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Thermaltakeのゲーマー向け製品ブランド「Tt eSRORTS」。その製品ラインナップを整理する
ちなみに,Thermaltakeはこれまでも,欧米プロゲームチームのスポンサーになったり,台湾とドイツでは“自前”でチームを持ったりと,e-Sportsシーンへ積極的に関わってきた。そんな同社が,プロゲーマーやゲームコミュニティからのフィードバックを得て,マウスやキーボードの開発に乗り出すに当たって立ち上げたのが,Tt eSPORTSブランドというわけである。同社のブランドとしては,社名と同じ「Thermaltake」,そして高級志向の「Luxa2」に続く,三つめだ。
キーボード「Challenger」
本製品は,ファンによる冷却効果を,手のひらではなく,指先にもたらすべく,本体上面に二つのファン用電源端子を搭載し,標準では回転数6000rpmの30mm角ファンを1基付属させているのが大きな特徴だ。ファンは,ゲームプレイ中,最も使われる[W/A/S/D]キーまたはカーソルキー部へ向けるべく,角度を調整しながら取り付けられるようになっており,オプションとして用意される追加のファンを購入すれば,2基同時利用もできるという。
ファンからの風は,手の汗をかきにくくするとともに,指先の緊張感を和らげる効果もあるとのことである。
最近,海外メーカーの間で,「Anti-Ghost」という呼称で統一されつつある同時押し対応数は最大20キー。接続インタフェースがUSBで,USBハブ機能を持つところまでは3モデルで共通だが,キーの数に起因する本体レイアウトと,マクロ機能などに,下記のとおり違いがある。
- Challenger:マクロは,ファンクションキーに最大六つ割り当て可能。容量32KBの内蔵フラッシュメモリに,3プロファイル,最大18マクロを登録できる
- Challenger Pro:キーボードの左右両端に5個ずつ,計10個のマクロキーを装備。容量64KBの内蔵フラッシュメモリに,4プロファイル,最大40個のマクロを登録可能。また,赤色のイルミネーションLEDを搭載し,4段階で明るさを調整することもできる
- Challenger Ultimate:基本デザインはChallenger Proと同じ。ただし,容量64KBの内蔵フラッシュメモリには最大70個のプロファイルを登録できるようになっているほか,LEDイルミネーションの色は256色から選択できる。ヘッドフォン出力とマイク入力の両アナログミニピン端子を搭載するのも特徴
北米市場における市場想定売価は“無印”が39.99ドル,Proモデルが69.99ドル,Ultimateモデルが89.99ドル。店頭販売は4月頃から始まる見込みだ。
こちらもインタフェースはUSB。Thermaltakeが「ミリタリークラス」と呼ぶ,太めのケーブルが用いられている。USBポート×2のハブ機能と,アナログヘッドセット入出力端子を備えているのは,Challenger Ultimateと同じだ。
市場想定価格は109.99ドル。5月中の発売を目指しているとのことである。
マウス「Black」
ゲーマー向けマウス,Black。接続インタフェースはUSBで,ケーブル長は2mとなっている |
赤色LEDによるトラッキング解像度インジケータを搭載 |
本体サイズは70(W)×120(D)×40(H)mmで,左右メインボタン,センタークリック機能付きスクロールホイールのほか,スクロールホイールの手前側(=手首側)に2個,左サイドに2個のボタンを搭載する,7ボタン+スクロール仕様となる。
トラッキング解像度は400/800/2000/4000DPIからの選択式で,「どの設定になっているか」は本体に搭載する赤色LEDインジケータから確認可能。重量調整機能も搭載されており,本体底面に,4.5g重の錘(おもり)を最大5個搭載できる。
北米市場における市場想定売価は49.99ドルで,こちらはChallengerシリーズより早く,4月中の発売を目指しているという。
ヘッドセット「Shock」
両製品とも,ドライバーユニットは40mn径。仕様上の出力周波数帯域は20Hz〜20kHzとなっている。マイクはノイズキャンセリング機能を搭載しており,トーナメント大会などにおいても,自分の意志を明確に仲間へ伝達できるという。インラインボリュームコントローラは,音量調整だけでなく,マイクのミュートも可能だ。
Shock Oneを折り畳んだ状態とインラインボリュームコントローラ |
開発中という密閉型ヘッドセット。金メッキ加工されたアナログピンを採用する |
北米市場における市場想定売価はShockが49.99ドル,Shock Oneが69.99ドルで,両製品も,Blackと同じく,4月発売予定。さらに,密閉型エンクロージャを採用するアナログ接続のヘッドセットも,こちらは第2四半期中に同39.99ドルで市場投入する計画を持っている。
4Gamerでは,現地でLiu氏のインタビューに成功しているので,その模様は後日,あらためて紹介したい。
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