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[Gamescom]対戦モードが面白すぎるターン制アクションストラテジー「XCOM: Enemy Unknown」をGamescomでじっくり体験
XCOMシリーズは,「異星人の侵攻に立ち向かう地球の秘密組織」を基本設定としており,相手との交戦に勝利して未知の物体や残骸,生け捕りにしたエイリアンなどをXCOM本部に持ち帰り,それを研究開発することで新たなテクノロジーを獲得し,次の局面に利用していくというのが共通した展開となるゲームだ。
マルチプレイヤーモードをプレイする前に,本作をプレイするのが初めてということで,筆者はまずシングルプレイヤーモードの冒頭にある,チュートリアルからプレイを始めてみた。
このチュートリアルは,謎の物質が落下したドイツのハンブルグに送られた4人のXCOM隊員を,本部の指令に従って動かしていくというスタイルになっている。その4人のスクワッドメンバーは,出身国を示す国旗を背中(の上部)につけているのだが,最初のメンバーには唯一の女性隊員として日の丸を背負ったAkiyo Matsumotoという兵士も加わっていた。
それぞれの兵士ユニットは,ターンごとに用意されたアクションポイント2点分を消費して移動や交戦を行っていく。長い距離を移動する場合には,それだけで2ポイント分を使うことになるので,あまり深入りしすぎると,相手の懐にうっかり飛び込んでしまうということにもなりかない。それなりに慎重なプレイが必要になるだろう。
ミッションが終わるとXCOM本部に自動的に戻り,回収した物質を研究室に送り込んで,どんな研究開発を行うのかを指示したり,生き残った兵士にスキルポイントを振り分けることができる。ここで新たな隊員も雇用することができるのだが,交戦によって死亡した兵士は二度と帰ってこないので,長くキープしていたベテラン兵がやられてしまうと,感情移入してしまったプレイヤーはかなり悲しい思いをするはずだ。
さて,会場で体験できたマルチプレイヤーモードは,噴水のある広場を中核にした1対1の対戦モードとなっており,プレイヤーは好みの4人でスクワッドを編成して戦うことになる。
「4人」とは言っても,相手をマインドコントロールする能力のある頭でっかちなエイリアンや,上半身だけで浮遊する半分機械化されたエイリアン,さらには小型UFOのようなロボットなどバラエティに富んだものが用意されており,人間ユニットにしてもスナイパーやコマンドーなどさまざまなタイプが存在する。どの組み合わせを選ぶのかは,もちろんプレイヤー次第である。
マルチプレイでも,2点分のアクションポイントを利用して駒を進めていくようなゲームプレイはシングルキャンペーンと同じであるが,120秒という持ち時間の中ですべてのユニットを操作しなければならない。マップは噴水のある広場を中心としたものになっており,まさにチェスのような感覚でユニットを動かしていき,乗用車や階段の脇などに身を寄せながら,相手の出方を窺うことになる。相手の視界に入った場合は,自分のターンであっても攻撃を受けてしまうので,中央にある噴水の近くになると俄然緊張感も高まってくるのだ。
攻撃には,ミスやクリティカルヒットの要素もあり,チャンス(運)もゲームの勝敗に影響するようになっている。スクワッドのユニット構成や,自分の取るべきルートや相手の出方を読む能力といった,プレイヤーのスキルや経験が大きくモノを言う対戦ゲームではあるが,さらにサイコロを振るような“チャンス”が加わることで,このゲームを非常に面白いものにしている。
発売前のゲームなので現段階で評価するのは適切ではないのだが,ストラテジックなゲームプレイが新鮮で,ロシア人ジャーナリストを相手に非常に楽しいゲームをプレイすることができたことは報告しておきたい。
「XCOM: Enemy Unknown」公式サイト
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