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【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売
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印刷2012/09/08 12:00

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【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売

画像集#027のサムネイル/【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売

 1998年から続くスペックオプスシリーズの最新作,「スペックオプス ザ・ライン」PlayStation 3/Xbox 360)の日本語版が,2012年8月30日に発売された。本作の舞台は,アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つで,ドバイ首長国そのものの首都でもある,中東の宝石とも呼ばれるドバイ。この美しい都市が巨大な砂嵐に飲み込まれ,壊滅状態に陥ってしまう。アメリカ陸軍の英雄であるジョン・コンラッド大佐は,第33部隊を率いて,危険を顧みず市民救出の任務にあたった。国防総省から撤退命令が出てもなお,彼らは砂嵐の中に残り続け,市民を連れてドバイからの脱出を試みた……これが6か月前の出来事だ。

画像集#001のサムネイル/【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売

 しかしその後,第33部隊は消息不明となる。連絡もとれぬまま時が経ち,2週間前,コンラッド大佐からドバイ脱出を断念する旨の通信が入った。このSOSを受けて,アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースに所属する,主人公マーティン・ウォーカー大尉が救出へと向かうことになる。はたして6か月の空白期間に何があったのか? ドバイの市民は無事に避難できたのか? コンラッド大佐や第33部隊兵士の消息は?

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「スペックオプス ザ・ライン」公式サイト


 そのあたりは,ぜひプレイして確かめてほしいところだ。本作はスペックオプスシリーズの最新作だが,これまで発売されている作品と物語上のつながりはないので,いきなり本作からプレイしても大丈夫だ。スペックオプスシリーズ未経験の人も,ぜひ手に取ってほしい。

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数多くリリースされるFPS/TPSの中でも,
ストーリーに重点を置いた意欲作


 国内外を含め,数えるだけでも気が遠くなりそうなほど,毎年多くのFPSやTPSが発売されている。当然,どの作品も独自のカラーを出すべく,シチュエーションやシステムなどを練り込んでくるわけだが,本作で最大の売りとなるのは間違いなくストーリーだ。

 FPSやTPSといったジャンルでは,いかにエキサイティングな銃撃戦を体験できるかに重きが置かれ,キャンペーンモードのストーリー自体はとってつけたように感じられるものも少なくない。それを当たり前のように受け止めていたプレイヤーのも多いのではなかろうか。しかし本作をプレイしていると,そんな風潮を打ち砕いてやろうという意気込みが伝わってくる。

右に吊された男は砂漠で貴重な水を盗み,左に吊された兵士はその男の家族を皆殺しにした。この二人のどちらかを処刑しなければ,ウォーカー大尉が殺されてしまう。あなたならどちらを撃つだろう?
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ドバイでの任務遂行中,ところどころで機密情報を拾うことがある。機密情報の収集はゲームの進行には無関係だが,これらに目を通していくことで,ドバイで何が起きたのかが見えてくる
画像集#005のサムネイル/【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売
 ウォーカー大尉がドバイへ向かったのはコンラッド大佐率いる第33部隊を救出するためだが,普通なら,救出までの過程がいくつかのミッションに分けられ,そこにどれだけ派手な銃撃戦を盛り込めるかが核となってきそうなものだ。ところが本作では,救出任務という意識をもってドバイを徘徊することになるのは,実は序盤だけのことに過ぎない。
 物語は想像もしない方向へ展開していき,最後には「銃を持つ意味」さえ考えさせられるような深みへとはめられていってしまうのだ。ときには無慈悲な選択を強いられ,こちらの精神が揺さぶられるような場面も目にすることとなる。

たとえ悲惨な光景であろうと,直視しなければ先に進めない。ストーリー上,ショッキングな場面も多いので,それなりの覚悟は必要かもしれない
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 砂嵐に飲まれたドバイが舞台ということで,見た目の演出も派手なのだが,プレイヤーの精神をざわつかせる心理的な演出も本作の見どころの一つと言えるだろう。また,ゲームの区切りとしてチャプターが設けられているものの,チャプターからチャプターへのつなぎは非常にスムーズで,このあたりも物語に没入できるよう配慮されていると感じた。いちいち倒した敵の数や,スコアが表示されたりすることがないのだ。
 一見,シンプルなミリタリーシューターだと思われそうだが,実はサイコサスペンス色が非常に強い作品であり,その手の映画や小説などが好きな人にもオススメできる。

