インタビュー
ALIENWAREのボス,エイゾール氏単独インタビュー。GPUとCPUを交換できるArea-51mの秘密と,m15のキーボード改善計画が明らかに
その発表会にはDellでALIENWARE部門を率いるFrank Azor(フランク・エイゾール)氏が来日したのだが,4Gamerでは発表会終了後,氏に単独インタビューを行えている。
ALIENWARE Area-51mの話をメインに据えつつも,その周辺技術やeスポーツとの関わりについていろいろ聞いてきたので,今回はその内容をまとめてお届けしたい。
※以下,Azor氏,筆者ともインタビュー中は製品名の「ALIENWARE」を省略していたため,記事でも省略して表記しています。
ALIENWAREのビッグボスに聞く「GPUを交換できるゲームPC」の気になるところ
4Gamer:
お久しぶりです。そして新製品の発表おめでとうございます。とくにArea-51mは,非常にインパクトのある製品だと思います。
Frank Azor氏:
ありがとうございます。
4Gamer:
Area-51mで採用した新しいデザインコンセプトである「Legend」(レジェンド)では,従来の「Triad」(トライアド)デザインからかなりの部分を変えてきました。全体的に丸みがあって,背面に面取り四角形のLEDラインがあって,底面の吸気孔はハニカムになっていて……というのが,ぱっと見での特徴になるかと思いますが,あらためてLegendデザインのコンセプトについて説明いただけますか。
Frank Azor氏:
我々が新しいデザインの方向性として考えたのは,「それを出すことで業界もついてくる」といったものなんですね。
4Gamer:
はい。
社内の研究グループは「これまで見たことがなくて,むしろ見た人が少し違和感を抱くくらいのもの」を作りたいと考えました。黒くて,角張っているようなものは,これまでの製品の進化形でしかありませんから,そういうものではないものを作ろうとして,その結果が,いまおっしゃっていただいたような細部のデザインとして結実している次第です。
4Gamer:
となると,Legendデザインではまず外観があったということですか。
Frank Azor氏:
いえ,そうではありません。
エンジニアリングとデザインは両輪でいかないと,完成度の高いものは生まれないのです。まずデザインだけ完成させて,それをエンジニアのほうに渡すというのは単純で,よくある手法ですが,それで最適なものが生まれるかというと,残念ながらそうはいきません。「形があるから,中に填め込んでください」というわけにはいかないのです。
4Gamer:
確かに。
ですので,Alienwareでは,デザインを決める最初のところからエンジニア達も関わっています。もちろん私を含むビジネス側の人間もです。
3者が「何が必要か」を考えて,連係して,話し合って,スペシャルなものを作るという目標に向けて動く。そうでないと,既存の17と比べて圧倒的に高い性能を実現しながら,体積で30%小さく,重量で1ポンド,グラムで450gくらい軽い製品には仕上がりません。
4Gamer:
ちなみに今回のLegendデザインですが,デザイン自体の開発にはどれくらいの時間がかかっているのでしょうか。
Frank Azor氏:
2年以上ですね。
4Gamer:
2018年の春に,「写真撮影禁止」という条件で,「Titan」(タイタン)というコンセプトを見せていただきました(※筆者注:2018年3月にAlienwareの取材へ出かけたとき,Legendデザインに近い見た目のモックアップを目にする機会があった)。
Titanと呼ばれていたあのデザインは,Legendデザイン終盤のものだったわけですね。
そうです。もともと新しいデザインの開発計画名はLegendだったんですが,そのデザインの方向性として,Titanともう1つを用意していました。
ですので,もしそちらのほうを採用していたら,Legendデザインはいまと異なるものになっていたでしょう。しかし,あのときご覧いただいたTitanを採用することで,今回のLegendデザインとなった次第です。
4Gamer:
LegendデザインでArea-51mを出す,そしてArea-51mでGPUとCPUを交換可能にするというコンセプトは,2年間という開発期間のどのタイミングで決まったのでしょうか。
Frank Azor氏:
最初からですね。あのアイデアを後知恵で追加することはできませんよ。
4Gamer:
そうですよねえ。
「GPUもCPUもアップグレード可能にする」ことを最初に決めておかないと,エンジニアリングデザイン(≒内部設計)に影響してしまいます。それこそ冷却機構をどうするのか,交換にあたってどこからどのようにアクセスできるようにするかというのを最初に決めておかないと動けません。
Area-51mでは,底面側からGPUとCPU,そしてそれ以外の交換可能なコンポーネントへのアクセスが可能で,キーボードを外す必要はまったくないわけですが,この仕様は最初からその前提で開発をすることで,初めて実現できるものです。
4Gamer:
「ノートPC」で「GPUの交換」と考えた場合,PCのマニア層であればまっさきにMXM(Mobile pci eXpress Module)が頭に浮かぶと思います。
