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[GC 2006#32]「Sid Meier’s Railroads!」は誰でも遊べることを目標に
まだβ版にもなっていないとはいえ,今回のデモでは,カメラを引いてみると雲が流れている様子も確認できるなど,E3 2006の時点から格段の進歩がうかがえる。都市が固まって形成されていく姿や,地表や海の色合いがどこか「Sid Meier's Civilization IV」を思い出させるのは,同じGamebryoエンジンを基礎にしているからであり,ほとんどはCivilization IVとは別のプロセスで一から制作されたものであるという。それでも,「Sid Meier's Pirates!」以来顕著な,明るいパレットによるマイヤー氏の世界観が,はっきりとした形で現れていると言って良さそうだ。
鉄道の敷設は,ほぼ自動的に行えるようになっており,マウスで引っ張るだけであらかじめ設定してある鉄道(複線か単線)や,川を越える橋,山を突き抜けるトンネルといったものが,山のスロープや海岸線などの地形に沿って建設されていく。ゲームはキャンペーン制となり,アメリカの4種類と,イギリス,ドイツ,イタリアといったヨーロッパのマップが数種類用意されることになる。
今回は,E3 2006のデモでは見られなかった,大西部の赤茶けた山岳地帯や,ドイツのマップなども公開された。ドイツなどのヨーロッパの都市は,それぞれの地域に合わせたアーキテクチャに統一されていて,ドイツならビール製造所,イギリスならチーズ工場といった,地域の特産品なども用意されるという。街は物資が供給されることでビルが建ち並び,人口も増えて大きくなっていく。プレイヤーが新しい鉄道を引っ張っていくと,都市は形状を変えてその線路や駅をビジュアルの一部として自然に取り込んで生成されていたのが,どこかCivilizationシリーズのアイデアを発展させたかに思えた。
Sid Meier's Railroads!では,山火事や家畜の疫病といった事件がランダムに発生し,そのたびに資源の取引価格が変化していく。プレイヤーは,そのような経済動向を確認しながらJPモーガンなど歴史上のタイクーン達をライバルに,鉄道帝国を築き上げていくのだ。ある程度の資金があれば,鉱山地域を支配するライバルに対して鉄工所を買収し,利益を切り取るなどの戦略も考えられる。最終的には,ライバル企業を丸ごと買収することだって可能だ。
キャンペーンモードのほか,ライバルなどを気にせずに楽しめるサンドボックスモードがあり,自動生成されたマップで心ゆくまで自分の望みどおりの鉄道帝国を楽しんでも良い。マルチプレイモードは,LANもしくはGameSpyで4人までが競い合うことができる。(ライター:奥谷海人)
- 関連タイトル:
シド・マイヤー レイルロード!〔完全日本語版〕
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