ムービー
不思議な生き物“ピクミン”を連れて,惑星探査に出かけよう。「ピクミン3」をプレイムービーで紹介
「ピクミン3」公式サイト
物語は,故郷の食料危機を救うべく近くの星に探索に出かけた主人公らが,事故により未開の惑星に不時着してしまうところから始まる。そこで出会った見たこともない生き物“ピクミン”達の助けを借りて,散り散りになった仲間と合流しながら,食料を見つけていく……といった壮大な冒険物語が展開されるのだ。
プレイヤーが操作するのは,これまでのシリーズの主人公であるオリマーではなく,今作で初登場する「アルフ」「チャーリー」「ブリトニー」の3人。彼らを切り替えながら操作したり,操作キャラクターを遠くの足場に投げて仕掛けを作動させたり……と,新たなアクション要素が仕込まれていて,従来のシリーズをプレイしている人も,また新たな気持ちで楽しめる作りになっている。
さらに本作は,Wii Uの特徴であるWii U GamePadを通信機に見立てたり,タッチ操作でマップを操作したりと,今までになかった要素も取り入れられている。
また,高解像度映像出力にも対応したことで,大画面TVでプレイすると,ピクミンの表情や原生生物の表情がはっきり視認できるのも,ファンにとっては嬉しいところだろう。
ちなみに,カメラで色々と撮影する機能もあるので,原生生物カメラマンとして生きていくことも可能(?)だ。
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なお,前作までと同様,主人公は直接何かをするというよりも,笛を吹いてピクミンを呼び寄せたり整列させたり,あるいは対象に投げつけたりして作業をさせることになる。いわば,肉体労働はすべてピクミン任せといった感じだ。
ピクミンがいなければ食料を探すことも,壁を壊すこともできないので,どのピクミンを作業に従事させるか……という選択の部分での戦略性がとても高い。
このピクミンは壁に向かわせて,残りは食料を運んで……,あ,あっちで襲われている仲間がいるから助けに行かなくちゃ……。といった具合に,可愛らしい見た目とは裏腹に,リアルタイムストラテジー(RTS)のような雰囲気のプレイフィールも味わえるのだ。
とはいえ,「え,そんなに操作することが多くて頭を使うの? 難しそうだなあ……」と敬遠する必要はなく,目の前にある壁を総出で壊したり,落ち着いて引率しながら1個の食料をえっちらおっちら運んでいくということもできるので,安心してほしい。
つまり,効率を求めるプレイヤーは,それをトコトン突き詰めることができるし,ライトなプレイヤーはのんびりと楽しめるというわけだ。このあたりのさじ加減が絶妙で,言葉で言い表すのがとても難しい部分ではあるのだが,実際にプレイしてもらえば,きっと分かるだろう。
それと,これは筆者がプレイしての一番の感想なのだが,プレイしているとピクミンに不思議と情が湧いてきて,最初はただ指示していただけなのに,途中から「頑張れ,頑張れ,もう少し」と応援したくなるような気持ちが出てくる。
そして戦闘の最中に1匹,1匹と死んでいくピクミンや,夕刻の退避の時間(※夜になると原生生物の活動が活発になるので,主人公とピクミンは宇宙船で上空に退避する)に間に合わなかったピクミンを置いてけぼりにしていくシーンなどを見ると,戦争映画を見ているときのように悲しくなってしまう。ピクミンを使うというよりは,共生していくといった表現のほうが正しいような,温かで魅力あふれる内容になっている。
今回のムービーでは,序盤のピクミンとの出会い,基本的な1日の探索の流れ,そして短い時間ではあるがボスとの戦闘の模様を紹介しているので,ぜひご覧いただきたい。
「ピクミン3」公式サイト
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