画像集#007のサムネイル/【PR】戦場での精神力が試される,ストーリーテリングを重視したTPS,「スペックオプス ザ・ライン」がついに発売


アクションの完成度も高く,
奇抜なアイデアよりも安定したプレイ感がうれしい


 先ほど「最大の売りはストーリー」だと述べたが,だからといってアクション部分がおろそかになっているわけではない。むしろ,シューターとしてもしっかり作られており,遊びごたえがあるからこそ,余計なストレスを感じることなくストーリーに没入できるのだ。
 本作のアクションの特徴は,大きく二つある。一つは3人のチームで任務を遂行するという点で,主人公のマーティン・ウォーカー大尉には,副官のアルフォンソ・アダムスと,スナイパーのジョン・ルーゴが同行する。この3人のチームでドバイでの戦いをくぐり抜けていくことになるのだが,アダムスとルーゴはAIにより各自の判断で行動し,若干の戦力差であれば,主人公が遮蔽物に隠れたままでも敵を一掃してくれるほど優秀だ。
 さらに,こちらから指示を出して特定の敵を撃たせたり,グレネードを投げさせたりすることも可能だ。敵を撃つことばかりに気をとられずに,状況に応じてチームをうまくコントロールしていくことも,任務を遂行していく上で欠かせない要素となるだろう。

チームメイトへの指示出しは簡単だ。倒したい敵を照準に捉え「部隊コマンド」ボタンを押すだけ。射撃やグレネード投擲など,出せる指示は状況に応じて変わる
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タレットを奪って反撃したり,ヘリコプターでの空中戦があったりと,さまざまなシチュエーションが用意され,プレイヤーを飽きさせない展開になっている
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 しかし,そんなチームメイトも無敵ではない。数で圧倒されたり,強敵が現れたりした場合には,あえなく倒されてしまったりする。その場合は,救命措置で復活させてやらなくてはならないのだが,自分が手一杯のときにはもう一人のチームメイトに措置をまかせることもできる。自分が助けに行くのか,それとも敵の足止めにまわって仲間に救出指示を送るのか。こうした緊急時の対応が仲間の生死を分ける場合もあり,その巧みなバランスが,戦闘に緊張感をもたらしてくれる。

 本作のもう一つの特徴となるのは,ドバイを覆う「砂」だ。巨大な砂嵐の影響により,街のいたる所に砂が堆積している状況なのだが,敵を直接撃つのではなく,この砂を崩して敵を押し潰すというギミックが用意されており,これがなかなか派手で気持ちよい。

敵集団の頭上に打ち捨てられているバスの中には,大量の砂が詰まっている。このバスの窓ガラスを撃ち抜けば,下にいる敵を一網打尽にできるというわけだ
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 また,乱戦になって正確な射撃がままならない場合は,銃撃やグレネードで敵の足元の砂を巻き上げ,視界を遮ってから狙い撃つという戦い方も有効となる。舞台を飾っているだけのように見える大量の砂だが,この砂を味方につけられるかどうかが,道を切り開くためのカギになるだろう。

 味方に付ければ頼もしい(?)この砂は,しかし,ときとして嵐と共に舞い上がり,敵味方問わずに牙をむいてくることもある。砂嵐によって視界が遮られた状況下での戦闘は,緊張よりも恐怖感に包まれ,とにかく銃を乱射したい気持ちに駆られてしまう。日本に住む我々からすれば「たかが砂」という印象だが,ここまでうまくゲームに取り込んでギミックとして成り立たせ,さらにはプレイする者に脅威さえ感じさせてくれるゲームは,本作が初めてだろう。

砂嵐が発生すると視界が塞がれ,1〜2メートル先しか視認できなくなってしまう。この状況下での戦闘はかなりスリリング。すぐに格闘攻撃を繰り出せるようにしておきたい
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武器は現地調達が基本で,手に入る弾薬も多くはない。無駄撃ちばかりしていると,敵を前に弾切れを起こすことも普通にある。この綱渡り的な感覚も,いい意味で緊張感の増幅に役立っている
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 大きな特徴は以上の2点となるが,基本的には最近のTPS特有のカバーアクションをメインとしたものになっている。システム的に斬新といえる部分こそ少ないものの,新作にありがちな実験的要素が皆無なぶん,プレイ感覚は安定している。これまでさまざまなFPSやTPSを遊んできた人なら,操作に戸惑うことはないだろう。


砂嵐舞う中で,熱い戦いが楽しめるマルチプレイ


 本作のマルチプレイは,経験値を稼いでキャラクターのランクを上げ,装備やパーク(能力),クラスなどを解放していくという,FPSやTPSタイトルの中ではオーソドックスなシステムだ。エグザイルとダムドの2勢力に分かれ,最大8人(チーム戦は4人対4人)での対戦が楽しめるようなっている。クラスは全部で6種類,ゲームルールも6種類用意されており,詳細は以下のとおり。

