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印刷2010/03/19 14:34

攻略

A列車で行こう9 連載 / 第4回:「マップコンストラクションを忘れてますよ,社長!」

「A列車で行こう9」できるョ! はじめての10兆円会社社長
4番ホーム:「マップコンストラクションを忘れてますよ,社長!」

 

 A列車で行こうシリーズをプレイするのは,最新作「A列車で行こう9」が初めてだぜ! という新米社長さんでも,安心して鉄道会社経営ができるようにサポートしてきた本連載にも,いよいよ最終回のときがやってきた。前回は224種類の収録車両と,部門別に赤字になりうる要素などを見てきたが,少しは経済状況の赤い部分が解消されただろうか?
 最終回となる今回は,資金や資材やゲームオーバーを気にすることなく,ゲーム性抜きで自由な都市作りに専念できる「マップコンストラクションモード」を見ていこう。

 

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 A列車で行こう9では,10×10kmという広大な土地マップが用意されている。「マップコンストラクションモード」は,この中で自由に地形を編集して,建築物や鉄道など好きな物を好きなだけ(限界はあるが)配置していける,いわゆるエディットツールである。
 あなたにデザインセンスと根気さえあれば,実在する都市を作ったり,自分の思い描く架空の都市を極限まで作り込んだりもできる。また通常のゲームと同様に時間の流れを進められるので,ゲームオーバーの心配なしに,細かいダイヤ設定をして箱庭の中を縦横無尽に走り回る列車を眺める,なんて楽しみ方もできるのだ。
 ちなみに,設置できる列車は最大100編成,駅1000個,線路/道路がそれぞれ4000km,ポイントは2000か所,バス停/配送所は1000か所,交差点4000か所と,マップコンストラクションモードで扱える上限もゲームモードと同じ。よほど偏ったものを作ろうとしない限り,そうそう上限にぶち当たることもないだろうから,思う存分に都市の景観作りに勤しもう。

 

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 それはそうと,この記事は3月4日にリリースされたアップデートパッチ「Version 1.00 Build 096」を適用したうえで執筆されているので,「あっ,まだ適用してないや」という,うっかり社長さんは忘れずに適用しておこう。

 

 

地形を編集してマップに山,川,海を作る

 

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 まずは都市開発のベース(土台)となる地形を,どのようにするのか考えなくてはならない。イチからベースを作るならば,適当に山や川を作るよりも,「ここに山があって,ここに街を作って鉄道を通そう……」などイメージして作るといいだろう。

 また,すぐに使えるマップとして,真っ新な更地の「平地」のほか,「川と丘陸」「諸島」「リアス式海岸」「扇状地」「渓谷」「埋立地」「山岳地帯」といった8種類のテンプレートが用意されている。最初はこれらのテンプレートを利用して,作り始めてみるといいだろう。

 

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[Edit]メニューの「地形編集」が文字どおり,マップ上の地形を編集して平地,山,川,海を作るモード。画面左側にある操作パネルで,編集ツールの設定を選んでマップ上を編集していくわけだが,基本的にマウスの左右クリックで簡単に操作できる

 

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マップ上に現れる赤い円が地形編集される範囲で,操作パネルの「編集範囲」のインジケータで,20m〜240mの範囲指定ができる。円を大きくして広範囲を大まかに編集したり,逆に小さくして細かい編集をしたりできる。グラフィックスツールのペンサイズを変えるイメージだ

 

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高度指定にチェックを入れると,高さの上限/下限を指定でき,高度バーで240m〜−80mの範囲で高度を設定できる。この機能を使うことで,盛り上げた土地に平地を作ったり,同じ深さの海を作ったりといったことが簡単にできる

 

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操作パネルに直線型,丸型と二通りのボタンが用意されているが,これは山の斜面の形状を選択するもの。直線型は山頂から裾野に向かって,真っ直ぐな傾斜の尖った山になり,丸型は山頂が丸いお椀型の山が形成される

 

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マウスを左クリックすると赤い円内の地形が盛り上がり,右クリックすると下がる。連続してクリックすることで,徐々に高さが変わっていく。山脈などを作りたい場合は,Ctrlキーを押しながらマウスボタンを押し続けると連打状態になるので便利だ

 

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ある程度,地形が形になってきた時点で「地形記憶」ボタンを押しておけば,途中で失敗しても「元に戻す」を押すだけで,地形記憶した時点まで作業をアンドゥできる。先の画像(02-05.jpg)を元に戻してみた

 

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用意されたテンプレートを使わずに,自分の思い描いた地形を作る場合は,[Edit]メニューにある「初期化」が便利だ。建物だけを消去する「建造物初期化」,すべて平地にする「平地に初期化」,すべて海にする「海に初期化」が使える

 

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[Edit]メニューの「自動生成」を使うと,山・海の比率など“大まかなパラメータ”を入れるだけで,ごく自然な地形が自動生成される。「地形仮生成」を押せばランダムで次々と生成されるので,気に入った地形になったら確定を押すだけ

 

 

駅や建物を建てよう

 

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 地形が完成したら,お次は建造物を配置して,都市らしい景観を作っていく。自分で思い描いた都市を作るだけが目的ならば,好きなように線路や道路を敷設して,建物を並べていくだけだ。建造物を配置する方法はゲームモードと一緒なので,悩む心配はない。マップコンストラクションでは資金も資材も気にせずに,なんでもどんどん配置できるので,設置&撤去を繰り返して,満足いくまで作り込もう。思わず時間を忘れて都市作りに没頭してしまうことだろう。

 

