［G★2007＃43］白熱した対戦が楽しめるアクションパズル「mil man 2」

　G★2007のT3 Entertainmentブースでは，連日，アクションパズルゲーム「mil man 2」のゲーム大会が行われている。なんでも，10万ウォン（日本円で1万2000円相当）の優勝賞金が用意されているとかで，ブース近辺は妙に白熱。賞金はともかくとして（いや，欲しいっちゃ欲しいけど），そこまで人を惹きつける作品なのだろうか？　と思って，ブースにいたスタッフの説明を聞きながら，実際にプレイしてみた。

　ルールは単純で，ブロックを突き飛ばして対戦相手にぶつけ，HPを削り合うというもの。基本操作に必要なのは，カーソルキーとSpaceバーのみで，キャラクターをカーソルキーで移動させ，動くブロックの前でSpaceバーを押すと，その方向にブロックが滑っていくという仕組みだ。なお，ブロックを突き飛ばす前に，Spaceバーを押しながらカーソルキーで方向を入力すると，ブロックの軌道を曲げることもできる。

　最大8人まで同時に参加でき，個人戦のほか4対4のチーム戦も可能。一番レベルの低いキャラクターを守るという「ボディガードモード」などもあるそうだ。また，相手の動きを止めるアイテムなども存在するが，こういったアイテムは1ゲームにつき四つまでしか使用できないとのこと。


　登場するキャラクターは，SDタイプの可愛らしいデザイン。頭と体の二つにパーツが分けられており，さまざまな組み合わせで好みのキャラクターを作れるのだとか。何でも，体のパーツとしては車のようなものまでもが用意されているという。それが“可愛い”のかどうかは，それぞれの価値観次第だろう。

　プレイした感触としては，逃げまどう対戦相手にブロックをぶつけるべく，相手の進路を予想しながらブロックを押そうとしたら，ほかの対戦相手が押したブロックに押しつぶされてびっくり！　といった展開が，なかなかの緊張感を味わえる点が印象的。
　最初に説明を聞いたときには，懐かしの「フラッピー」を思い出したりもしたのだが，実際に遊んでみたときに感じた緊張感は，どちらかというと「ボンバーマン」寄り。
　ゲームシステムなどは，似ても似つかぬというのに，このように感じたのは，おそらく操作ミスで袋小路にはまってしまったときにブロックが迫ってくるときの恐怖が，爆風が迫ってくるときの恐怖に似ているからだろう。

　余談だが，1対1の対戦をプレイしたときに相手をしてくれたのは，T3 Entertainmentのスタッフ。こちらがおっかなびっくり操作していると，容赦なくブロックをぶつけてきて，あっという間に負けてしまいそうになったのだが，だんだん操作に慣れ始めてきたころから，こちらの攻撃を積極的に受けてくれるようになり，最終的には勝利の美酒を味わわせてくれた。序盤に対戦相手へプレッシャーをかけたうえで，最後に溜飲を下げさせてくれるという，見事な接待プレイだったように思う。

　なお本作は，12月19日にクローズドβテストを開始し，12月末にオープンβテストへと移行する予定。日本での展開は，現在のところ未定とのことだ。