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本日,新たな伝説が幕を開ける――発売日を迎えた「龍が如く4 伝説を継ぐもの」の総合監督・名越稔洋氏へのミニインタビューを掲載
今回は,「龍が如く」総合監督である名越稔洋氏のサイン&握手会が実施された,ビックカメラ新宿西口店における,イベントの模様を取材するとともに,名越氏に話を聞くことができたので,その模様をお伝えしよう。
発売記念抽選会は,10:00からスタートし,同店で「龍が如く4 伝説を継ぐもの」を購入すると,抽選で「龍が如く特製麻雀牌」「龍が如く特製バスタオル」「龍が如く4 伝説を継ぐもの特製グラス」など,さまざまなグッズが当たるというもの。詳細は「こちら」の記事で確認してほしいが,ビックカメラ新宿西口店では,21:00まで抽選会を実施しているので,学校/会社帰りにソフトを購入しようと思っている人は,立ち寄ってみてはいかがだろうか。
なお会場のスタッフに聞いたところ,本イベントは12:00〜13:00の1時間限定だったため,整理券にも限りがあり,参加できたラッキーな人は,およそ60人ほどとのことだ。
いよいよ名越氏が登場し,来場者に向けて「今日はありがとうございます。一生懸命作りました。一生懸命遊んでください」と挨拶をし,サイン&握手会をスタートした。
名越氏は,集まったファン一人一人に対し,サイン色紙や,ファンが持参したグッズなどに丁寧にサインを入れ,また,握手や記念撮影といったリクエストにも気軽に応じていた。
参加者は,実施されたのが平日の昼間ということもあり,やはり気合の入った男性が中心だったのだが,中には女性の姿も見受けられた。
――ついに発売日を迎えた感想,そしてこれだけのユーザーが集まったことの感想を聞かせてください。
名越氏:
毎回発売日は,嬉しいというよりはかなりほっとする瞬間です。ユーザーの方の顔をちゃんと見られて,まだゲームはされていないですけど,買っていただいて嬉しそうな顔を見ると,さらにほっとした感じがします。
だいぶほっとはしましたけど,この先の売れ行きとか,買って遊んでいただいたあとの感想とか,まだ緊張している部分はけっこう多く残っています。
――イベントの参加者にどのような印象を受けましたか?
名越氏:
今回は東京も地方もなんですけど,高校生とか大学生とか,若い人が飛躍的に増えた気がします。それが今回の一番の感想ですね。それはたぶん,PS3が世代的に広まってきたという結果であると同時に,「龍が如く」のファンが広まった結果でもあると思います。
今までだと,60人ほどを見込んだ会場に100人くらい,20〜30人見込みの会場だと50〜60人くらいと,規模が2倍程度になってきているので,嬉しいですけど,年のせいか,体力的にサインを書くのはつらくなってきました(笑)。
――今回,主人公が4人ということで,全体ではどのくらいのボリュームになっているのでしょうか。
名越氏:
モードによっては,バトルなどは4倍に近いくらいのボリュームになっています。ドラマ・コンテンツの尺自体も,前回よりは大幅にアップしていて,ボリュームが増えつつ密度を保つという意味では,予想通りの形にできたのでないかと思います。
すべては,ボリュームと納期と密度の戦いなので,そのバランスを取るのは,今まででたぶん一番スタッフが苦労したんだろうな,と感じています。
――今回は「龍が如く」シリーズ最多のタイアップが実現しましたが,タイアップについての感想を聞かせてください。
たくさんの会社さんと契約しているということは,やはり責任も重いです。僕だけじゃなくて担当している人間も含めて,作品の中にいい形で仕上げて,またプロモーションするうえで,お互いが「いい仕事になった」というところにこぎつけないといけないので。
複雑になってきているというのは事実ですが,それが煩雑にならないように,一つ一つ丁寧にやるというのは,今回大変だった気はします。
これからもし,先の作品があるならば減るわけはないでしょうし,まだ想像もしていないですけど,いつかたとえば3桁とかのレベルの話が来たとしても,すべての会社さんと丁寧にやっていきたいなと。毎回そうですが,今回も勉強になりました。
――最後に,「龍が如く4」をまだ購入していない人に向けて,メッセージをお願いします。
名越氏:
本当に,自信のある1本です。スタッフからも「今回はいいよね」と自分からちゃんと声を出せる作品になったという意味では,本当に最高の1本になったと思います。
まだ公表できないところもあるんですけど,今回は出荷数で,通算を含めて最大の数字でスタートしました。「1」「2」はPlayStation 2が一番いい時代の発売でしたが,PS3はまだそこまで来ていないにもかかわらず,初期出荷数ではシリーズ最大になったというのは,かなり感慨深い気がします。
これがさらに,もっと大きな柱として成長していけばいいな,という願いと,柱として成長していったときには,また新たな育て方を責任を持って考えていかなきゃいけないと思います。
このジャンルというと,いまだに唯一無二の存在なので,売れ行きが伸びれば伸びるほど,育ててきた責任感みたいなものをひしひしと感じる今日この頃です。
まあ,楽しんでもらうのが一番いいので,「楽しかった」と言っていただきたいですし,毎回言っていますけど,「もうちょっとこうならないものか」と思ったら,教えてほしいです。それを一生懸命,また糧にしながら成長していきたいので。
「龍が如く」は本当に,日本のゲームファンとともに成長していくゲームですので,そういう掛け合いをこれからも大事にしながら,コンテンツを続けていけたら幸せだなと思います。
「龍が如く4 伝説を継ぐもの」公式サイト
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