しかし,Area-51mで採用しているのはDell独自のDGFF(Dell Graphics Form Factor)です。どういう経緯で,MXMではなくDGFFになったのでしょうか。
Frank Azor氏:
まずはMXMですが,こちらは「業界として諦めてしまった」という事実があります。
4Gamer:
ああ,そうなんですね。どおりで最近はほとんど見ないわけだ……。
Frank Azor氏:
ですね。NVIDIAもAMDも「もはや標準ではない」という立場を取っています。
1点確認なんですが,MXMがその歴史を終えた背景には,GPUを搭載するノートPCの薄型化が進んでいったことがあるという理解でいいのでしょうか。
Frank Azor氏:
それが大きな理由の1つですね。
ただもう1つ,MXMは「ノートPCでもGPUカードのアップグレードという市場が立ち上がる」という想定に基づいて立ち上がったというのがあるんですが,ご存じのとおり,そういう製品は生まれませんでした。そのため,MXMに投資していく意味がなくなってしまったことも大きいんです。
4Gamer:
だから,GPUのアップグレードをこれから実現するのであれば,もう自社開発しかない,と。
Frank Azor氏:
そういうことです。私達はArea-51mでGPUのアップグレードを可能にするという目標を掲げましたので,ならMXMに代わるものとしては何がいいのかと考え,最終的に自社開発することにした次第です。
4Gamer:
そうなると,MXMは相当に研究したという感じでしょうか。
ええ。MXMの良いところも悪いところも参考にして,それを活かすという形を取りました。
たとえばMXMの場合,ビデオ出力回りが弱いというのがあります。ビデオ出力技術が毎年のように進化していっても,(MXM側にはビデオ出力がないので)ビデオ出力はノートPC側の仕様に制限されてしまうのです。
その点DGFFではモジュール側にビデオ出力端子がありますので,ビデオ出力技術の進化についていけるというメリットがあります。
4Gamer:
MXMとDGFFの違いを伺ったところで率直に聞いてしまうのですが,MXMでは「ノートPCにおけるGPUの交換」が成立しなかった市場で,Area-51mとDGFFなら成立するとお考えですか。
Frank Azor氏:
鋭い質問ですが,「分からない」というのが正直なところです。
アップグレードしたいのではないかという考えに基づいて,私達はアップグレードできるように設計したわけですが,なら,Area-51mを実際に購入いただいた方のうち,何割が本当にアップグレードを検討し,実行に移すかは,本当に分かりません。
4Gamer:
発表会の会場にArea-51mの分解模型があったので眺めていましたが,クーラーは非常に大きく,高い冷却能力を期待できそうである一方,基本設計は従来のALIENWAREノートPCと同じコンセプトに基づくもののように見えました。
つまり脱着の難度が一般ユーザーにとっては高く,GPUやCPUのアップグレードにあたって,極めて大きなハードルになるように思えたのですが,その点はどうお考えですか。
そこはご指摘のとおりだと思います。システムの底面を開けて,冷却機構を外してアップグレードするというのは相応に大きな作業なので。
ただ,1つの回答として,アップグレード方法を細かく説明したビデオを作っています。いずれ公開できるでしょう。また,内部構造がどうなっていて,どう作業すればいいのかというマニュアルも用意しています(※リンクをクリックするとpdfファイルのダウンロードが始まります)ので,それも参考になるかと思います。
分解に精通した人であれば20分くらいで終えられる作業ですが,一般ユーザーですと,「実際の作業は1時間以上かかるのではないか,1時間で済むならすごいな」という感じでしょうか。
4Gamer:
ところでこの冷却機構ですが,発表会では,CPU側は最大199W,GPU側は最大180WのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)に対応するとお話しがありましたが,一体型ですから,冷却機構単体での上限値がありますよね。単体で許容できるTDPは何Wなのでしょうか。
Frank Azor氏:
299Wまでサポートできます。
4Gamer:
それは,ノートPCということを考えると破格の数字ですね。
この数字を実現できたのは,どこかに画期的な革新が入ったからですか。それとも,構成する各要素の地道な最適化によるものでしょうか。
まず回答させていただくと,何か1つで実現するのは難しいです。
昨今,冷却機構は熱設計的に極めて複雑なデザインになっていまして,たとえばファンであればブレードの数や形状,回転速度といった要素が重要になってきますし,ヒートパイプなら部材や本数,どう引き回すか。吸排気の穴をどう設けるかというのが重要になってきます。さらに,きちんと安全基準を満たしていくために,設置面を机上からどの程度高くして適切に吸気し,いわゆる窒息状態を避けるかといったことまで,熱設計のエンジニアが最初から最後まで考える必要があるんですね。
何か魔法があればいいんですが,実際にはトータルの設計で実現しています。
ALIENWARE mシリーズ搭載が搭載するキーボードは改善の予定あり!
