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[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場
NVIDIA Japanによれば,日本市場でも間もなく販売が始まる見込みだ。
3D Vision Wired Glassesの機能と性能は,3D Vision kitと完全に同じ。3D Vision kitの場合,エミッタが3D Visionの認証デバイスとして機能していたのに対し,3D Vision Wired Glassesではメガネ自体が認証デバイスとして機能するようになっているのが大きな違いといえるかもしれない。そのため,3DTV Playでの立体視を行う場合は,3D Vision Wired GlassesをPCと接続しておいて,テレビ側のアクティブシャッター式メガネをかけることになる。
細かいところでは,“つる”の部分に改良が加えられ,さらに3D Vision kitにおけるワイヤレスモデルで必要なバッテリーやレシーバ類が不要なので軽量になっており,長時間の着用に向くとされている点も特徴といえそうだ。
USBコネクタ部にセキュリティロックを通すための穴が空けられており,LANパーティなどで安全に利用可能になる点も,人によっては便利だろう。
3D Visionと3D立体視環境の広がりをアピール
同社で3D Visionのマーケティングを担当するAndrew Fear氏(Senior Product Manager, 3D Vision)はまず,3D立体視に対応したPCの出荷量が2013年に1000万台,2015年には4000万台に達する見通しであるという,市場調査会社の市場予測を披露。さらに,NVIDIAがユーザーに対して行ったアンケート結果から,以下のようなデータを示し,3D立体視技術がどんどん身近になっているとアピールしている。
- GeForceユーザーの93%が3D Visionを認知している
- GeForceユーザーの61%が「次に買うディスプレイは3D立体視対応モデルに買い換える」としている
こうした状況を受け,ディスプレイベンダーは3D立体視の標準対応を実現した液晶ディスプレイのラインナップを揃えつつあるとFear氏。Acerの27インチモデル「HN274H」や24インチモデル「GN245HQ」のように,エミッタを内蔵し,Dual-Link DVIとHDMI 1.4aに対応したゲーマー向けディスプレイが増えていくという見通しを示す。
Fear氏は,すでに525本のPCゲームタイトルが3D Visionに対応済みだとしたうえで,北米時間26日に発表された「YouTubeの3D Vision対応」にも言及した。
これは,YouTubeの3D立体視ビデオサービス「YouTube 3D」をFirefox 4から利用するとき,Release 275以降のGeForce Driverを導入した対応環境で「HTML 5 Stereo View」を選択すると,3D Visionによる立体視が可能になるというものである。
NVIDIAは,3D Visionに対応する3D立体視コンテンツを集めたWebサイト「3D Vision Live」にもYouTube 3Dタブを追加。3D Visionユーザーが容易にYouTube 3Dのコンテンツを見られるようにしたり,それまで3D Vision Liveで提供してきたゲームや映画のプロモーションムービーをYouTube 3Dでも配信したりして,より多くのユーザーが3D立体視コンテンツを体験できる場所作りを行っていくとのことである。
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