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印刷2009/11/09 12:40

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海外ゲーム四天王 / 第22回:「Borderlands」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第22回:今週のヒャッホーイ!:「Borderlands」
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 Gearbox Softwareが制作し,2K Gamesからリリースされた新感覚のゲーム「Borderlands」は,FPSとRPGという,二つの要素を美しく融合させることに挑戦した野心的なタイトルだ。ゲームシステムだけでなく,トゥーンレンダリング風の個性的なグラフィックスなど,かなり野心的な内容に仕上がっているご様子。辺境の惑星Pandraを舞台に,冒険あり銃撃戦ありクリーチャーありの本作を,発売後数日でクリアしてしまったというライター兼見習い四天王,虎武須(Kobs)氏に語ってもらおう。

辺境の惑星のなんともボロッとした感じがステキ FPSとRPGをハイブリッドした新ジャンルに斬り込む意欲作

 

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 辺境の惑星Pandoraには,宇宙人が残した驚異的なテクノロジー,ボルト(Vault)が眠っているという伝説があった。もっとも,それはいささか眉ツバな話であり,ボルトが実在するのかどうかは誰も知らなかった。
 そんな惑星Pandoraに流れ着き,トレジャーハンターとして暮らすことになった主人公は,さまざまな仕事を請け負ううち,次第にボルトに関する数々の証拠を見つけ出していく。果たして,ボルトは実在するのか? そして,それはどのようなものなのか? と,そんな感じのストーリーが展開するのが「Borderlands」だ。

 北米のデベロッパ,Gearbox Softwareが放つこの異色のゲームは,見た目にも特徴的なトゥーンレンダリングを採用したFPSで,そこにRPG要素を強くブレンドした作品だ。
 「FPSとRPGのハイブリッド」というスタイル自体はさほど目新しいものではなく,RPGっぽい要素を取り入れたFPS(例えばBioShock),FPSっぽさを取り入れたRPG(例えばFallout 3)など,これまでも数多くのタイトルがリリースされてきた。
 しかし,Borderlandsのそれは,どちらかの要素が強いといったことはなく,完全なハイブリッドとして楽しめる点が新しいという印象。FPSとRPGのファンが同時に楽しめるという意味で,非常に洗練されたゲームなのだ。

 

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 本作では,それぞれ特殊な能力を持つ4人の男女のうち,一人を選んでPandoraの世界を渡り歩くことになる。
 ゲーム開発のかなり終盤でグラフィックスが変更され,掲載した写真のようにトゥーン調なものになったが,違和感はまったくない。西部劇のゴーストタウンをイメージした,Pandraの荒涼とした雰囲気は魅力的で,まさにここは文明と非文明の境界地点(Borderland)。法も秩序もなく,力だけが支配するアナーキーな世界だ。

 

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 ゲームシステムはオープンエンドのRPGスタイルで,NPCからミッションを請け負い,それをクリアすることで資金や経験値を溜め,ショップで武器を購入したり,新たなスキルを獲得することで自分の能力を上げ,ふたたび新たなミッションに挑んでいく。プレイを進めるにつれて行ける場所も増え,アイテムの種類も増えていくという感じだ。

 

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 4人のキャラクターは,いずれも得意とする武器などはあるが,ぶっちゃけ,それはあまり気にする必要はない。武器はコンバットライフル,サブマシンガン,ロケットランチャーなど7種の系統に分かれているが,それぞれの武器を使えば使うほど,その系統の武器に対する熟練度が増す仕組みなので,好きな種類の銃を使えばいいのだ。
 銃の基本的な性能はダメージ,命中率,連射性の三つのステータスで決まるが,スコープの有無や性能,リコイルの大きさ,属性ダメージ,装填弾数,マガジン交換の速さ,同時発射弾数など,それ以外の性能差が多岐にわたる。
 そして,それらが複雑に入り組むので,1600万種以上の組み合わせが存在することになり,固有名を持つもの以外,同じ性能の武器は事実上,二つとないのである。このあたり,往年の傑作RPG,「Diablo」を思い出すゲーマー諸兄も多いことだろう。強力な性能を持ち,しかも自分のプレイスタイルに合ったアイテムを追い求める楽しみに加え,FPSとしてさまざまなスタイルの戦いが楽しめるのだ。

 

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 ミッションをこなして得られる経験値でレベルアップしていくのがメインとなるので,序盤のゲーム内容は基本的に「おつかい系」といっていい。実際,このゲームの面白味は,だいたいレベル18以降,最初の町であるFyrestoneを後にするあたりから始まると思う。
 中盤からは敵のバリエーションが増え,ミッションの内容もバラエティに富んだものとなり,終盤の盛り上がりは圧倒的だ。なので,序盤のちょっとグダグダした感じを見て投げてしまわないように。
 むろん,レベルアップに伴って固有スキルを基本としたスキルツリーにポイントを割り振って,独自の成長をさせ,さらにユニークな装備を見つけることによってキャラクターの個性を生み出していけるのも魅力だ。

 

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 さらにゲームを楽しいものにしているのが,最高4人が参加できるCo-opプレイだ。プレイヤーの数に応じて敵も強くなるし,それだけ得られるアイテムも良いものになる。ただしCo-opで得られる金銭や経験値はシェアされるが,アイテムは所有権がないので,手に入れるのは早い者勝ち。ケンカになりそうな気もするが,筆者がプレイした限り激しいアイテム争奪戦が起きたことはない。むしろ取りたい奴は勝手に取れといった感じだ。大人である。

 仲間と一緒にミッションを進めていくのは当然楽しいし,ちょっとした合間にDuel(どこでもできるPvP)を楽しむのも,これまた育ててきたキャラクターの力を存分にアピールできて楽しい。
 マルチでは,できたらもっとPvPに特化したコンテンツが盛り込まれるといいのだが,それはこれらかの展開に期待することにしよう。DLCが充実してくると,かなり面白くなりそうな匂いがプンプンしている。とにかく新しい時代の幕開けを感じさせる1本であり,細かいことは抜きにして銃を撃ちまくり,敵の頭を吹っ飛ばしてヒャッホーイ! して楽しむゲームである。ゲームで小難しい理屈をこねたがる人には向いていなかもね。うふふ。ヒャッホーイ!

 

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■■虎武須(Kobs)(ライター/四天王)■■
 4Gamerの海外ゲーム四天王として,ミリタリー系、撃ち合い系にめっぽう強いライターの虎武須(Kobs)氏がやってきた。だが,四天王が四人になる恐れがあるため,一人クビにする必要が出てきた。とりあえず,「名字の最初の字が“ま”の人からにしよう。理由はないけど」ということでなんとなく衆議一決したのである。ヒャッポーイ!
  • 関連タイトル:

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