4Gamer:
大枠のデザインについて伺ったところで,ここからはもう少し細かい話をさせてください。
まず重要なキーボードからですが,これは17の「TactX」キーボードと同じという理解でいいでしょうか。
Frank Azor氏:
ほとんど同じです。
厳密に言えば,キーキャップ上のフォントは少し弄っています。あと,正確なことは覚えていないんですが,ディッシュ(dish,キーキャップにある凹み)の形状も若干変えた可能性はあります。
ただ,キーストロークやロールオーバーといった部分は変えていません。
4Gamer:
ということはNキーロールオーバーも健在ですね。安心しました。
次にスピーカーです。17の場合はスピーカーが2.1chで,サブウーファが確か底面で正面向かって右側に寄っていて,音が右にちょっとズレていました。今回,見る限り単体のサブウーファは搭載していないようですが,スピーカー回りにはどのような変更が入っていますか。
Area-51mでは1chあたり2基のフルレンジドライバーを採用していまして,低域から高域までをこれらのスピーカードライバーで賄えるようになっていまして,また,ボリュームも十分に取れます。
17ですと,サイズ的に無理があって,低域の十分なボリュームを実現するためにはサブウーファが必要だったんですが,Area-51mではその必要がなくなったわけです。
ちょっと試してみましょうか(※と言ってArea-51mのデモビデオを再生)。
いま,音の出るファイルがこれしかないのですが,もっとベースが前に出るような音楽であれば,とてもいい音がします。ノートPCでこれだけ出ればいいんじゃないかということで,今回,サブウーファは省いていますね。
ご指摘のとおり,サブウーファを搭載するとなると,設計上の複雑さも増しますし。
4Gamer:
カラーについても聞かせてください。Area-51mのカラーラインナップはざっくり白と黒の2色です。ただ,ALIENWAREと言えば赤い「Nebula Red」を求める人もいるのではないかと思いますが,今回,赤色をラインナップしなかった理由はなんでしょうか。
Frank Azor氏:
Area-51mでは,Legendデザインの「Lunar Light」と「Dark Side of the Moon」の2色展開ですが,歴史を振り返ってみると,1色しかない時代もありましたし,昨年のm15で赤を復活させたりもしています。
現時点ではあくまでも2色展開ですが,複数の色を出していきたいというのはいつも考えていますので,赤モデルの可能性もないわけではありません。
そしてもう1つ。Area-51mの性能が,生半可なデスクトップPCを超えるものであろうというのは容易に想像がつきますが,一方で,eスポーツの「現場」においては,デスクトップPCが使われるという現実があります。
おそらく,Alienwareが提携した「League of Legends」(以下,LoL)の大会でも,公式PCはデスクトップ機であるAuroraあたりになるのではないかと思いますが,eスポーツが全盛となっているこの時代にあって,「ウルトラハイエンドのノートPC」というのは,いったいどういうユーザーをターゲットにすることになるんですか。
Frank Azor氏:
Area-51mでは,必ずしもeスポーツアスリートをターゲットにはしていません。Area-51mのターゲットとなるのは,極めて高い性能を求め,ゲームの限界までパフォーマンスを発揮させることを望む人や,自分でオーバークロックや部品の交換といったカスタマイズをいろいろやりたい人,そして高性能なゲーム環境を持ち運びたいと望む人です。
一方,ご指摘のあったeスポーツの大会では確かにデスクトップ機が使われますが,世界中を転戦するアスリート達が移動中にもゲームや自身のコンテンツにアクセスして,ホテルで戦略を立てたり配信したりするということは当然のように起こります。そのときに,m15やm17を求める人もいれば,Area-51mを求める人もいるでしょう。
4Gamer:
いまお話しが出たので伺いますが,Area-51mであればキーボードがNキーロールオーバー対応なので,eスポーツプレイヤーが練習するのに十分なスペックだと思います。
しかし,m15とm17はキーボードがNキールロールオーバーに対応していませんよね。eスポーツで重要な操作の一部が行えない可能性があるというのは,世界を転戦するようなプレイヤーにとって致命的ではないかと思うのですが,あの仕様の改善予定はあるのでしょうか。
