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Intel,次世代CPU「Penryn」などの実動作サンプルを公開
今回の内容は基本的に,先にドイツで開催されたIT関連展示会「CeBIT 2007 Hannover」や,それ以降にあったIntelの発表内容をまとめたものだったが,注目すべきはそのうちいくつかについて,実際に動作するというサンプルが展示されたことだ。
今回公開されたのは,45nmプロセスで製造される次世代CPU「Penryn」(ペンリン,開発コードネーム)と,対応チップセットとなる「Intel 3 Series」搭載マザーボード2製品。また,間もなくの正式発表が噂される次世代モバイルプラットフォーム「Santa Rosa」(サンタロサ,開発コードネーム)で採用されるドラフト版IEEE 802.11n対応の無線LANモジュール「Intel Wireless WiFi Link 4965AGN」(開発コードネームKedron)および内蔵フラッシュメモリモジュール「Intel Turbo Memory」(開発コードネームRobson)の実機も,併せて会場に並べられた。
いずれにせよ,Intelの製品開発は順調のようである。さまざまな形で同社のロードマップは聞こえてくるが,このタイミングで実動サンプルがある以上,少なくとも2007年中は,そのロードマップどおり,製品はきっちりと出てくることになるのではなかろうか。
要するに,CPUを指し示す「Processor」(プロセッサー)という言葉が加わった格好だが,その理由について吉田氏は,「プラットフォーム戦略そのものにはまったく変更ないが,プラットフォームのなかで最も重要なマイクロプロセッサを,はっきりと位置づけるため」名称が変更されたという。
氏の発言にもあるとおり,名称の変更によって何が変わるというわけではないが,プラットフォームのなかで,CPUの存在がより大きくクローズアップされることは確かなようだ。最近,テレビコマーシャルや電車の中吊り広告で,プラットフォーム名ではなく,Core 2 DuoというCPU名を強くアピールする広告が目に付くが,ひょっとすると,かつてのプレミアムCPUブランド「Pentium」のイメージが一般消費者の間であまりにも強いため,Core 2ファミリーの名前を改めてアピールしたほうがいいという判断に至ったのかもしれない。(佐々山薫郁)
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Core 2
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