NVIDIA，一般PCユーザー向けGPU「GeForce GT 630・620・610」を製品リストへ追加。GeForce 400〜500世代における下位モデルのリネーム品

GeForce GT 630リファレンスカード

　2012年5月15日22：00，NVIDIAは，デスクトップPC向けGeForce 600シリーズの下位モデルとなる「GeForce GT 630」「GeForce GT 620」「GeForce GT 610」を製品リストに追加した。勘のいい読者は，トーンの低いこのテキストだけで想像できたかもしれないが，3製品はいずれも，GeForce 400〜500世代におけるエントリーもしくはローエンドモデルのリネーム品（リブランド品ともいう）か，それに近い位置づけの製品になっている。

GeForce GT 620リファレンスカード

GeForce GT 610リファレンスカード

　そのスペックは表にまとめたとおりで，GeForce GT 630は「GeForce GT 440」，GeForce GT 610は「GeForce GT 520」の，それぞれシールを貼り替えたものという理解でいいだろう。GeForce GT 620だけはメモリインタフェースの仕様が「GeForce GT 430」比で半分になっているが，ほかのスペックが極めて似通っているので，リネームにあたり，スペック面でのバランス調整が行われたものと考えるのが妥当ではなかろうか。
　ちなみに，NVIDIAのGeForce製品命名法則に従うなら，「GeForce GT」というのは「3Dゲームの実行やビデオ再生，画像処理に適したGPU」であり，少なくとも2012年にあってGeForce GT 610がそれを名乗るのはいかがなものかという気もするのだが，実態としてこういうことになっている。

※GeForce 600シリーズのスペックは4Gamer独自調査による。確度が高いものでも，100％の確証が持てない項目には「？」を加えた。このクラスのGPUだと組み合わせられるメモリチップは製品によって大きく異なるので，メモリクロックは参考程度としてほしい

　搭載カードはNVIDIAのパートナーとなるメーカーから自作PC市場へ投入される予定。現時点でもGeForce 400〜500世代のエントリーモデルやローエンドモデルを搭載したグラフィックスカードは店頭でよく見かけるだけに，また市場は混乱することになりそうだ。

　なお，GeForce 600世代のOEMモデルとしては，すでに「GeForce GT 630 OEM」「GeForce GT 620 OEM」という製品が登場済みなのだが，これらは今回発表された自作PC市場向けモデルとスペックが異なる。この点はユーザー側で区別するよう注意するほかない。

NVIDIAのGeForce GT 630製品情報ページ

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