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[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場
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印刷2011/05/30 09:00

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[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場

 日本時間2011年5月30日9:00,NVIDIAは,COMPUTEX TAIPEI 2011の前日に合わせる形で,3D Vision用メガネとして初のワイヤードモデルとなる「3D Vision Wired Glasses」を発表した。価格は99ドル。3D Vision用のメガネというと,これまではワイヤレスタイプにUSB接続のエミッタがセットになった「3D Vision kit」があり,こちらは3月に149ドルまで値下げされていたが,今回の新製品は,さらなる低価格モデルとして訴求されることになる。
 NVIDIA Japanによれば,日本市場でも間もなく販売が始まる見込みだ。

3D Vision Wired Glasses
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場

 3D Vision Wired Glassesの機能と性能は,3D Vision kitと完全に同じ。3D Vision kitの場合,エミッタが3D Visionの認証デバイスとして機能していたのに対し,3D Vision Wired Glassesではメガネ自体が認証デバイスとして機能するようになっているのが大きな違いといえるかもしれない。そのため,3DTV Playでの立体視を行う場合は,3D Vision Wired GlassesをPCと接続しておいて,テレビ側のアクティブシャッター式メガネをかけることになる。

 細かいところでは,“つる”の部分に改良が加えられ,さらに3D Vision kitにおけるワイヤレスモデルで必要なバッテリーやレシーバ類が不要なので軽量になっており,長時間の着用に向くとされている点も特徴といえそうだ。
 USBコネクタ部にセキュリティロックを通すための穴が空けられており,LANパーティなどで安全に利用可能になる点も,人によっては便利だろう。


3D Visionと3D立体視環境の広がりをアピール


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3D立体視対応PCの出荷予測。2013年には1000万台,2015年には4000万台に達すると見られている。すべてが3D Visionというわけではないが
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NVIDIAが1月に行ったアンケートの結果。GeForceユーザーの93%が3D Visionを認知しており,61%次は立体視対応ディスプレイを選びたいと回答したという。(対応したGeForce製品を持つ)1億人以上が,潜在的な3D Visionユーザーとされる
画像集#005のサムネイル/[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場
Dual-Link DVIとHDMI 1.4aに対応した3D立体視対応のディスプレイが増えていくとFear氏
 NVIDIAは,3D Vision Wired Glassesの発表に合わせて,アジア太平洋地域の報道関係者に向けた電話ベースの説明会を開催した。

 同社で3D Visionのマーケティングを担当するAndrew Fear氏(Senior Product Manager, 3D Vision)はまず,3D立体視に対応したPCの出荷量が2013年に1000万台,2015年には4000万台に達する見通しであるという,市場調査会社の市場予測を披露。さらに,NVIDIAがユーザーに対して行ったアンケート結果から,以下のようなデータを示し,3D立体視技術がどんどん身近になっているとアピールしている。

  • GeForceユーザーの93%が3D Visionを認知している
  • GeForceユーザーの61%が「次に買うディスプレイは3D立体視対応モデルに買い換える」としている

 こうした状況を受け,ディスプレイベンダーは3D立体視の標準対応を実現した液晶ディスプレイのラインナップを揃えつつあるとFear氏。Acerの27インチモデル「HN274H」や24インチモデル「GN245HQ」のように,エミッタを内蔵し,Dual-Link DVIとHDMI 1.4aに対応したゲーマー向けディスプレイが増えていくという見通しを示す。

YouTubeの3D立体視コンテンツサービスに3D Visionが正式対応。現時点でサポートされるWebブラウザはFireFox 4のみとなる
画像集#006のサムネイル/[COMPUTEX]ワイヤードで99ドル。3D Vision用の新型メガネがNVIDIAから登場
 3D立体視においてはコンテンツも重要だ。
 Fear氏は,すでに525本のPCゲームタイトルが3D Visionに対応済みだとしたうえで,北米時間26日に発表された「YouTubeの3D Vision対応」にも言及した。
 これは,YouTubeの3D立体視ビデオサービス「YouTube 3D」をFirefox 4から利用するとき,Release 275以降のGeForce Driverを導入した対応環境で「HTML 5 Stereo View」を選択すると,3D Visionによる立体視が可能になるというものである。

YouTube 3Dにおける3D Vision利用時の様子。原稿執筆時点では,YouTube 3D Channelに埋め込まれたビデオがHTML5 3D Stereoに対応していないとき,エラーメッセージが表示されるバグが報告されている。その場合は,「Try 3D on the main Youtube video page」を選択すれば,3D Visionで再生できるページへ遷移可能だ
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 NVIDIAは,3D Visionに対応する3D立体視コンテンツを集めたWebサイト「3D Vision Live」にもYouTube 3Dタブを追加。3D Visionユーザーが容易にYouTube 3Dのコンテンツを見られるようにしたり,それまで3D Vision Liveで提供してきたゲームや映画のプロモーションムービーをYouTube 3Dでも配信したりして,より多くのユーザーが3D立体視コンテンツを体験できる場所作りを行っていくとのことである。

こちらはゲーム関連のアピール。すでに525タイトルが対応しており,「Bulletstorm」「Crysis 2」「Duke Nukem Forever」「Fable III」「Portal 2」,「The Witcher 2 Assassin of Kings」といった最新タイトルも3D Visionで楽しめる
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3D Vision対応カメラ関係も充実してきた。対応リストにはニンテンドー3DSも
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 今後,3D Visionは,価格を武器に市場へ攻め入ってくる偏光方式の3D立体視などと戦うことが予想される。それだけにNVIDIAとしては,ハードウェアとコンテンツの両面で,環境が揃っているとアピールする必要があるのだろう。他社に対し,現状,一歩も二歩もリードしているのは間違いないだけに,今後の展開にも注目していきたい。

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