プレイレポート
「ESO」の新章「グレイムーア」は,スカイリムでの冒険の序章。闇の一端に触れる物語と,タムリエルの歴史を探る「古遺物」システムを紹介
グレイムーアでは,「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)の舞台でもある「スカイリム地方」の一部が登場するほか,世界の秘密を探ることができる新システムが追加され,より冒険の舞台「タムリエル」を知ることができるアップデートとなっている。
今回グレイムーアで楽しめるストーリーは,どうやら1年にわたって描かれる物語の一部に過ぎないという。しかし,筆者はグレイムーアのメインストーリーを最後まで体験してみたのだが,ボリュームもかなりあったため,これが今後1年にわたって描かれる“スカイリムの闇”の一端に過ぎないということに驚いた。
今回は,西スカイリム実装で本作が気になり始めた人に向けて,グレイムーアの内容を紹介していこう。なお西スカイリムは,本作を始めたばかりでもすぐ訪れることができるので,安心してほしい。
※以下,グレイムーアのメインストーリーについてのネタバレが含まれる箇所があります
ソリチュードから始まる西スカイリムを巡るメインストーリーを紹介
この時代のタムリエルは,3つの勢力「アルドメリ・ドミニオン」「エボンハート・パクト」「ダガーフォール・カバナント」が戦いを繰り広げているのだが,ジョルンはエボンハート・パクトの盟主で,東スカイリムの上級王である。
その密偵は,亡霊の海と呼ばれる場所にある北の島に住むリーチの魔女達「アイスリーチ魔術結社」の活動をリリス・ティタンボーンの指示で調査していた。密偵が死んだことをリリスに伝えると,その密偵の代わりにプレイヤーはガーヒルド女王に謁見することになった。
しかしリリスは,ガーヒルド女王やスヴァーグリム王とは敵対関係にある東スカイリムの上級王からの使者。その情報を簡単には信じてはもらえないようで,まずはスヴァーグリム王を説得できるような証拠を集めてくるようにと求められる。
証拠集めの道中,プレイヤーはフェノリアンという人物と知り合いになる。この顔を見て,なんとなく察した人もいると思うが,彼は吸血鬼だ。彼の一族は人と吸血鬼の共存を目指しているとかで,プレイヤーに協力してくれることになった。
彼の協力もあり,プレイヤーとリリスは証拠を手に入れ,急いでブルー・パレスのスヴァーグリム王の元へと向かうのだが……。
ここで起きた事件の真相に迫るうち,プレイヤーとリリス,そしてフェノリアンは「ブラックリーチ」に足を運ぶことになる。ブラックリーチとは,スカイリム全土に広がる巨大な地下洞窟で「Skyrim」にも登場した神秘的な場所だ。
物語を進めていくと,シリーズファンであれば聞き覚えのある言葉がたびたび登場する。それは「灰の王」だ。
灰の王というのは,過去作で古代スカイリムの上級王・ウルフハースだと言われていた。どうやら,今回の脅威にはその灰の王が関係しているようだが……。
プレイヤーは,リリス,フェノリアン,そしてスヴァーグリム王の娘であるスヴァナ姫と手を組み,脅威となる「喪心の嵐」を止めるため,西スカイリムの大地,そしてブラックリーチを駆け回ることになる。
時には危機的な状況に陥ったり,衝撃的な事実を突きつけられることもあるが,それでもこの仲間達とならば魔女や吸血鬼,ウェアウルフといった異形の者との戦いも乗り越えられる気がしてくる。みんな種族や境遇などが見事なくらいバラバラなのだが,それでも1つの目標に向けて戦うという展開が熱いので必見だ。
ところで,アップデートパッケージの名前が今回「グレイムーア」なわけだが,「Skyrim」プレイヤーはおそらく「グレイムーア砦はホワイトランの近くでは? なのに西スカイリム?」と疑問に思うだろう。
メインストーリーを進めていくうちに,「Skyrim」と同じくグレイムーア砦と名の付いた場所へと訪れることになるのだが……続きはぜひ自分の目で確かめてほしい。
占いと発掘でタムリエルに眠るものを見つけ出す「古遺物」システム
グレイムーアで追加されたのは,マップやストーリーだけではない。
プレイヤーは,街中に貼られているチラシをきっかけに「古遺物収集家協会」に関わっていくことになるのだが,そこでタムリエル中に眠るものを探し出す「古遺物」システムを学ぶ。
古遺物収集家協会というのは,歴史学会として名声を得ている「グウィリム大学」のメンバーで構成された団体だ。協会員は,占い道具「古遺物収集家の目」を使うことができるが,それを使うためには技術と才能が必要らしい。
