連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第543回「『三國志14』への期待と不安,二つ我にあり」
そんなわけで,おそらく伝わっているだろうけど,私テンションが上がっております。というのもね,私,一番好きなタイトルは? と聞かれたら,シミュレーション部門では迷わず「三國志」と答えるから。
この連載でもたびたび語ってきたとおり,私はシミュレーションゲイムがめちゃくちゃ好きなんだけど,そのきっかけとなったのがファミコンの「三國志」なのね。その最新作が発表されたわけだから,テンションも上がろうってもんよ。そして,前作から3年も経っていることにビビろうってもんよ。早いよねぇ,時間が経つの。
4Gamerに掲載されたプロデューサーへのインタビュー記事を読んだけど,今のとこ明らかになっているのはおおむね“シンプル”になるということと,“武将のポジション取りが重要”ということじゃないかしら。
……ということを踏まえて,好きであるがゆえにあえてうがった見方をしてみましょう。ホラ,楽しみってことは誰でも言えるじゃない。まだ取材もしてないし,スタッフさんが頑張って作っているんだろうな……という情も湧いてない。いや,開発中にお話を聞くと,どうしても「いい作品になってほしいなあ」って応援する気持ちになっちゃうのよ。
でも,今なら第一報に触れたばかりのいちファンとして,現時点で思うことを自由に述べられるわけで。好きだから逆に意地悪する男の子の感覚でね。
[CJ2019]「三國志14」はシンプルに国盗りが楽しめる。襟川陽一氏&越後谷和広氏への合同インタビューを掲載
ChinaJoy 2019に合わせたPlayStationカンファレンスで,コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションシリーズ最新作「三國志14」が発表された。これについて,「三國志」シリーズのゼネラルプロデューサーである襟川陽一氏と,「三國志14」プロデューサーの越後谷和広氏が,中国メディアの質問に答えた合同インタビューの模様をお届けする。
まず。“シンプル”について。これ,シンプルにも種類があって,いいシンプルと悪いシンプルがあるのよね。もちろんいい悪いは人それぞれの感性ではあるけども。で,私のような三國志シリーズ好きのほとんどって,このシリーズに遊びごたえを求めていると思うのよ。
もちろん,私のようなすれっからしのシリーズファンにだけ向けてはいけないっていうのは,分かっているの。私もエンターテイメント産業の端くれにいる身だから。基本的にマニアや常連にだけ向けて作ってはいけなくて,新規ファンを開拓しなければシリーズものって先細っていくというのも経験上よく分かるの。
そして,今のところ伝えられているシンプルさって,そういう新規開拓のためのものだとは思うの。ただ,新規を開拓するのも大切ではあるんだけど,シリーズを支えてくれるのはマニアや常連だってこともまた事実。そこにもすべてではないにせよ,向き合わないといけない。
つまり,三國志14において“遊びごたえ”と“シンプルさ”は,ちゃんとバランスが取れているのかい? ここを私は心配しているのね。老舗タイトルであるがゆえに,シリーズを重ねるごとに問われる部分だと思う。機会があれば,そこのところを聞いてみたいわね。
そしてもう一つのポイント,“武将のポジション取りが重要”。これ,実は私的にはとても気になっている部分なのよね。今までのシリーズだったら,強い武将を効果的に移動させて転戦させれば何とかなったのよ。でも,ポジション取りが重要ってことは,それができないんじゃないか? と思ったの。もちろんいい意味でね。都市に留まるなら留まるで,存在感を発揮できるわけでしょ? めちゃくちゃ想像力を掻き立てられるじゃない。偉そうな言い方をするならば,悪くない。
例えば「あの城には名将関羽がいるから,なかなか手を出しづらい」。こういう妄想を刺激してくれるシステムだとすれば,大歓ゲイよね。そのうえでのシンプルさの追求であれば,マニアとしてはたまらないわね。ここにきて武将数が増えているっていうのも,うまく武将を配置しなさいよって意味なんでしょうね。
「強い武将の援軍が間に合うか?」「敵の強い武将に援軍に向かわせた隙を別軍で突く」といった駆け引きが,それこそシンプルに分かりやすく展開されるならば,ひょっとしたら三國志シリーズに新しい歴史が刻まれるかもしれないわね。……もともと歴史モノである三國志に「新しい歴史」って自分でも何を言っているのか分からないけども。ともかく,シリーズに新たな展開を見せてくれるかもしれないとなると,ワクワクせざるを得ないわ。
……なんだかんだで,結局「楽しみだ」ってケツ論に変わりはないのよね。惚れたモノの弱みというか。ただ,“シンプル”というワードの不穏さ,この部分には注意深く今後の情報を見守りたいところね。
“シンプル”ってモノ作りにおいて便利な言葉だからね。シンプルなのは悪いことじゃない。分かりやすさも大切。だけど,シンプルであればあるほど,面白さの芯を食わないと悲惨なことになってしまう。少しずれるとホームランがファールになる。もっともエンターテイメントって受け取り側がどうとらえるかだから,ホームランかファールかは簡単に判定できないんだけどね。それでもマニアも新規も,全員ではないにせよ多くの人が楽しめる三國志になってほしい。心からそう思うわね。
そんな感じで,今週は気持ち悪い感じで三國志の新作について思うところを語ってみました。いや,本気で楽しみなんですよ? 多少愛情がゆがんでいるだけで。そんな感じで,濁った男色さんは今回の連載まで! 以降は奇麗な男色さんで三國志14情報に触れることにします! 三國志14が出るまで生きる! また来週!
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「プロ野球スピリッツ2019」
Nintendo Switch:「ファイアーエムブレム 風花雪月」
iOS:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」
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