシュートを決める、あるいは防御側にボールを取られることで攻守交代。また攻撃側が20秒以内にシュートを撃たなければならない「20秒ルール」なども適用される。その一方、ハーフコートの場合はゴールが一つしかないため、ボールを取って新たに攻撃側となったチームは一度ボールをパスやドリブルで3ポイントラインの外に出す必要があるなど、一部勝手が異なる部分もある。とはいえ,ビギナーの人が最初から厳密なルールを把握している必要はなく,「味方がボールを持っているから今は攻撃側か」くらいの判断ができれば十分だ。
コスチュームやスキルといったゲーム内のアイテムは,「SP」または「BP」と呼ばれるポイントを消費することで入手可能。SPは実際にお金で購入するものだが,BPはゲーム内のコンテンツをクリアしたり,試合に参加したりすることで貯まっていく。さまざまなテクニックを実現するスキルや消費アイテムはもちろんのこと,コスチュームの一部にはキャラクターの能力値を底上げするものもあるので,溜まったBPは積極的に消費していこう。
またJC Globalでは,ゲーム内の最新情報から攻略ガイドまで詳細なデータを掲載した公式サイトだけでなく,プレイヤーがフリスタ!をより身近に感じられるように世界観を反映したティザーサイトやメールマガジンなどを用意している。とくにスタッフが「力を入れ過ぎてしまった」と豪語(?)するメールマガジンは,現実にフリーペーパーとして配布されていてもおかしくない仕上がりとなっており,これは必見だ。なおこのメールマガジンは,今後もこのクオリティを保ったまま月1〜2回発行される予定とのこと。
それではさっそくフリスタ!をプレイしてみよう。ゲームを開始したら,まずはキャラクターを作成することになるが,その際にポジションを決めなければならない。
各ポジションの特徴と役割は以下のとおりで,それぞれ得意な分野が違うのだが,初心者におススメなのはフォワードだろう。フォワードはコートの中央でディフェンス役をこなし,敵チームの隙を突いてミドルシュートを決めるといった具合に,バランスよく攻守を楽しめるポジションだからだ。初心者が無理なくゲームを把握するにはもってこいなのである。もちろん,センターやガードになにか熱い思い入れがあるのなら,そちらを選んでも問題はない。
本作の醍醐味は,なんといっても対戦プレイで,具体的には1on1または2on2形式の「フリー対戦」と3on3形式でプレイする「チーム対戦」にある。しかし最初にも書いたとおり,フリスタ!はカジュアルゲームとはいってもかなり本格仕様のスポーツゲームとなっており,プレイヤーが基本的なテクニックを習得していないと,なかなか対戦を楽しむことは難しいのだ。
そこで,フリスタ!の初心者にまずプレイしてもらいたいのが,「ひとりでフリスタ」である。このモードでは,NPCプレイヤーを相手に基本テクニックやチームプレイを学べ,しかも繰り返して練習できる。ここである程度キャラクターのレベルを上げ,スキルを入手し,さらには自分の腕を磨いてから,オンライン対戦に挑戦するといいだろう。
チュートリアルでは,基本的な11種類のテクニックを習得できる。ここで学ぶテクニックはいずれもすべてのプレイヤーにとっての必須項目となるので,確実に身につけておきたい。したがって1回で十分といわず,最初から最後までスムースにクリアできるようになることを目標として,繰り返しプレイするのがベストだ
ミッションは,チュートリアルで学んだテクニックを駆使して,「60秒以内にミドルシュートを6回以上決める」といった条件を次々にクリアしていくものだ。メニューはポジションごとに異なり,それぞれに必要なテクニックをより実戦に近い形で練習できる。こちらも繰り返しプレイし,一通りスムースにクリアできるようにしておきたい。
NPCとの対戦モード。1on1/2on2/3on3といった対戦形式を選べ,難度も5段階に設定できるため,一人でほぼ実戦と同じプレイを楽しめる。また敵味方問わずチームを自由に編成できるので,実際のチーム対戦を想定した練習も可能。最高難度に設定すると,実際に人間がプレイするより強い場合もある……かも?
いわゆる一人プレイ用のストーリーモード。現在は第一弾となるアリスを主人公としたカリフォルニア代表チームのエピソードのみだが,これからどんどん増えていく予定だ。またアリスをはじめとするエピソードの登場人物達は,(今のところ)SPを使うことでプレイヤーキャラクターとして使用できるようにもなる。
なお,チュートリアルおよびミッションをクリアしていくと,経験値が蓄積してキャラクターレベルが上がるのだが,それと同時にBPも貯まっているはず。ここで,初心者がBPを使って入手してほしいのが「スルーパス」スキルだ。これは走りながらパスを受けられる便利なスキルで,JC Globalのスタッフも「まず習得すべき,ほぼ必須スキル」としてオススメしている。スルーパスは,キャラクター作成時とチュートリアルを初めてクリアした際に与えられるBPだけでも入手可能なので,確実にゲットしておきたい。
さて基本テクニックを確実なものにし,スルーパスも手に入れ,vs COMでの3on3対戦でボチボチ勝てるようになったら,いよいよ「みんなでフリスタ!」に挑戦だ。もちろん最初は無理をせず,レベル15以下の人を対象とする「ルーキー」リーグに参加して,自分と同じくらいの力量を持つ人と対戦するのがいいだろう。始めた直後は,ひとりでフリスタ!のNPCとは勝手が違い,思うように動けないかもしれない。だが,プレイを重ねるごとにタイミングをつかみ,より確実なプレイができるようになってくるはずだ。
同時に,自分が不得意とするテクニックや苦手な局面もはっきり自覚できるだろう。その場合は再び,ひとりでフリスタ!のミッションなりvs COMなりに戻って練習するのがいいと思う。
なお,試合を重ねてキャラクターがレベル15に達すると,フォワードなら「パワーフォワード」「スモールフォワード」といったようにポジションがさらに分岐し,レベル16からはアイテムやスキルが追加されるようになる。このへんの詳しい解説は,機会を改めて行いたい。
また,みんなでフリスタ!プレイ時のプレイヤー間コミュニケーションを円滑にするために,試合中のチャットマクロの活用もオススメだ。チャットマクロは数字キーそれぞれに対応したものが用意されているのだが,初心者として覚えておきたいのは「1」の「Good Job」と「3」の「Sorry」。この二つを局面に応じて使うだけでも,チーム内の雰囲気はグッと向上するはずだ。
相手がNPCではないということをお忘れなく。
新キャラクターの実装に加え,今後は待望のクラブ機能が実装されるなど,より一層の盛り上がりが予想されるフリスタ!。1日1時間程度であっても,毎日継続してプレイしているといつの間にか上達しているという点も,実際のスポーツに似ている。
現役スポーツマンはもちろんのこと,かつて某コミックスに感化されバスケットボールにハマッた人,あるいは学生時代以来,体を動かすことには縁がないという人も,少し時間を割いて練習するだけで本物そっくりのスポーツ感覚を楽しめ,さらにはスーパープレイも夢じゃないフリスタ!に,ぜひ触れてみていただきたい。
- 関連タイトル:
フリスタ!ソウル -Street Basketball-
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