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ゲームモードでは自分で建てられなかった,小さな住宅や雑居ビルなどの細かい建築物も,マップコンストラクションモードでは自由に建てられる。また,「田畑,樹木」として数種類の田畑や木々も配置できるので,建物と建物の空間を緑で埋めたりもできる

 

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悲しいことに,マップコンストラクションモードでは「プロジェクト」の建造物は建てられない。そのため,ゴルフ場や国際空港などがある風景が作れないのが残念なところだ。建設できてもよさそうな気もするが……

 

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プロジェクトが建設できない“しわ寄せ”として,マップコンストラクションモードでは,列車を購入する際に超特急が購入できない。つまり新幹線やリニア(リニアモーターカー)が購入できないのだ

 

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登録列車はデフォルトでは20編成までとなっているが,[Option」メニューのマップ作成にある“車両最大数の拡張”をチェックすると,車両最大数を20編成,40編成,100編成から選択できるようになる

 

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[Option」メニューのマップ作成にある“時間の拡張(実時間比)”をチェックすると,ゲーム内の1時間が450倍(標準)=8秒,120倍=30秒,60倍=60秒,30倍=120秒で流れるように設定できる。個人的には60倍がオススメだ

 

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左側が450倍,右側が60倍で,右奥の駅を午前8時に出発して,手前の駅に到着した時点のSS。時間の差を見れば,時間の流れがゲームに与える影響がよく分かるはずだ。60倍や30倍ならば,一日に路線を何往復もするダイヤも組める

 

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ニューゲームでプレイできるマップは450倍(標準)に設定されており,マップコンストラクションで読み込めないため,時間の流れは変更できない。しかし「大都市構想」だけは,60倍に設定された「大都市構想EX」が用意されている

 

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[Option」メニューのマップ作成にある“街の自動発展を有効にする”にチェックしておくと,マップコンストラクションモードの作業中でも時間経過で街が発展,衰退する。すべての建造物を自分で管理したい場合はチェックを外しておこう

 

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住宅,雑居ビル,田畑,樹木などは単独で設置するだけでなく,範囲選択で,異なる種類のアイテムを向きを変えてランダムに配置したりもできる。とはいえ,びっしりと密集させて配置するのは難しく,手作業での修正は必要になる

 

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画面上でSpaceキーを押したままにするとスーパー撤去モードになり,線路&道路を含めすべての建造物を撤去できるようになる。Spaceキーを押したままマウスクリックすることで建造物単体で撤去できるほか,範囲撤去を使えば範囲内の全建造物がワンタッチで撤去される

 

 

作ったマップで遊ぶ&他の人が作成したマップで遊ぶ&まとめ

 

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 マップコンストラクションモードで作成中のマップを,ゲームとして遊びたい場合には,「創作ゲーム」として登録する必要がある。作業は至って簡単で「創作ゲーム登録」を選ぶだけだ。これで「ゲームモード」の「創作ゲーム」の中にリストアップされる。

 ちなみに「作成中マップ保存」で保存したマップは“x:\Program Files \ARTDINK\A-Train9\savedit”の中に“E_100316_2302.a9d”といったファイル名で保存されている。また,「創作ゲーム登録」に登録したマップは“x:\Program Files\ARTDINK\A-Train9\save\game”の中に“M_100316_2331.a9d”などといったファイル名で保存されている。

 作成途中のマップを誰かに渡したり,創作ゲームのデータを誰かに渡して遊んでもらったり,誰かが作った創作ゲームで遊びたいという場合もあるだろう。ヘルプなどにファイル名に受け渡しについては触れられていないものの,任意のフォルダへ上記の該当ファイルを放り込むだけで,「作成中マップ読込」で読み込んだり,「創作ゲーム読込」で読み込みや編集したり,ゲームモードで創作ゲームとしてプレイするなどといった楽しみ方もできるのだ。なお,うっかり上書きしちゃったよぉということなどがないよう,PC上でのファイル移動,置換などはすべて自己責任で慎重に行っていただきたい。

 というわけで,最終回となる今回は,地形や都市を自由に作れてしまうマップコンストラクションモードを紹介した。若干マニュアルじみた内容になってしまったが,もしかすると「ゲームモードよりもマップコンストラクションモードで遊んでいる時間のほうが長い」なんていう人もいるかもしれない。それはそれで,A列車で行こう9のもう一つの楽しみ方なのでアリだろう。

 

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 さて,新米社長向けにお届けしてきた当連載だが,まだまだお伝えできない部分も多々残されている。あとは実際にプレイして,鉄道会社経営のノウハウを習得していってほしい。

 

■■UHAUHA(積みノートPC鉄/ライター)■■
過酷な遠距離通勤の日々を送るUHAUHA氏は,この時間を原稿執筆に充てようと考え,まずはソニーの高性能PDA「CLIE」を購入。しかしこれは原稿執筆に向いた機械ではなかった。続いて2006年,34万円もするVAIO tyep SZを購入するが,当時まだ実用的な定額データ通信が普及しておらず,1週間ほどで持ち歩くのを断念。2009年に再び「原稿書くぜ!」という気持ちになった氏は,VAIO typePを発売と同時に購入する。今度は定額データ通信もバッチリだったが,ポケットに収まるtypePは小さすぎて原稿を書く気分になれなかったらしく,また1週間ほどで持ち歩かなくなってしまったそうだ。現在は,豪華すぎると評判の新型「VAIO Z」と,ゲームもバリバリ動く「Alienware M11x」をオススメしているところである。
  • 関連タイトル:

    A列車で行こう9

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