Frank Azor氏:
あります。
4Gamer:
ありますか! それは朗報です。具体的な話は進んでいるのですか。
Frank Azor氏:
答えはYesです。今日の時点でスケジュールの共有はできませんが(笑)。
4Gamer:
私達がm15のレビューを掲載したときにも,読者からの反応が大きかったのがキーボードでした。ぜひ早急に対応をお願いします。
Frank Azor氏:
m15とm17では「最も薄いキーボード」の実現を目指したんですが,そこでは,薄くしたために妥協せざるを得なかった部分がありました。ご指摘の部分に対応した新しいデザインのものは近い将来に出てきますので,ご期待ください。
4Gamer:
楽しみにしています。
最後に,ここまでとは異なる質問を4つさせてください。まずはゲームにおけるHDRの可能性についてです。Alienwareとして,HDRの将来性についてはどうお考えですか。
Frank Azor氏:
HDRの可能性は大いにあると考えていますので,AlienwareとしてはノートPCの液晶パネルで選択肢を用意していきますし,将来は液晶ディスプレイ製品でも一部でサポートを広げていきます。
ただし,コントラストや遅延という点で,より優位性があるのは有機ELのほうだと考えていますので,「HDR的なビジュアル体験を提供するもの」として,私達は有機ELのほうに注力していく予定です。
その有機ELパネルですが,13が出たときに伺ったときのお答えとして,あまり量産できないので数が作れないから,どうしても限定的になるというのと,焼き付きの問題があるというお話をいただいています。「アクションゲームに特化した限定版13だから有機ELは成立するのだ」的な内容だったと私は理解していますが,CES 2019でAlienwareは,大型ディスプレイであったり,ゲーム以外に一般用途も想定したALIENWARE mやDell Gでも有機ELパネルを採用しています。
これはつまり,先にお話しいただいた大きな2つの問題に解決の糸口が見えたということなのでしょうか。
そういうことです。
実のところ,13で採用したのは第2世代の有機EL製造技術に基づくものなのですが,従来と比べても焼き付き(burn-in)は少なくなっています。モニタリングしたデータもあるのですが,発売から3年経っても,まったく出ていません。
しかも,パネルサプライヤーさんの側で技術の改善も進んでいて,これから私達が採用していくのは(第3世代のパネルに基づく)ゲーム専用モデル,もしくはゲームに対応したモデルということになります。
4Gamer:
ほう。
Frank Azor氏:
新しい世代の有機ELパネルでは寿命も大幅に改善していまして,1日に12時間とか14時間使いっぱなしで何千日と過ごしても焼き付きは起こりにくいレベルになっています。まったく焼きつかないかと言えば,リスクもあるんですが,ことゲームということであれば,画面が動くときに必ずリフレッシュが入りますので,さらに焼き付きの可能性は下がるでしょう。
おそらく多くのユーザーさんは,焼きつく前に新しい製品へ買い換えることになると思います。
それは期待大ですね。
eスポーツ関連の立ち位置についても聞かせてください。発表会でFrankさんはTeam Liquidへのサポート拡大についてお話しされていて,それ自体は非常に興味深いのですが,一方でトップチームと評価されているところでも「持てる者と持たざる者」というか,格差が生じ,一極集中が出てきているように思います。中堅以下になると……といった感じでもありますが,たとえばLoL全体と組むAlienwareとして,こういった格差是正的なことは考えているのでしょうか。
Frank Azor氏:
今回はTeam Liquidのお話しをしましたが,私達の方針としては「フルレンジ」でやっていきます。それこそLoLもそうですが,一方で「Intel Extreme Masters」もサポートしていますし,また,ゲーマーがeスポーツに参加,参入するのを促す取り組みも行っています。
4Gamer:
具体的にはどういうものでしょうか。
Frank Azor氏:
分かりやすい例としては,Dell Gという安価なゲームPCを提供するというのが1つありますね。
あとは現在のところ米国と中国のみですが,AGA(Alienware Game Arena)というプラットフォームを展開しています。
