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「CS:GO」の日本代表クランを決定する「GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018」の決勝大会が開催。IgnisとSCARZが接戦を繰り広げる
GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018は,PC用FPS「Counter-Strike:Global Offensive」(以下,CS:GO)の日本一を決定する大会で,8月25日から9月2日に実施されたグループステージの結果,4つのクランがオフライン決勝に進出。9月29日には準決勝が行われ,翌30日の決勝戦では勝ち残った2つのクランが優勝を懸けて腕を競った。本稿では,その決勝戦の模様をお伝えしよう。
決勝戦に進出したのは,準決勝でTeamDWFNを破ったIgnisと,同じくReign In Gamingを破ったSCARZ Absolute。Ignisは個人技が突出したメンバーがそろったクラン,SCARZ Absoluteはメンバー各自の技量もさることながら連携に極めて優れているクランと,どちらが勝ってもおかしくない1戦となった。
●GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018 Final 出場チーム
・Ignis
Hornet選手
sen選手
neth選手
oitaN選手
RIPablo選手
・SCARZ Absolute
Laz選手
barce選手
crow選手
takej選手
Reita選手
決勝戦のルールはBest of 3で,2本先取したチームが勝利となる。
第1マップはSCARZ Absoluteが得意とし,彼ら自身が選択した「Mirage」。前半戦でテロリスト側となったSCARZ Absoluteは,自信のある落ち着いた攻めのプレイを展開。逆にIgnisは奇襲を成功させるなど見せ場を作ったが,フェイクに引っかかり読みを外して攻め込まれるラウンドが多く,SCARZ Absoluteが11-4で大きくリードした。
攻守を入れ替えた後半戦では,Ignisのsen選手がトリプルキルを決め1ラウンドを返したが,SCARZ Absoluteの勢いは止まらず,結果16ー5でSCARZ Absoluteが勝利した。
第2マップは,Ignisが選択した「Train」。このマップはIgnisが得意とするそうだが,決勝戦のような場で選択されるケースはあまりないとのこと。一方SCARZ Absoluteも,国際大会などにこのマップで戦った多数の経験があり,Ignisがどのような策をもって臨むのかが見どころとなった。
Ignisは序盤のラウンドこそ逃したものの,得意なマップだけあって中盤は練度の高い戦術を展開し,SCARZ Absoluteに揺さぶりをかけて連続で5ラウンドを取得。しかしSCARZ Absoluteも終盤には打開策を見出し,8-7の優勢な状態で前半戦を終えた。
続く後半戦では,中盤までIgnisがSCARZ Absoluteを抑え込んだ。とくにSCARZ Absoluteのbarce選手との1vs.1の状態から,IgnisのRIPablo選手がC4爆弾を解除してラウンドを獲得する機転を見せたときには,会場が大きく盛り上がった。
そのあとは10-13の状態からSCARZ Absoluteが連続で5ラウンド取得し15-13でマッチポイントを迎え,さらにIgnisが1ラウンド返して15-14という大接戦に。まさにどちらも負けられない状況の中,より勝負強さを見せたSCARZ Absoluteが最終ラウンドを制して,見事日本一の座に輝いた。
表彰式では,サードウェーブの取締役副社長である榎本一郎氏が,自身が高校生時代に野球部で甲子園を目指していたエピソードを披露。今回,惜しくも敗れて悔しがるIgnisの選手達を見て当時の自分を重ね,「これはまさにスポーツだ」と感じたという。
また榎本氏は「まだ社内で承認を取ったわけではないが」と前置きしつつ,「2019年も絶対(GALLERIA GAMEMASTER CUPを)やるぞ!」と宣言していた。
今回優勝したSCARZ Absoluteは,10月18日より中国・上海で行われる「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA 2018」および,11月に台湾・高雄で行われる「第10回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」のCS:GO部門に日本代表として出場する。
大会終了後の囲み取材にて,SCARZ Absoluteのリーダーを務めるLaz選手は,「本当に頑張りたい。世界大会への出場経験も増えたので,日本代表としてできるかぎりのことをしたいです」と意気込みを語っていた。
「GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018」公式サイト
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