イベント
[GDC 2009#25]「Saints Row 2」に利用されたキャラクター生成システム「Universal Character System」とは
「セインツ・ロウ2 日本語版」レビュー記事
また,スライダーには「太り具合」「老け具合」「筋肉」といったものが用意されており,例えば太っていながらも筋肉が浮き出している相撲取りのような体格にしたり,腰のくびれた美女を作り出したりできるのだ。
Saints Row 2では,「大掛かりな整形手術をする」という名目で,最初に性別や見た目を変更できるが,キャラクターモデルの変更における自由度の高さは,このキャラクター生成システムにあったわけである。
もちろん,ゲーム中に登場するNPCもすべて,このシステムを応用してランダムに生成されており,「必ず警察の防弾ジャケットを着用している」などの指定をしたうえで,あとはCPUが常時NPCを作り出しているわけだ。当然,ストーリーに絡んでくるキャラクター達は特定の衣装パターンや髪型などに固定されてはいるが,多くの場合2回目に遊んでみたときのNPCは,1回目に同じ場所に登場したNPCとは見た目が違うはずだ。
例えば,一番内側にあたる部分のテンプレートは,肌着や水着向けのFormfit,Tシャツやジーパンなど幅の広い衣服向けのStretched,そして主に女性キャラクターに設定されるDressの3タイプ。キャラクターモデルは60種類ほどのビジュアルID(VIDs)が設定されており,重ね着になっている部分は内側のテクスチャが再生されることはない。
一番外側に設定されるテンプレートもフレキシブルになっており,ジャケット類やカバン,被り物などにも応用が利く。体型に合わせて,テスクチャはすべてモーフィング原理でストレッチしたり,縮小したりする。
さらに,色や模様はシェーダー・ベースで,ポロシャツの縞模様や肌の色まで,一つとして同じものにならないほどのパターンを備えている。その上には,複数種が用意されたロゴも貼り付けられる。こういう情報は,すべてスプレッドシートで管理されているという。
元となるキャラクターは1体だけで,それに載せるアセット(テクスチャなど)の使い回しができるのは理想ではあるが,それは利点であると同時に欠点ともなる。アニメーションがジェネリックなものになってしまうからだ。
PCでユニバーサル・キャラクター・システムを作り,他のプラットフォーム向けに移植する工程でも,いくつかの技術的問題が発生したとフォーティア氏は話していたが,それでもVolitionにとっては自慢のキャラクターシステムであったといえそうだ。
- 関連タイトル:
セインツ・ロウ2 日本語版
- 関連タイトル:
セインツ・ロウ 2
- 関連タイトル:
セインツ・ロウ 2
- この記事のURL:
キーワード
(C)2008 THQ Inc. Developed by Volition, Inc. Saints Row 2, Volition, Inc., THQ and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved.
(c) 2008 THQ Inc. GameSpy and the “Powered by GameSpy” design are trademarks of GameSpy Industries, Inc. All rights reserved. Saints Row 2, THQ and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.
(c) 2008 THQ Inc. Saints Row 2, THQ and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.