テストレポート
[TGS 2016]Logicool G「G403 Prodigy」ファーストインプレッション。これは見事なIE3.0クローンだ
4Gamerではこのうち,Prodigyシリーズ最大の目玉と述べて過言ではないG403 WirelessとG403を入手できた。
とくにG403 Wirelessは,非常に高い性能を持つゲーマー向けワイヤレスマウスとして4月に国内発売となった「G900 Chaos Spectrum Professional Grade Wired/Wireless Gaming Mouse」(国内製品名:プロフェッショナルグレード ワイヤード/ワイヤレス ゲーミング マウス,以下 G900)と同じ無線機能を搭載するということで,その性能が大いに注目されるわけだが,今回はひとまず,外観と握りに絞って,ファーストインプレッションをお届けしたいと思う。
右手専用となるG403シリーズ。その形状は「(IE3.0+DeathAdder)÷2」!?
ただ,従来の4系マウス的なデザインとはまったく異なる形状のため,印象は明らかに異なる。
直球で書かせてもらうなら,Microsoftの「IntelliMouse Explorer 3.0」(以下,
細かく見ていこう。
まず,親指を配置することになる左側面だが,こちらは若干の凹みがある。G900では両側面に滑り止め効果を得るための溝を掘ってあったが,G403 ProdigyとG403ではそれがなくなって,代わりにマット加工済みで,目の粗い,硬めのラバー素材が貼られている点にも注目しておきたい。
ラバー自体の滑り止め効果は非常に高いが,硬度があまりないために,爪などで軽く引っかいたりするとすぐに傷がついてしまう。使い続けていくことで表面が削れていくようなことがなければいいのだが……。
一方の右側面は,奥側(=右メインボタン側)が底面に向かって広がっていくという,右手用マウスによくあるデザインとなっている。「指を配置するためのガイド」的な凹凸はこれといってないので,好きなように握ってくれということなのだろう。
ちなみに右側面も,左側面と同じラバーが貼ってあり,使用時に指が滑ってしまうということはなかった。
ボタンの配置からもIE3.0&DeathAdderのにおいを感じるG403シリーズ
テンションシステム付きというメインボタンのクリック感は,ファーストインプレッションの時点ではG900とほぼ同じ。ただ,クリック音は若干高めな印象がある。本体やボタンの形状でそう感じるのか,スイッチまわりの仕様に手が加わったのかは不明だが,この点については後日,あらためて確認してみたいと思う。
なお,ホイールの手前側にある小さなボタンは,標準だとDPI切り替え用となっている。操作時,指に干渉しないようなサイズということもあり,これといった問題は見受けられない。G402は左メインボタン脇に2ボタンを搭載するなど,ボタンの数がけっこう多かったが,G403ではIE3.0およびDeathAdderのクローンとして,シンプルにDPI設定値を順繰りに切り換えられるようにしたといったところだろうか。
マウス底面側。ちなみに写真でセンサー部の下に見えるのが電源スイッチで,写真のように奥で緑色が見えている状態がオン,赤が見えているとオフだ |
錘は蓋のほうに取り付ける仕様。G900のような「錘と交換用ボタンやカバーをしまっておけるケース」は付属していないのでご注意を |
実測の本体重量はG403 Wirelessが約107g,G403はケーブルを重量計からどかした参考値で86〜88g程度。錘を装着すると,それぞれ単純に10g増えるのだが,実際に取り付けてみると,操作感は明らかに変わってしまう。筆者個人としては錘の利用を勧めないが,重いマウスのほうが好みだという場合は,最初に取り付けて,その状態で慣れるようにしたほうがいいだろう。
少しの工夫で,どんな持ち方にも対応する
最後に,握ったのときの印象を確認しておこう。右手用で比較的大きなマウスは,持ち方との相性問題を生じさせることもあるわけだが,G403シリーズはどうだろうか。以下,写真とキャプションでまとめてみた。
つまみ持ちとつかみ持ちではユーザー側で若干の対処が必要ではあるものの,「この持ち方だとキツい」というのはない印象だ。
右手用マウスの場合,外側に指を立たせるような持ち方をすると,小指と薬指の配置場所が決まりにくくなりやすい。しかし,G403シリーズの場合,本体両側面のラバー素材が指をしっかりとホールドしてくれる。これは見事で,操作感は快適そのものである。
センサーやソフト周りの検証は次回! 乞うご期待
気になるセンサー性能,そしてG403 Wirelessの無線性能など,掘り下げた話題は,後日,正式なレビュー記事としてお伝えする予定なので,お楽しみに。
関連記事:Logicool G,新シリーズ「Prodigy」を国内展開。第1弾は新型マウス「G403 Prodigy」とキーボードおよびヘッドセットなど計4製品に
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Logicool G 公式Webサイト
●G403 Prodigy Wirelessの主なスペック
- 基本仕様:光学センサー(「PMW3366」)搭載ワイヤレス・ワイヤード両対応タイプ
- ボタン:左右メイン,センタークリック付きスクロールホイール,ホイール手前×1,左サイド×2(※左右メインボタンは最大2000万クリックの耐久性を持つとされる)
- トラッキング速度:最大300IPS
- 最大加速度:最大40G
- フレームレート:未公開
- 画像処理能力:未公開
- トラッキング解像度:200〜12000 DPI
- レポートレート(ポーリングレート):1000Hz(※ワイヤレス/ワイヤード接続時共通)
- データ転送フォーマット:16bit/axis
- リフトオフディスタンス:未公開
- 本体サイズ:68(W)×124(D)×43(H)mm
- バッテリー駆動時間:32時間(※LED消灯時),24時間(※LED充電時)
- 重量:107g
- マウスソール:動摩擦係数0.1μ(k),静摩擦係数0.15μ(s)(※ベニヤ板上で計測)
- ケーブル長:2m
- 対応OS:Windows 10・8.x・7
- 発売日:2016年10月20日
- 価格:1万1800円(税別)
- 保証期間:2年間
●G403 Prodigyの主なスペック
- 基本仕様:光学センサー(「PMW3366」)搭載ワイヤードタイプ
- ボタン:左右メイン,センタークリック付きスクロールホイール,ホイール手前×1,左サイド×2(※左右メインボタンは最大2000万クリックの耐久性を持つとされる)
- トラッキング速度:最大300IPS
- 最大加速度:最大40G
- フレームレート:未公開
- 画像処理能力:未公開
- トラッキング解像度:200〜12000 DPI
- レポートレート(ポーリングレート):1000Hz(※ワイヤレス/ワイヤード接続時共通)
- データ転送フォーマット:16bit/axis
- リフトオフディスタンス:未公開
- 本体サイズ:68(W)×124(D)×43(H)mm
- 重量:90g
- マウスソール:動摩擦係数0.1μ(k),静摩擦係数0.15μ(s)(※ベニヤ板上で計測)
- ケーブル長:2m
- 対応OS:Windows 10・8.x・7
- 発売日:2016年10月20日
- 価格:8750円(税別)
- 保証期間:2年間
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