【ヒャダイン】ポケモンを始めましたよっと。

ヒャダイン /  音楽クリエイター

ヒャダインの「あの時俺は若かった」 ブログ：http://ameblo.jp/hyadain/

第36回「ポケモンを始めましたよっと。」

　ども。先月までの「ツムツム」フィーバーが一段落したところに，友達がポケモンを勧めてきました。先日「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」が発売されたんですね。
　2002年にゲームボーイアドバンス用として発売された名作「ポケットモンスター ルビー・サファイア」のリメイクなんですが，実は自分，ゲームボーイの「ポケットモンスター 赤・緑」しかやったことがなかったので，完全に新作として楽しめました。

　って書きながらふと思ったんですが，ポケモンの一作目であるポケモン 赤・緑って1996年発売なんですね。18年前ですよ！　最近一回り下，いやそれより下の年齢の人とお仕事をすることが多いのですが，彼ら彼女らは生まれた時からポケモンがあるんですよね。僕らが生まれた時から「ドラえもん」や「アンパンマン」があったように，彼ら彼女らは物心付く前からポケモンに囲まれた状態で育ってきているわけです。おっさんの皆さん。これ大変なことですよ!!　ぜえぜえ。
　言葉もしゃべれない段階から身近にあるキャラクターって，人生におけるスタンダードだと思うんです。僕らに比べて，心とポケモンの密着度がケタ違いな気がします。僕らがジャイアンの横暴さやスネオの狡猾さ，しずかちゃんの焼き芋好きやのび太のあやとり技能を当然のように知っているのと同じく，奴らはピカチュウに精通しているのですよ。奴らって言っちゃった。てへ。
　ということはですよ。ポケモンを知っていれば，若い人達とある程度の共通言語を持つことができるのですよ！　嗚呼。俺，凄くいいこと言ってる。そうでもない？
　実際ね，僕がMCをしている「musicるTV」で共演中の読者モデル二人とポケモン話で凄く盛り上がれたんですよ。でもね。わいわいがやがやとポケモン話をしていた時，ハッと思ったんです。「俺が10代だった頃，こういう先生いた！」って。当時はやっていた音楽やゲームに精通して，同じ目線で話してくる先生。……俺，その先生キライだったんだよね，ゴニョゴニョ。「若者文化に媚びてんじゃねえ！」って思ってました。そう思われてるのかな，俺も。思われてもいいや。媚びてるわけじゃないし。だって楽しいんだもの，ポケモン。


　僕は今回，ポケモン オメガルビーをプレイしたのですが，いやはや良くできてるなー！　凄いなあ。最近のゲームの傾向だと思うんですが，全体的には簡単です。ジムリーダーはそんな強くないし，移動速度も速いのでダンジョンもすぐクリアできます。こういう，最近の傾向をちゃんと取り入れつつも，やりこみ要素が凄いです。
　ポケモンって，お子様から熟練ゲーマーまで楽しめるものを目指していると思うんですよ。それもあってか，普通のエンディングまではおこちゃまでも楽勝です。だけどその後のややこしい設定や目標は，熟練ゲーマーをもうならせるものです。いくら噛んでも味が出るスルメみたい！
　自分はレベル厨なので，ひたすらLv.100にするという作業をしているのですが，ポケモンの種類が多いので先が見えません。5年はかかるかもしれません。基本的にはどんどん進化をさせていくタイプなんですが，ポッチャマだけはBボタン連打で進化阻止！　理由？　だって可愛らしいんだもの。ポッチャマってめちゃくちゃ可愛くないですか？
　昔，ピカチュウがライチュウに進化したときの雰囲気の変わりっぷりに大ショックを受けた人間としては，ポッチャマはポッチャマのままでいてほしいのです。でも最近のライチュウは可愛いんですね！　ポケモン オメガルビーのライチュウは，ピカチュウが格好良くなった感じで，愛せました！　ライチュウもこの18年で進化したんだなあ。
　今回，唯一の後悔はヌマクローをラグラージに進化させてしまったことです。なぜ後悔したのかは，ヌマクローをネットで検索してみてください。逸材すぎます，ヌマクロー。


　あと憎いのが，強さとは別にある「かわいさ」や「うつくしさ」などで競う「ポケモンコンテストライブ！」ですよ。そういったコンディションを伸ばす一つの方法として，きのみを調合するのですが，そのきのみの増やし方が，栽培！　ニンテンドー3DS本体の時計とリンクして，毎日ニョキニョキ育つきのみを収穫し，またきのみを植えて水をあげて，時間の経過を待って収穫。いやぁ，物を育てて収穫するのって，なんであんな楽しいんでしょうねえ。


　インターネットとの相性も抜群でありまして，遠くにいるお友達や知らない外国人とバトルできたりポケモン交換できたりします。他人からもらったポケモンは成長が早いんです。ニックネームは変更できないから，変な名前が付けられていたら悲しいけど。
　でもそれによって，本来は一匹しか選べない最初の三匹もコンプして図鑑に載せることができるというわけで。重要なポケモンを多数入手しておくと，「ホウオウLv.100あげるよー」なんて言って好感度を上げることができるかもしれませんね。ただし（略）。

　「ひみつきち」も楽しいんですよー。いろんなところにある穴にポケモンの技で入ると，空間が広がっていて，そこを自分でデザインできるんです。クッションを置いたり，机を置いたり。すれちがい機能ですれちがった人のひみつきちに遊びに行って対戦したみたり，グッズもらって帰ったり。
　すれちがいたいがために渋谷とか新宿とかの大きな乗換駅に無駄に遊びに行ったりしています。ひきこもり予防にもなりますね！

　ストーリーにはまったく影響のない街の人達のセリフが面白いのも魅力的ですね。ちょっとシニカルだったりして，大人がニヤリとできる部分も多数あります。最近ちまたで話題のブラック企業も皮肉たっぷりに描かれていたり，分かる人だけ分かるオカルト要素もあったりで，そういった部分の楽しみ方もできるんですね。

　最近ではさまざまな子供向けゲームが脚光を浴びていますが，18年という歴史は伊達じゃないですね。サイクルが異常なほど早い子供向けマーケットにおいて，こんなに長い間第一線を張っているポケモン。もはや世界でも通用するPokémon。パァキェモーン。制作陣の飽くなき探究心でこれから生まれてくる新しい生命にも，きっとスタンダードとして定着していくんでしょうね。僕も最強のポケモントレーナーになりたいのですが，かなり道は険しそうです。頑張ってハイパーボールを投げまくる毎日です。

■■ヒャダイン（音楽クリエイター）■■ ヒャダイン氏は，2015年1月1日2：00〜3：30にフジテレビ「久保みねヒャダ 明けまして寿SP 2015」に，1月2日19：20〜22：00には，NHK FM「ヒャダインの“ガルポプ！”冬休みスペシャル」に，さらに1月3日18：30〜20：54はテレビ朝日「THE 博学」に出演します。また，1月3日23：15〜24：15にはテレビ東京「ゴッドタン」で，提供曲が流れるとのことです。