AGAでプレイしてもらって,「この人は筋がいいぞ」ということになれば,私達のほうで選んでペアになってもらったり,チーム作りのお手伝いをしたりして,どんどんプレイヤーランクを上げていってもらう,なんてことをいま,積極的に行っています。
4Gamer:
はい。
それからもう1つは,Alienware Academy(以下,Academy)ですね。こちらは無償でゲームのコーチングを行うことにより,プレイヤースキルを上げていただくというのがあります。
4Gamer:
当初,ほとんど用途がないと言われていたアイトラッキングシステム「Tobii Eye Tracker」の使い途を示したAcademyですね。
Frank Azor氏:
そうです。アイトラッキングがなかったときは,オフラインで一緒に練習でもしない限り,「プロのアスリート達と自分達の間にはどういう違いがあるのか,どこか効率的でどこか非効率的なのか」というのが分からなかったわけですが,アイトラッキングにより,定量的に(かつオンラインで)比較できるようになりました。
こういった形でゲーマーの方々をサポートさせていただいています。
4Gamer:
ただ,残念ながら,AGAもAcademyも日本にはありません。そして,最初の一歩という意味ではAcademyのほうがより重要だと思うのですが,サポートされている言語が英語のみというのが,アジア圏,とくに日本のゲーマーにとってはかなり高いハードルになっているように思います。
非英語圏,もしくは非中国語圏に向けたAcademyの展開に関するロードマップというのはあるのでしょうか。
(※同席していたデルの柳澤真吾氏に注意を向けて)それはシンゴに言ってください(笑)。
4Gamer:
(笑)。
Frank Azor氏:
それはともかく,AGAやAcademyの需要がある,要望があるのであれば,ぜひ聞かせていただければと思います。
私達は,eスポーツ全体を高めて成功させたい,皆さんにPCゲームをもっとプレイしてほしいと考えています。eスポーツ全体が盛り上がってはじめて,私達のビジネスも相応の利益を享受できると思いますので,日本で需要がある,あるいは日本のゲーマーにとってメリットがあるということであれば,ぜひ遠慮なくお知らせいただきたいというのが正直なところです。
4Gamer:
はい。
Frank Azor氏:
あと,そもそものお話として,Academy自体も,始まってまだ5〜6か月程度です。いま,いろいろ試して改善を図っているところなので,そのなかで価値があると判断ができれば,私達(本社の側でも)翻訳したり多言語展開したりという道もあるでしょう。
4Gamer:
いま,日本のゲームシーンですと,「ゲームの配信」は,エンドユーザーを楽しませる方向のものが多いんですね。初めてプレイする人に対してうまくなりましょう,ここを目指しましょう的なコンテンツは存外にテキストベースのものが多かったりするのです。なので,オンラインでリアルタイムに学べるものがあるといいんじゃないかな,と。
Frank Azor氏:
そこはぜひシンゴに細かく(笑)。
4Gamer:
分かりました(笑)。本日はありがとうございます。
デルのALIENWARE公式情報&販売ページ
ALIENWAREの新デザインコンセプト「Legend」とはいかなるものか? 新型ゲーマー向けノートPC発表会レポート
DELLが発表した新世代ALIENWAREの「ALIENWARE AREA-51m」は既存のゲーマー向けノートPCの常識を覆す製品だった。製品発表会では,この製品の開発で使われた新たな製品コンセプト「Legend」について,Dell GamingのFrank Azor氏が解説を行っていた。
ALIENWARE,GPUとCPUの交換に対応したモンスターノートPC「Area-51m」を国内発表。ALIENWARE mとDell Gの新モデルも
2019年1月25日,ALIENWAREは,GPUとCPUをユーザーが後から交換できるゲーマー向けノートPC「Area-51m」を国内発表した。BTO標準構成価格は34万5980円(税込37万3658円,送料込み)だ。また,薄型ノートPCであるALIENWARE mとエントリーゲーマー向けノートPCであるDell Gの新型も同時に登場ている。
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Alienware
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