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  • 発表日:2009/01/08
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印刷2011/06/10 00:01

テストレポート

AMD,3.7GHz動作の「Phenom II X4 980 BE」を発表。基本性能と消費電力をチェックしてみる

Phenom II X4 980 Black Edition。入手したCPU単体版のOPNは「HDZ980FBK4FGM」だった
Phenom II
 日本時間2011年6月10日0:01,AMDは,デスクトップPC向けクアッドコアCPUのラインナップに,倍率ロックフリーの「Phenom II X4 980 Black Edition/3.7GHz」(以下,X4 980)を追加した。AMD製のプロセッサとしては最高クロックを更新する製品となる。北米市場におけるメーカー想定売価は185ドルだ。
 従来の「Phenom II X4 975 Black Edition/3.6GHz」(以下,X4 975)に対して動作クロックが100MHz高められた製品ということになる。

 X4 980のCPUコアは,X4 975と同じDeneb。コアごとに512KBのL2キャッシュが搭載され,6MBのL3キャッシュと組み合わされる点はこれまでどおりだ。AMDの次世代プロセッサである「Llano」(ラノ,開発コードネーム)や「Zambezi」(ザンベジ,同)の登場が迫っているこのタイミングではあるものの,より動作クロックの高いDenebコアが取れるようになった,というわけだ。
 なお,動作クロックが引き上げられたものの,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は125Wで,X4 975と同じ値に据え置かれている。

Phenom II
 表1はそんなX4 980の主なスペックを,今回用意した比較対象,具体的には直接の下位モデルたるX4 975および,「PhenomII X6 1090T Black Edition/3.20GHz」(以下,X6 1090T),「Phenom II X6 1065T/2.90GHz」(以下,X6 1065T)ともどもまとめたものとなる。

 X4 980が国内でどの程度の価格で販売されるのか,原稿執筆時点では不明だが,185ドルをそのままドル円変換すれば1万4800円程度。それを1つの目安に,実際の市価はそれより高くなると見て,直接の下位モデルとなるX4 975のほか,実勢価格が1万7000〜2万円程度のX6 1090Tと,1万5500〜1万7500円程度のX6 1065Tを用意した次第だ(※価格はいずれも2011年6月10日現在)。



X4 975比で順当にスコアを伸ばすと見るか

100MHzではインパクトが小さいと見るか


 今回,テストできる時間が極めて限られていたことから,テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション10.2に用意された「3DMark 06」(Build 1.2.0)のみに限定。GPUの性能差が顕著に出る「高負荷設定」を省略し,「標準設定」のみで行うことにした。解像度は1280×1024ドットと1680×1050ドットの2つだ。
 そのほか,テスト環境は表2のとおり。メインメモリアクセス設定はGangedである。


 というわけで,グラフ1は,3DMark06の総合スコアをまとめたものだ。動作クロックは約2.8%引き上げられ,スコアは約2%前後上がっているので,ほぼクロックどおりの結果が出たと述べていいだろう。
 6コアCPUとの比較では,X6 1090Tとほぼ同程度のスコアで,X6 1065Tに対しては安定的に高いスコアを示せている。


 グラフ2は,3DMark06のデフォルト設定となる標準設定の1280×1024ドットにおけるCPU Scoreを抽出したものになる。さすがに,マルチスレッドに最適化された処理だと,6コアCPUの優位性が目立つ結果となった。


 ここで,消費電力をチェックしてみよう。ここではログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体の消費電力を計測することにした。テストにあたっては,OS起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,ストレスツール「OCCT」(Version 3.1.0)の30分間連続実行時点を「高負荷時」としている。
 その結果がグラフ3で,TDPに違いがないため,高負荷時の消費電力でX4 980とX4 975はあまり変わらない値となった。ただ,ほとんど無視できるレベルながら,6コアCPUと比べて消費電力は若干高くなっており,動作クロックの高さが影響している可能性も見て取れる。


 最後に,テスト環境をバラック状態のまま室温20℃の環境において,アイドル時と高負荷時のそれぞれについて,モニタリングツール「HWMonitor Pro」(Version 1.11)からCPU温度を取得し,まとめた結果をグラフ4として示したい。
 CPUクーラーは,Socket AM3&AM2共通のリファレンス品(※今回はWindsorコアの「Athlon 64 X2 6000+/3.0GHz」に付属していたもの)を統一して用い,スコアは,4コアあるいは6コアの平均値を取っている。

 グラフを見ると,4コアと6コアで大きな違いが生じてしまっているが,消費電力にそこまでの差はないことからして,この結果はちょっと信じがたい。おそらく,Phenom II X4とPhenom II X6のMax TempをHWMonitor Pro側で補正し切れていないため,こういう結果になっているのだと思われる。
 ちなみに4コアモデルのみで比較してみると,動作クロック100MHz分,わずかだがきっちりとX4 980のほうが高くなっている。



次世代CPUの足音が聞こえてくるだけに……

X4 980の登場による既存CPUの値下がりに期待か


Phenom II
 X4 980が,Phenom II X4として順当にスコアを伸ばしているのは間違いない。ただ,COMPUTEX TAIPEI 2011の会場でAMD A75やAMD 9シリーズを搭載したチップセットが公開され,次世代ハイエンドCPU「Zambezi」(ザンベジ,開発コードネーム)の製品名が「AMD FX-Series」になると発表されるなど,次世代CPUの足音が聞こえてきているタイミングであることは,やはり考えざるを得ない。間もなく旧世代となる4コアCPUの最上位モデルを手に入れたいというニーズがどれだけあるのかを考えるに,X4 980が市場で注目を集めるのは難しそうだ。

 むしろ,X4 980の登場によって押し出されるように従来製品の価格が下がることのほうが,ユーザーメリットとしては大きいかもしれない。

AMD公式WebサイトのPhenom II製品情報ページ

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