プレイレポート
今度の舞台は恐竜が闊歩する未開の地! 実績システムも導入される「AngelLoveOnline」大型アップデート「Season10 〜恐竜の森〜」先行レポート
このアップデートでは,メインストーリーの第8話と,中〜高レベルプレイヤーの対象とする新エリアなどが追加されるほか,これまでにない仕掛けが施されたインスタンスダンジョンが登場。それに伴い,プレイヤーのレベルキャップが開放され,スキルの追加やバランス調整がなされる。そのほか新たな機能としては,いわゆる“実績システム”も登場する。
今回,それぞれの具体的な内容を実装に先駆けて確認してきたので,さっそく紹介しよう。また記事の後半には,同タイトルの運営スタッフへのショートインタビューも掲載しているので,こちらもぜひご一読を。
「AngelLoveOnline」公式サイト
悪魔の力を得たジャングルの住民を止めろ!
「恐竜の森」は新たな仕掛けでいっぱい
メインストーリー第8話の舞台となるのは,新エリア「恐竜の森」だ。このエリアは外界との交流が絶たれたジャングルで,なんと古代の巨獣が棲息しているという,エデン大陸の中でも未開の地。
ジャングルの住民は“力がすべて”という独自の文化を形成しているのだが,それがいつしかエスカレートして,天使の宿敵「サタン」が持つ悪魔の力に頼ってしまったのである。
悪魔に操られたジャングルの民は,ほどなくして古代の巨獣にまたがり外界へと侵攻を開始。そこで天使たるプレイヤー達は,エデン大陸の平和のため,侵攻勢力を迎え撃つというわけだ。
恐竜の森は,拠点の「フーカ集落」を中心に,7つのマップと一つのインスタンスダンジョンで構成されており,レベル90以上のパーティによる攻略が推奨されている。登場するモンスターは,いずれも原始的な生物や恐竜をモチーフとしたもの。
インスタンスダンジョン「恐竜コロシアム」は,レベル145以上のフルパーティでの攻略を推奨。このダンジョンは,雑魚モンスターを倒しすぎるとボスがいなくなってしまったり,2体一組で登場するボスのうち1体だけを先に倒してしまうとミッション失敗になってしまったりと,少々意地の悪い仕掛けが施されている。
また,一撃のもとにプレイヤーを葬り去る凶悪なスキルを放つボスも待ち構えているという。ただし,このスキルを放つ直前には独特の効果音が入るので,注意していれば避けられるとのこと。そして最奥で待ち受ける最終ボスは,わずか数発でプレイヤーを葬り去るスキルを放ち,非常にタフでやっかいな存在だ。今回のアップデートに合わせて,レベルキャップが従来の150から170に開放されるので,万全の体制で臨みたい。
レベルキャップ開放にあわせて新スキルや
新アイテムが続々登場。注目はレアペットの女神だ!
レベルキャップ開放にあわせて,レベル120以上で習得可能な戦闘系技法の新スキルが15種類以上と,レベル165〜170対象の武器/防具が追加される。また高レベル向けの生産要素も追加され,資源や素材,70種類以上のレシピアイテム,20種類の注文書アイテムが登場。新たなデザインの「機甲」や乗り物も追加される。なお以下に紹介する画像の一部には,後日の実装を予定しているものも含まれているとのことなので,この点は注意しておいてほしい。
神聖技法「シャイニングブレス」 |
剣術技法「御剣破軍」 |
精霊技法「マジシャンズサークル」 |
戦斧技法「アックスバキューム」 |
大地技法「黄泉沼」 |
槍術技法「ブリューナク」 |
暗黒技法「グラビティプレス」 |
忍者技法「分身突襲撃」 |
射撃技法「グラビティプリズン」 |
軽装 | |
重装 | |
魔装 |
乗り物「ダイエットラプトル」 |
乗り物「ワンワン犬ぞり」。上位版では3頭立てになる |
乗り物「フラフラパンダ」 |
乗り物「ノンキトリケラ」 |
機甲「CleanROBO」。手が回転するギミックに注目 |
機甲「PearlKani-G」。横歩きが特徴 |
さらに「ペット融合」で稀に誕生するレアペットも追加される。その中でも目玉となるのが,Season9にボスモンスターとして登場した「三人の女神」だ。「女神をペットにするなんて世界観的に大丈夫か?」という疑問はさておき,目を惹くのは女神達の大きなサイズ。運よく女神を入手できたプレイヤーは,いやでも注目を集めることになるだろう。
そのほか,いくつかバランス調整も施される。「聖域戦場」および「ダンスパーティ」では獲得経験値テーブルが全体に上方修正され,前者では技法経験値も獲得できるようになった。また一部装備の魔防値や「エンブレムウォー」のルール,生産関連にも調整が施されるので,以下に掲載する資料にもぜひ目を通してほしい。
やり込み要素の「トロフィーシステム」が登場
称号を集めてステータスアップしよう
新機能の「トロフィーシステム」は,プレイヤーがゲーム内で特定の条件を満たすごとにトロフィーを獲得できるという,いわゆる実績システムだ。トロフィーの中には,同時に「称号」を獲得できるものもある。もちろん称号は自由に付け替え可能だ。
さらに称号には「カルマ値」が設定されており,複数の称号を獲得するとこれが蓄積されていく。カルマ値が特定の値に達すると,HPやMPをはじめ,移動速度/採取速度/生産速度/攻撃/防御/属性防御などのステータスに永続的なボーナスが与えられる。したがって,称号を多く獲得し,カルマ値を蓄積するほどプレイヤーは強化されていくのだ。
トロフィーは低レベル帯にも用意されているので,これからAngelLoveOnlineを始めるという人にも楽しめる要素となっている。また既存のプレイヤーは,すでに獲得条件を達成しているケースもあることだろう。その場合,ステータスやスキル習得数などが条件なら,アップデートと同時に該当のトロフィーを獲得できる。逆にクエスト達成回数やモンスター討伐数などが条件になっているトロフィーについては,あらためて挑戦することとなる。
