新惑星ハルコタンの詳細が明らかになった「ファンタシースター感謝祭2014」大阪会場ステージレポート

　2014年6月21日，セガのオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」（PC / PS Vita）のプレイヤー向けオフラインイベント「ファンタシースター感謝祭2014」（大阪会場）が，大阪・インテックス大阪にて開催された。

　本イベントでは，6月14日に開催された東京会場と同様に，ゲーム大会，ファン向けアトラクションやショップなどが用意され大いに賑わった。ここでは開発チームやゲストによる「PSO2スペシャルステージ」にて公開された，8月下旬に実施予定の大型アップデート「EPISODE3」のさらなる新情報を中心にお伝えしていく。

会場となったインテックス大阪には5000人を超えるPSO2プレイヤー達が来場。あまりの来場者の多さに開演時間が前倒しされ，ステージ前は大勢のファンで埋め尽くされるほど賑わっていた

ステージには，PSO2のシリーズプロデューサーを務める酒井智史氏，「EPISODE3」とPS Vita版のディレクターである菅沼 裕氏，シリーズディレクターの木村裕也氏に加え，PSO2情報局代表として声優の榎本温子さん，「アークス候補生」の高野麻里佳さん，小原莉子さんが登場。気になる最新情報を公開していった

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

新惑星「ハルコタン」の詳細が明らかに

　プレイヤーが最も気になるであろう「EPISODE3」情報は，スペシャルステージ第2部にて公開された。大阪会場では動画配信がなかったため，会場に集まったファンだけが，その情報に最初に触れることができた。

　一番大きなトピックは，新惑星「ハルコタン」についての詳しい説明。すでに公開されているとおり，ハルコタンは桜や蝶が舞う，和の雰囲気を持つ惑星。ただしその住人は，体長4mほどの「白の民」と，体長が8mほどの「黒の民」という，巨人が住む星となっている。街は瓦屋根の家屋で構成されているが，プレイヤーの背丈をはるかに超える高さであるのが特徴だ。

ハルコタンの様子を解説したスライド。体躯に反して気弱な白の民と，いきなり街を襲撃してきた黒の民だが，アークスとの体長比較図でその大きさがよくわかる

　プレイヤーであるアークス達は，新フィールド「白ノ領域」に突如として攻め込んできた黒の民と戦うこととなり，そこでのミッションには白の民と共闘するものが用意されているという。フィールドの特徴としては，巨人の街であるために建物の作りも大きいという点。そのためプレイヤーは，街中に設置されたジャンプ台を使って屋根の上へと移動して戦うことになる。巨人の弱点は頭部であるため，必然的に高低差を使った戦いが楽しめるというわけだ。また，EPISODE3からの新武器「ジェットブーツ」は2段ジャンプが可能なので，ジャンプ台を使わずとも屋根の上へと到達できることが説明されていた。

地表や屋根の間に設置されたジャンプ台を使って屋根伝いに移動が可能。開発チームによると「目指したのは通路の向こう側にエネミーの姿が見える様子」とのこと

　巨人だけでなく妖怪のような姿をしたエネミーが出現するのも特徴の一つ。開発チームが語ったところによると「元から異文明の惑星を出したいという構想はあった。ただの和風ではつまらないので，巨人や妖怪を出して遊びも少し加えた」ということで，満を持しての登場となる。
　さらに，エマージェンシートライアルに出現するエネミー「アンジャドゥリリ」についても詳しい説明がなされた。妖怪“火車”によく似たこのエネミーは，フィールドをどんどん“瘴気”で染めていく能力を持っており，瘴気が広まるほどにエネミーが強さを増していく。プレイヤーは瘴気の発生元である“灯籠”を破壊することで瘴気を浄化していくという，一風変わった仕掛けとなっているわけだ。なおこのエネミーは，緊急クエスト中に出現する予定とのこと。


　ダーカーやボスも，このフィールドのために用意された新たなものとなる。ダークファルス【双子】の配下として出現するのが，玩具をモチーフとしたダーカーだ。姿こそ一見可愛く見えるが，攻撃時にはグロテスクな本性を表すという二面性を持っている。
　巨大なボス「ギグル・グンネガム」は，体長15mほどもある巨大な黒の民。通常の打撃に加え，氷を伴った攻撃が特徴となっている。あまりの巨体であるため弱点は狙いにくいが，時折氷の攻撃が暴発して身動きが取れなくなることがあるので，その隙にプレイヤー達が一気にダメージを与えている様子が紹介された。ちなみに，「空中戦を得意とするバウンサーが有利かも」との開発チームのコメントもあった。

「ファンタシースター ノヴァ」のオープニングムービーを初披露

　スペシャルステージの前半ではPS Vita用として開発が進む「ファンタシースター ノヴァ」についての説明もあった。今回新たに公開されたのは，ゲームスタート直後に流れるオープニングムービーとのこと。
　映像は惑星マキアの軌道上を飛ぶ宇宙船の姿を捉えており，音声ではその宇宙船のクルーと思われる人達の緊迫した会話が交わされている。男女数人からなるそのクルーの会話からは，宇宙船は惑星からの攻撃により大きく破損，惑星への不時着を試みていることが判明。

　みるみる高度を下げて大気圏を通過した宇宙船は，ついにサブドライブまでが停止。最後は船首にシールドを集中させて，なんとか不時着に成功するも，本来なら止まるはずのないフォトンドライブは完全停止。しばらくこの惑星上に留まらざるを得ない状況である――という展開となっていた。キャラクターの姿は一切見られなかったが，これから始まる“未知の惑星でのサバイバル”を期待させるに十分な盛り上がりを感じられた。

不気味な惑星からの攻撃により破損した宇宙船が地表に不時着するまでの緊迫した様子が描かれるムービー。榎本さんは「（開発元である）トライエースさんというと墜落なイメージが」とコメントし，会場の笑いを誘っていた

プレイヤーの声が多数寄せられた開発チームへの質問コーナー

　地方会場での恒例企画である，会場に集まったプレイヤーから開発チームへの質問コーナーも設けられた。とくに会場が沸いたEPISODE3関連の回答としては，「惑星ハルコタンには新たなトライアルがある」「アクセサリーの装備数が4つに増え，位置調整もAC消費なしで行える」「コミュニケーション関連のインタフェースの改善を検討していて，まずはマルチパーティエリアでもマップに全員の位置が表示されるようになる（他パーティメンバーはグレー表示）」というものがあった。

質問コーナーには過去最多の227通の質問が集まった。中には「女性キャラの下着の設定があるのは誰の趣味？」といったマニアックな質問も

　ほかにも「PS Vita版の容量の圧縮を行い，パッチを当てることで今後7GB程度（推奨メモリーカードは16GB）となる」「ボディペイントとしてレギンスを用意する」「バーチャロン フォースとのコラボは，評判が良ければ第2弾も」といった気になる回答が。また，これまでのシリーズ作から復活させたい機能という質問には「サッカーロビーを復活させたい」（酒井氏），「チャレンジモードはいつかやってみたい」（菅沼氏）との回答。いずれも初代PSOに実装され人気のあった機能だけに，将来的な夢として期待したいところだ。

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト