レビュー
「ソウルキャリバーV」に適したアーケードスティックは?
ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション
ソウルキャリバーV 対応スティック
そこで本作を楽しむためにぜひ手に入れておきたいのがアーケードスティックだ。ソウルキャリバーVではMad CatzとHORIの両社から,公式ライセンスを受けたアーケードスティックが発売されているので,本稿ではその両製品をバッチリ紹介していく。どちらの製品を選ぶか迷っているという人は,ぜひ参考にしてほしい。
ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション for PlayStation 3 メーカー:Mad Catz 問い合わせ先:jpsupport@madcatz.com 標準価格:1万6800円(税込) |
ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション Xbox 360 メーカー:Mad Catz 問い合わせ先:jpsupport@madcatz.com 標準価格:1万6800円(税込) |
Mad Catz日本語公式サイト
HORI公式サイト
メンテナンス性と可搬性に優れるMad Catz「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション」
Mad Catzの「ソウルキャリバーV アーケード ファイトスティック ソウルエディション」は,友だちの家などに持ち運び,膝の上に置いて遊ぶことを想定した,比較的コンパクトな筐体デザインが魅力的だ。基本的には同社の既存製品「ARCADE FIGHTSTICK TOURNAMENT EDITION S」(以下,TE-S)がベースとなっているものの,細部には違いがある。
まずレバーとボタンは,ゲームセンターでお馴染みのバンダイナムコゲームス製筐体「ノアールキャビネット」と同様の配置(いわゆるノワール配置)となっている。ボタン配置は緩いカーブを描いているのが特徴で,鉄拳シリーズやガンダムVS.シリーズを普段プレイしている人には馴染みやすい配置といえるだろう。
またボタンの並び順も,同社のこれまでの製品と異なっている。ソウルキャリバーVのデフォルト設定そのままの並びになっているので,アーケードスティックをゲーム機本体のUSBポートに差し込むだけで,すぐにプレイを楽しむことができるのだ。
PlayStation 3版,Xbox 360とも,天板部には,ソウルキャリバーVに登場する2本の魔剣,「ソウルエッジ」と「ソウルキャリバー」が描かれているのだが,そこに,ボタンの役割が英字や記号で表記されているのも大きなポイント。まさに,本作に特化したアーケードスティックといえるだろう。
そのほかの機能は,TE-Sからとくに変更されていない。連射はボタンのそれぞれには「速い」「遅い」2段階を設定でき,レバーにはPlayStation 3とXbox 360それぞれの純正ゲームパッドにある2つのアナログスティック,もしくはD-Padの機能を切り替えて割り当てられる。このためソウルキャリバーV以外のゲームにも,幅広く対応できそうだ。
なおPlayStation 3用とXbox 360用の数少ない違いとしてはヘッドセット端子の有無が挙げられる。Xbox 360用は手前側にヘッドセット端子が用意されていて,同梱のアダプターを使えば現行のもののみならず,旧来のモデル(Xbox 360純正コントローラ下部の端子に接続するタイプ)のヘッドセットも接続できる。
机置き派向けのHORI「ソウルキャリバーV 対応スティック」
膝置き派向けのデザインが施されたMad Catz製品に対し,HORIの「ソウルキャリバーV 対応スティック」は,アーケードスティックを机の上に置くスタイルに適した作りが特徴といえる。レバーやボタンのレイアウトは,Mad Catz製と同様の“ノアール配置”だが,ボタンの並びは,標準のものが採用されている。このため最初はゲームソフト側でキーコンフィグを行う必要があるが,まあ最初に1回設定すれば済む話なので,大きな問題ではないだろう(ちなみにデフォルト設定だと,親指から薬指までの配置が[G][K][A][B]となってしまう)。
また外見上,Mad Catz製品との一番大きな違いは,天面に用意された[START]ボタンにカバーが付いていることだろう。これなら机置き派のプレイヤーでもアクセスしやすいうえ,物理的に覆ってしまえば,ゲームに熱中しすぎてウッカリ押してしまう心配もない。「スタートボタンを誤爆しやすい」という問題に対して,両社が違ったアプローチで解決を計っているのは面白い。
天板のデザインは,御剣やアイヴィー,パトロクロス,ピュラのキャラクターイラストがあしらわれたもの。ボタン脇はボタン名([○]とか[A]とか)のみが書かれていて,比較的シンプルだ。こういった天板のデザインは好みの問題だろう。
そのほかの機能としては,Mad Catz製品と同様,各ボタンに連射を設定できる点が挙げられる。ただしこちらはより細かくて,秒間5回・12回・20回の三段階で調整可能だ。天板左上のスペースには連射速度を設定するための専用スイッチが用意されており,見た目にも分かりやすい。
さらに同じ場所には[L3][R3](Xbox 360用では[LSB][RSB])がボタンとして用意されている。これはスイッチで[L1][L2](Xbox 360用では[LB][RB])のボタンとして使うこともできるとのことだ。
最後にPlayStation 3用とXbox 360用の違いだが,本製品ではPlayStation 3用にのみ,ヘッドセットやキーボードを繋ぐためのUSB端子が2つ用意されている。「ソウルキャリバーV」はキーボードによるテキストチャットにも対応しているため,文字でコミュニケーションを取りたい人には嬉しいポイントだろう。
なおXbox 360用はヘッドセット端子が用意されているが,純正コントローラの曲面に合わせた形状の接続端子を採用するものには対応していない。またレバーにアナログスティックの機能を割り振ることもできない。これはXbox 360版のみの制限のようだ。
操作性には違いはない。価格やデザインで選んでOK
Mad CatzとHORI,いずれも有名メーカーの最新モデルであり,また内部の部品はどちらも三和電子製ということもあって,いずれも操作性についての不満が出てきたりはしない。また本作を遊ぶ上で関わってくるだろう機能――例えばノアール配置のボタンや,[START]の誤爆対策,背面のケーブル収納スペースなどもほぼ同等である。
細かな付加機能ということであれば,PlayStation 3版はUSB端子がついているHORI製品に一日の長がある。とくにテキストチャットをサポートしている本作では,キーボードを接続するのに役立ってくれるはずだ。一方,Xbox 360でヘッドセットを使っていきたいという場合などは,Mad Catz製のほうが向くだろう。
そこさえ踏まえておけば,あとは好みの問題だ。自分が膝置き派か机置き派かで選ぶもよし,あるいは単純に価格で選ぶもよし。個人的には,天板イラストで選んでみるのも悪くないと思う。テイストの方向性がかなり違うので,選びやすいポイントといえるのではないだろうか。
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