なおトロフィーの総数は現時点で800種類以上,称号は160種類以上となっている。また称号には,日本へのカルチャライズ待ちのものが100〜150種類ほどあり,これらについても作業が済み次第実装される予定となっているそうだ。
●トロフィー獲得条件の例
・「カードが趣味10」:カードファイル内に集めたカード数が10枚を突破
・「べシップ討伐」:インスタンスダンジョン「魔の厨房」のボス「べシップ」を倒す
・「裁縫師」:裁縫技法レベルランキングがトップ100入り
プロデューサー&ディレクターが語る
「AngelLoveOnline」の歩みとこれから
今回のアップデートに先駆けて,2010年12月21日にAngelLoveOnlineは正式サービスの開始から4周年を迎えており,1月27日まで記念イベントおよびキャンペーンが実施されている。そこで,ディレクターを務める大泉公司氏と,同タイトルプロデューサーの君塚靖征氏に,これまで4年間の歩みと今後の展望などを聞いた。
両氏は,4年間で最も印象に残っていることとして,2008年9月のPlayStation 3版のサービス開始を挙げる。PC版とサーバーを共有することに加え,クライアントがダウンロード専用,しかも基本プレイ無料と,PS3のオンラインゲームとしては初の試みが多く,技術的に超えなければならない障壁が多かったそうだ。
「運営側としては,PC版とPS3版の両方を手がけるとなると,2倍とまではいわなくとも1.5倍くらいの労力が必要なんです。アップデートでは,可能な限り時間を使ってPS3版の動作検証を行っていますが,それでも実装すると予期せぬ不具合が発生することもあって……。皆さんにはご迷惑をお掛けして申し訳ないのですが,その分,ダイレクトな反応をたくさんいただけますので,運営のやり甲斐は大きいですね」(大泉氏)
続けて両氏は,オンラインゲームはパッケージのゲームと異なり,一度配信したあともさまざまな形でサービスを提供しなければならない,と述べる。同タイトルでは,公式サイトで壁紙やムービーを無料ダウンロードできるのはもちろんのこと,PlayStation Home用の無料アバターアイテム配布,PlayStation Storeでの無料カスタムテーマの月替り配信などに取り組んできた。
「PS3でプレイしてくださる皆さんにも,きちんとオンラインでのサービスを提供したいと考えたんです。おかげさまで楽しみにしてくださっている方もいらっしゃって,カスタムテーマは毎月数千ダウンロードを記録しています」(君塚氏)
また両氏は,印象に残っているものとして,2009年12月から開催している「Qonline Market」と「Qonline Festa」を挙げる。前者は全国8か所の会場で実施される限定アイテムの即売会で,後者はその締め括りとして開催されるオフラインイベントだ。こうした催しを実施することとなったきっかけは,2008年8月のコミックマーケット出展にあったと,両氏は当時を振り返る。
そこで,翌月の2008年9月から全国8か所のネットカフェで,限定アイテム即売会を始めたんです」(大泉氏)
「ネットカフェで開催したときも多くの方にお越しいただいて,これはきちんとした会場を借りないといけないという話になりました。そこで現在のMarketとFestaという形式に落ち着いたんです。今は2回目にあたるMarketを開催中で,3月にはまたFestaを予定しています。
また前回のFestaでは,一人につき1分間だけ要望を聞くというコーナーを設けたのですが,皆さん,非常に真摯な意見をくださいました。差し入れをくださる方もいて,本当に運営冥利につきます」(君塚氏)
大型アップデートに関しては,今後もおよそ半年に1回のペースで行っていく予定だ。毎回,開発の台湾User Joyとバランス調整などに関する協議を重ねているとのことだが,しかしプレイヤー層の中心が台湾では学生,日本では主婦を含む社会人と,それぞれ異なっていることや,ゲームに対する見解に生ずる文化上のズレなどが原因で,そもそも日本からの提案を理解してもらうのに時間がかかるという。
「例えば生産ですが,台湾ではプレイヤーの平均年齢が低いためか,素材を集めて組み合わせるという行為に人気がないようなんです。そこでどうしても生産関連の開発は後回しになってしまいがちなのですが,毎回,日本のプレイヤーの意見として具体案を作り,粘り強く提案しています」(大泉氏)
なお台湾では,つい先日,大型アップデート「法老秘宝」が実施されたばかり。このアップデートではエジプトをモチーフにしたエリアが追加されており,モンスターやアイテムなどもAngelLoveOnlineプレイヤーなら喜ぶデザインに仕上がっているとのこと。またトロフィーとは違ったステータスアップシステムも追加されているそうだ。日本における同等のアップデートは,2011年夏以降の実装を見込んでいる。
それでは最後に,君塚氏からメッセージをもらったので掲載しておこう。
「皆さんのおかげで,4年間サービスを続けることができました。一つ一つアップデートを重ねてきて,プレイヤー数もサービス開始当初と比較すると10倍以上になっています。いまだにお叱りを受ける部分もあって心苦しいのですが,4年目を良い形で迎えられたと考えています。
今後の展開に関しては,きちんと水面下で動いていますので,期待してください。またMarketやFestaでは,私も販売などを担当していますのでぜひ声をかけてください」(君塚氏)
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