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[gamescom]「World of Tanks」は,戦車登場100周年を記念したイベントが盛りだくさん。キミもMk.I戦車に乗って,ソンムの戦いを追体験しよう
これについて,gamescom会場でGlobal marketing projectsの責任者を務めるAlex Bobko氏に話を聞いた。
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まず,お仕事の内容を教えてください。
Global marketing projectsの責任者を務めるAlex Bobko氏 |
私は,「World of Tanks」を盛り上げるため,あるいは,ゲームの基本となる歴史に興味を持ってもらうため,さまざまことをしています。例えば,歴史や戦史を扱う博物館と協力したり,サポートしたりといったことですね。
最近では,オーストラリアのセンチネル戦車をアメリカのコレクターから買って,生まれ故郷に返すということもやりました(関連記事)。また,最新のVR技術を使って,ゲームに興味をより持ってもらうための映像を作ったりもしています。
4Gamer:
戦車誕生から100年だそうですが,それについては何を予定しているのですか。
Bobko氏:
イギリスのMk.I(マーク1)戦車が第一次世界大戦に初めて登場して100年ということで,我々としてもこの歴史の重要な分岐点にいろいろなことを行って,Mk.Iに感謝の念を示したいと思っています(笑)。まず,9月15日に各プラットフォームの「World of Tanks」に,Mk.I戦車が登場します。
なるほど。大砲の向きが左右方向なので,割と使いにくそうな気もしますが。
そうでしょうね。そして,それぞれのプラットフォームに,いろいろなモードが用意されます。例えばPC版ならMk.Iのほかに装輪装甲車が登場したり,「World of Tanks Blitz」では,Mk.Iのバリエーションが出てきたり,コンシューマ機版なら特別なミッションがあったりなどですね。これらにより,ボービントン戦車博物館(MK.I戦車がコレクションされている)に行けない人でも,気軽にMk.I戦車に親しんでもらえると考えています。
また,今回のgamescomに合わせて,「Tank100」という専用のARアプリを用意しました。これを使うことで,あなたの家の居間や街角など,どこにでもMk.I戦車を出現させることができます。
4Gamer:
それは嬉しいですね。
Bobko氏:
さらに,9月15日には,スピルバーグ監督の映画撮影のために作られたレプリカのMk.I戦車をロンドンで展示する予定になっています。こうしたことをグローバルでまとめていくのが,私の仕事です。そのほかにも,何らかのサプライズがあると思います。いずれお伝えできると思いますので,その日を楽しみしていてください。
4Gamer:
9月15日というのは,つまり,最初に戦車が戦場に登場した日ですね。
Bobko氏:
そのとおりです。100年前の1916年9月15日,フランスのソンムで行われた戦いの半ばに使用されました。もっとも,最初の状況は惨憺たるもので,34両が投入されましたが故障で戦闘に参加できたのはわずか18両だけでした。速度もわずか16?/hとゆっくりしたものだったので,有効な兵器だったかと聞かれると,なんとも言えませんね。
もっとも,当時の戦車は歩兵を守ることに主眼が置かれており,また,初めて見る戦車にドイツ兵がパニックを起こして潰走したので,そういう意味ではうまくいきました。
また,史上初の実戦投入でしたので,ドイツ側には戦車がいません。したがって,戦車同士の戦いが起きることもありませんでした。戦車戦を行ったのはもっぱら,発展改良型のMk.IVぐらいからですね。
4Gamer:
ソンムという場所は今,どういう感じになっているんですか。
Bobko氏:
今も野原です。大きな戦いでしたから,記念碑ぐらいは立っているかもしれませんが,当時の面影はほとんどありません。そのため,ソンムのマップを作るのは苦労しました。
4Gamer:
ソンムのマップが出てくるんですか。
Bobko氏:
コンシューマ機版の期間限定ミッションに登場すると思います。ハリコフやスターリングラードなど,「World of Tanks」では今までもこうした歴史的なマップを作ってきましたので,とくに珍しいことではありません。ソンムマップ制作にあたっては,写真はもとより書籍や兵士の証言など,さまざまな資料を駆使しました。塹壕があって,建物があってと,当時のままに甦らせようと努力しました。もちろん,ゲームの制約がありますので,すべてが同じというわけではないかもしれませんが,可能な限り再現したソンムのマップを見てほしいですね。
4Gamer:
うーむ,Mk.Iを操作して,ソンムで戦えるとは,まさに戦車兵の夢でしょう。こうなってくると,ほかにも,例えばドイツのA7Vとか,フランスのルノーFTとかいった戦車が欲しくなってきますが,どうでしょう。
Bobko氏:
そうですね,挑戦としては非常に興味深いものになると思います。とはいえ,第二次世界大戦以降の戦車と当時では砲も移動力も,作られた目的もは異なりますので,ゲームにうまくマッチさせるのは難しいでしょう。プレミアム戦車ならいいかもしれません。Tierは0で。
4Gamer:
レオナルド・ダ・ヴィンチの人力戦車だと,Tier -10ぐらいですかね。ところで,戦車の魅力を伝えるのは,難しい仕事だと思いますが,いかがでしょうか。
Bobko氏:
普通はそうですが,このMk.Iに限って言えば,簡単じゃないでしょうか。なにしろ,見た目が面白いですからね。ゲームに登場するだけでなくでMk.Iの中をぐるりと見わたせるVR映像も用意していますので,戦車に詳しくないという人でも,興味をもってもらえるのではないでしょうか。
私は,技術をとおして歴史を知ってもらうことに価値があると考えています。戦車や軍艦という技術をとおして歴史を知り,さらに我々の「World of Tanks」や「World of Warships」を楽しんでもらえれば嬉しいですね。反対に,ゲームのプレイヤーがゲームをとおして技術や歴史により深い知識を得られれば,私としてもハッピーです。
日本の人達にも,このMk.Iで戦車の歴史の始まりを知ってほしいですね。
4Gamer:
本日はどうも,ありがとうございました。
「World of Tanks」公式サイト
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