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[COMPUTEX]ROCCATの新世代フラグシップマウス「Tyon」はアナログコントローラ付き
「FPSゲーマー向け多機能マウス」となるTyon
アナログ入力や指の付け根付近で操作するボタンを搭載
ただ,一般に「多ボタンのゲーマー向けマウス」というと,多くのショートカットを駆使することになるオンラインRPG向けとなるところ,Tyonの場合は,「Battlefield 4」(以下,BF4)などのような,乗り物が出てくるFPSがターゲットとなっており,「乗り物を操縦するときにキーボードとマウスで不自由しないよう,多くの入力系を用意した」というコンセプトになっている。
ニュースリリース記事でも紹介したとおり,2個のサイドボタンとは別に用意されるX-Celeratorだが,何かのオン/オフ切り替えスイッチのようなものにも見えるこれの正体は,親指で操作するアナログコントローラである。具体的には,XInputのアナログ入力を割り当てられる。
ROCCATのシニアPRマネージャーを務めるTim Krause氏は,BF4の戦闘機における機首上げ下げ,いわゆるピッチングをアナログコントローラに割り当てたデモを体験させてくれたが,確かにX-Celeratorを使うと,親指でのアナロ入力による操作が可能だった。
Fin Switch。よくあるスクロールホイール手前側のボタンと比べると明らかに上方向へ飛び出ている |
人差し指の第2関節部を使って,写真右下方向へ払うようにすると,右チルト的なスイッチが入る |
スクロールホイール手前にただボタンを並べただけでは,押そうと思ったときに人差し指を大きく動かす必要があるため,少なくともアクションゲームでは使い物にならない。そこでROCCATは,半ば「かぶせ持ち」専用の入力系として,チルト付きホイールにおけるチルトスイッチのような感覚で操作できるボタンを用意したのだという。
ぱっと触ってみた限り,使いこなすには慣れが必要とは感じたが,人差し指を大きく動かす必要がなくなっているのは歓迎すべきポイントではなかろうか。
スカートの先端部にもボタンが1個用意されている |
ROCCATのゲーマー向けマウスは,かねてより「EasyShift[+]」という機能をサポートしており,1個のボタンに2つの機能を割り当てておいて,EasyShift[+]を押している間だけ,キーボードの[Shift]キーを押したときのようにセカンダリの機能を利用できるようになっている。ただ,従来製品ではマウス左サイドの手前側(=本体後方側)ボタンが標準のEasyShift[+]ボタンになっており,本機能を使おうと思った場合,どこかの1ボタンを犠牲にしなければならなかった。
……と説明すれば,ピンとくる人も多いだろう。そう,左サイドのスカート先端部に用意されたボタンは,この問題を解決するために用意されたもの。いわば,EasyShift[+]専用ボタンといったところである。
もっとも,EasyShift[+]が不要なら,ここには別の機能を割り当てることもできるのだが。
というわけで入力系をまとめておくと,左右メインとセンタークリック&チルト機能付きスクロールホイールのほかには,左メインボタン脇(2個),右メインボタン脇(2個)ホイール手前の背びれ(2個),左サイド(2個),EasyShift[+]用(1個)の14ボタンで,アナログコントローラの上下をボタンとして使うこともできるため,最大では16ボタン仕様ということになる。
設定ツール。ボタンの割当てメニューを見ると,X-Celeratorに標準ではXIput対応のアナログ入力が割り当てられているのを確認できる(左)。右はサーフェスキャリブレーション中の様子 |
ただ,サイドボタンとメインボタン脇のボタンが両方用意されたことで,持ち方を問わずに,メインボタンとスクロールホイール以外のボタンも何個か使えるようになる可能性を,Tyonからは感じられる。その意味では面白い選択肢が登場するといえそうだ。
メーカー想定売価は99.99ユーロ(約1万4000円)で,世界市場では2014年8月下旬発売予定とのことだった。ちょっと高いか。
「タイマー機能付き」の10キーレス版Ryosと
「Kone Pure Optial」とマウスパッドのセットモデルも
ROCCATブースにはそのほか,「任意のキーだけを光らせられるキーボード」として注目を集めた「Ryos MK Pro」の10キーレスモデルとなる「Ryos TKL Pro」,そして,新型センサーが搭載された光学センサー搭載ワイヤードマウス「Kone Pure Optical」と布系マウスパッド「Sense」の“軍事風デザインセット”もあったので,簡単に紹介しておきたい。
Ryos TKL Pro。ちなみにTKLは「Ten Key Less」の意味だ |
Ryos TKL Proの設定ツール。まだツールは開発中とのことだが,LEDのフェードイン/アウト設定は,左下の「FADE FX」部に追加される予定とのこと |
Camo Chargeと(下に続く) |
Naval Storm(左),そしてDesert Strike(右)仕様のKone Pure OpticalとSense。いずれもマウスとマウスパッドのセット品として,エンドユーザーが買いやすい価格で流通することになるようである |
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