古遺物収集家の目を使用すると,装着者の精神を世界中に飛ばすことが可能で,それによって埋まった遺物を発見することができるようだ。
協会へ加入するためには,古遺物収集家の目に手を置く必要がある。素質さえあれば,目と同期できるということなので,さっそく試してみたところ,あっさり成功。これで晴れて,協会の一員となった。
協会員になると,スキルラインに「占い」と「発掘」が,メニューの「クエスト」に「古遺物」が追加される。古遺物の項目では,占える古遺物の一覧や,すでに発掘した古遺物の伝承が確認できる。
古遺物を探すためには,まず占いを行う必要がある。
占いたい古遺物を一覧から選択すると,古遺物収集家の目が画面上に表示される。そのレンズには数多くのシンボルが表示されるのだが,なかにはなにもシンボルが浮かんでいないマスがある。占いを成功させるためには,何もないマスに到達するよう,シンボルを選択していく必要がある。シンボルを選択できる回数には限りがあるので,考えながら選択しなくてはいけない。無事,なにもないマスに到達すると古遺物が眠っている場所が特定できるというシステムだ。
もちろん,毎回すべてのマスに到達するのは難しい。それでもいくつかのマスに辿り着いていれば,古遺物が眠る可能性がある場所がマップ上に表示される。ただし,すべてのマスに到達した場合は確定で1か所のみなのに対し,1つでも到達できなかったマスがあると2か所以上が表示されることになる。表示された場所のいずれかには古遺物が眠っているのだが,探索する場所が増えるのは地味に面倒だ。
古遺物の場所を特定したあとは,発掘に挑戦することになる。
発掘現場は,占いで発見した古遺物が眠る場所にあるのだが,風景と同化してしまっているためか,筆者が見つけるのが下手なだけなのか,とにかくなかなか見つからない。発掘のスキルには,発掘現場を見つけやすくするものもあるのだが,筆者はあまり効果を感じられなかった。
発掘するためには,まず古遺物収集家の目を使い,古遺物を見極める必要がある。目を使い,適当に土をクリックしてみると緑色,黄色,赤色のいずれかの枠が付くのだが,このうち緑色の部分が古遺物が眠る場所だ。
ただし発掘には回数制限があり,土を1度払いおとすと,画面上部の表示されている時間が減っていく。下の画像だと「12時間00分」となっているが,これはもちろんリアルタイムの話ではない。
緑色の枠が付く箇所を見つけたら,今度は土を払いおとすことになる。緑色の枠を見つけたら,お目当ての古遺物を発掘するのは簡単だ。
古遺物のほかに「ボーナス戦利品」も発掘できる。
回数内であれば,何度でも掘ることができるので「ここだ!」と思った場所を掘ってみよう。ただしボーナス戦利品を探す際に,古遺物収集家の目は使えないため,ヒントがない。完全に運任せである。
今回は「グレイムーア」について紹介してきたが,本作では西スカイリム以外の土地ももちろん探索できる。それぞれの土地によって風景が異なり,住んでいる種族も違うことからちょっとした旅を経験しているような気分になれる。また,それぞれの土地に数多くの面白いクエストが用意されているため,時間がどれだけあっても足りない。
このように,さまざまなクエストやコンテンツが待ち受けているので,本作はグレイムーアを満喫したあとでも長く遊べる作品だ。
「エルダー・スクロールズ・オンライン」と「Skyrim」の風景を比較。西スカイリムは1000年前,どのような姿だったのか
MMORPG「エルダー・スクロールズ・オンライン」に新章「グレイムーア」が5月27日に登場した。グレイムーアで追加される地域は,「The Elder Scrolls V: Skyrim」の舞台にもなったスカイリム地方の一部ということで,今回はESOとSkyrimのスクリーンショットを比較し,1000年前のスカイリムを紹介してみたい。
現在,本作の「ベースゲームセール」が行われている。DMM GAMESでは「エルダー・スクロールズ・オンライン」を遊ぶためのベースゲーム(パッケージ版およびダウンロード版)が最大89%OFFで購入できるので,グレイムーアを機会に本作をプレイしたいという人におすすめしたい。
「エルダー・スクロールズ・オンライン」公式サイト
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