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クラス


・ガンナー
最初から使用可能。どのクラスよりも防御力が高く,自分も含めて周囲にいる仲間の攻撃力を上昇させる。またサブ武器として重火器が装備できる。

・衛生兵
最初から使用可能。自分も含めて周囲にいる仲間の自然回復速度を上昇させ,ダウン状態の仲間に対する治療を,ほかのクラスよりも早く行える。仲間にアドレナリンを投与して,一時的に無敵状態(ヘッドショットと爆発物は除く)にすることも可能だ。

・ブリーチャー
ランク3から,エグザイル側でのみ使用可能。自分も含めて周囲の仲間が使用する爆発物の威力が上昇。グレネード,地雷,C4の所持量も他クラスの2倍となる。

・スカベンジャー
ランク3から,ダムド側でのみ使用可能。自分も含めて周囲の仲間が使用する爆発物の効果範囲が拡大。また,自身が受ける爆発物のダメージが軽減される。ポイントバトルでは,ターゲットをほかのクラスよりも速く修復できる。

・スナイパー
ランク6から使用可能。自分も含めて周囲にいる仲間の命中率が上昇するほか,敵プレイヤーをマーキングすることもできる。静止時に姿を消せる特殊なスーツを身につけている。

・将校
ランク37から使用可能。自分も含めて周囲にいる仲間の被ダメージが減少し,クラス能力が強化される。また補給物資の要請や目標マーカーの設置ができ,同時に目標マーカーの近くにいる仲間の攻撃力と防御力が上昇する。

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ゲームルール


・カオス
自分以外のプレイヤーがすべて敵となるデスマッチモード。

・チームハント
エグザイルとダムドに分かれてのチームデスマッチ。制限時間は最大30分,キル数は最大で40キルとなっている。

・ポイントバトル
敵チームのHVT(ハイバリューターゲット)を先に破壊すれば勝利となる。HVTは,敵基地の指定ターゲットをすべて破壊すると出現。ターゲットは完全に破壊される前ならば修理可能なので,いかに攻防のバランスをとるかがポイントだ。

・ラリーポイント
エグザイルとダムドに分かれて,マップ上に示される集結地点を奪い合うモード。集結地点は定期的に変更される。

・エリミネーション
一度倒されてしまうとリスポーンできなくなる生き残り戦。2チームに分かれて3ラウンドを戦い,先に2勝したほうが勝利だ。

・アップリンク
マップ中央にある集結地点を奪い合ってポイントを競うモード。自軍の通信局が機能している状態で集結地点を制圧するとポイントが入る。敵の通信局を使用不能にして,ポイント取得を妨害することも可能だ。

 マッチングサーバーは世界共通なので,対戦相手に困ることはなさそうだが,海外版の発売からすでに2か月が経っているだけに,先行してプレイしている人との戦力差は,いかんともしがたいかもしれない。

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 そのため,日本語版には「FUBARパック」と呼ばれる初回購入特典がついている。1週間,獲得経験が2倍になるほか,ランク7でアンロックされるAK-47が最初から使用可能,ランク37でアンロックされるクラス「将校」が最初から使用可能といった内容で,これを利用すれば,初期状態でもある程度は猛者どもに太刀打ちできるだろう。また本作発売と同時に「CO-OPチャレンジモード」のDLCの無料配信も開始された(関連記事)。ダウンロードすれば2人での協力ミッションがプレイ可能になるもので,フレンドや,対戦で出会った気の合う仲間と一緒に,ぜひチャレンジしてみてほしい。


戦争が生み出す狂気を直視する勇気はあるか?
本作を単なるミリタリーアクションと思ってはいけない!


 FPSやTPSというと,派手に銃を撃ちまくって爽快感を味わうためにプレイする人が多いと思われるが,正直なところ,本作は先へ進めば進むほど気分が重くなってしまうかもしれない。アクション部分だけをとってみれば爽快感もあり,適度な難度でやり応えも十分だが,そこに乗っかってくるストーリーが前述のとおり軽くはなく,けっしてハッピーエンドにもならない。

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 戦争の持つ闇の部分に焦点を当て,これでもかとプレイヤーを精神的に追い込んでくるのだから,爽快感どころか不安や恐怖の占める割合のほうが間違いなく大きい。しかし,映画でも,サスペンスやホラーの場合,まず観客を不安のどん底に陥れるのがセオリーだ。そしてまさかのエンディングに放心しながら映画館をあとにする……,という経験をお持ちの方は多いはず。

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 本作はテーマがテーマなだけに,老若男女すべてにオススメするわけにはいかないだろうが,大人向けエンターテイメントとしてのレベルは非常に高い。個人的には,こうした大人が存分に楽しめる作品が,今後もドンドン出てきてほしいと思っている。あなたもぜひ,砂に埋もれたドバイで何が起きたのかを確かめてみてほしい。

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