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印刷2012/07/07 12:00

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【PR】アナログとデジタルをつなぐ魔法。「デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」で体感するマジック:ザ・ギャザリングの世界

画像集#021のサムネイル/【PR】アナログとデジタルをつなぐ魔法。「デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」で体感するマジック:ザ・ギャザリングの世界

 先日PCPlayStation 3Xbox360iPadとマルチプラットフォームでリリースされた「マジック:ザ・ギャザリング デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」(以下「DotP13」)。世界でもトップクラスのシェアを誇るトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」をデジタル上で再現したこのゲームを,アナログ/デジタル版ともに,長年マジックの世界を漂ってきた筆者が紹介する。

 どのプラットフォームでも1000円前後という価格に加えて,無料体験版まで用意されており,プレイするまでのハードルはかなり低い印象の本作だが,果たして初心者でも楽しめる内容なのか。そもそも,長年アナログゲーマーに愛されるマジック:ザ・ギャザリング(以下マジック)の魅力とは,一体何だろうか。

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TCGというジャンルを打ち立てたマジックが

世界中のアナログゲーマーを虜にする理由


 マジックは,1993年に産声を上げたカードゲームだ。今では一般的に浸透している「トレーディングカードゲーム」というジャンルを確立して以来,実に20年近い歴史と伝統に支えられる作品だが,今なお多額の賞金をかけた世界規模の大会が,多数行なわれるほどの盛り上がりを見せている。

カードには,世界観への想像を掻きたてる描写がなされたものもある。登場人物たちが活躍する公式小説(英語版)も多数出版されており,マジックの世界はいまだに広がり続けている
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 1対1から複数名までの対戦を可能にする多様性,定期的に変化していくカードのラインナップに合わせてデッキを構築する戦略性は,時代が移り変わってもアナログゲーマーの心を離さず,むしろ時代の流れとともに進化を続けるカードとルールによって,プレイヤーをより先の深みへと誘うほど。

 しかし,世界中のファンをひきつけている理由は,その高いゲーム性だけではない。マジックに心を奪われている多くの人間が,その魅力の一つとして「秀逸な世界観」を挙げているのだ。

 マジックの世界観とは何か。それは,簡単に言えばたくさんの次元が泡のように浮かんでいる「多元宇宙」である。あらゆるものが機械化されている次元,自然の力にあふれている次元といった特徴的な次元が複数存在し,さらにその中には,陰謀渦巻くギルドの街から荒れ果てた鉄さびだらけの砂漠まで,さまざまな舞台が用意されているのだ。
 このように,まったく異なる世界が多数登場するマジックの次元だが,ただ一点の共通項がすべてをつないでいる。それが“魔法”である。

 「プレインズウォーカー」と呼ばれる魔法使い達(プレイヤーも含む)は,複数の次元を自在に渡り歩く特別な力を持っている。その力を利用して,さまざまな次元を旅しながら集めた魔法(カード)を駆使して戦っていくのが,マジックというゲームなのだ。

DotP13に新しく実装された「プレインチェイス」というルールでは,「次元カード」を用いて,次元を渡り歩くさまを表現している
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DotP13では対戦はもちろん世界観も楽しめる


 今回発売されたDotP13は,本来なら対戦相手やアナログ(リアル)のカードが必要なマジックを,一人で好きなときに好きなだけ遊べるようにしたデジタルゲームだ。充実したチュートリアルとヘルプ機能を搭載し,予備知識なしでも遊べるように配慮しながら,デッキの作り替えや多人数戦といった玄人向けのやり込み要素も取り入れている。

 昨年には前作DotP12がPS3向けに発売されたが,今回の2013年版では,たくさんの次元を次々に巡っていくという,世界観の紹介部分が特に強化されている。アナログのマジックに通じていると自負していたにも関わらず,キャラクターたちのプロフィールや次元の特徴をDotP13であらためて見ると,自分の知識がまだ漠然としたものだと気づかされる。重要なキャラクターや次元の紹介文は,世界観をまったく知らない人が見ても,背後にある壮大な“何か”を感じられる,実に深みのある文章である。

対戦前に,相手となるプレインズウォーカーのプロフィールや得意な魔法が表示される
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 それでは,実際にゲームをプレイしながら,DotP13が具体的にどんな感じなのか見ていこう。
 いろいろなモードがあるが,まずはメインとなる「キャンペーン」(一人用のストーリーモードのようなもの)をやってみることにする。

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オープニングムービーでは,金色のドラゴンがプレインズウォーカーたちをどう利用しようかと陰謀をめぐらせているようだ
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メニュー画面から「キャンペーン」を選ぶ

 上で触れたとおり,プレイヤーはプレインズウォーカーという次元を渡る魔法使いであるから,ほかのプレインズウォーカー達とは魔法を使ってデュエルすることになる。自分の代わりに戦う人間の兵士や巨大な怪物,ドラゴンや天使といった「クリーチャー」を魔法で呼び出し,相手を攻撃するというのが基本だが,このときの召喚呪文にあたるのがカードである。そして,そのカード複数枚が束になったデッキは,言うなれば呪文書といったところだ。
 ゲーム開始時に使えるデッキは2種類のみだが,キャンペーンで相手を倒すと新しいものが使えるようになったり,デッキに組み込めるカードが追加されたりする。

各デュエルに勝利すると新たなカードがアンロックされる
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 キャンペーンではいくつかの次元を渡り,待ち構える敵のプレインズウォーカーと戦っていく。プレインズウォーカーによってまったく異なるタイプのデッキを使ってくるので,同じデッキで同じ戦い方をしていても勝てない。相手を見極めて,こちらもデッキを使い分けよう。

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 対戦中は,呪文の雰囲気に合わせて派手なエフェクトが展開される。アナログでは視覚的に分かりづらい,クリーチャー同士がダメージを与え合う様子などを理解しやすいのは非常に良い。カードは相手のものでも自分のものでもワンボタンでズームできるので,クリーチャーの持つ特殊能力が気になったときにすぐ確認できるのも嬉しい。慣れてくれば,頻繁に出てくる特殊能力をアイコンだけで見分けられるように作られているため,初心者がルールを覚えるための入門としてもうってつけだ。

クリーチャーがダメージを与え合う様子
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 最も基本となるマジックのルールは,手札から場に土地を置き,その土地から魔力の源となるマナを引き出して,マナに応じた手札の呪文を使うというもの。土地は1ターンに1枚しか置けないので,序盤は必要マナが少ない(弱い)クリーチャーを召喚するしかないが,ゲームが進めば,多くのマナを必要とする強力な呪文をどんどん使えるようになる。
 この流れで,呼び出したクリーチャーで相手を攻撃したり,相手を妨害する呪文を使ったりしながら,対戦相手と交互にターンを繰り返し,20点ある相手のライフを削りきったプレイヤーが勝利となる。


○マジックに登場する個性的なプレインズウォーカーたち
 プレイヤーはゲーム内でどんなプレインズウォーカーと戦うことになるのだろうか。マジックには基本となる5色のマナが存在するので,それぞれに対応した5人のプレインズウォーカーを紹介しよう。(各画像はアナログTCG版マジック2013のもの)

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アジャニ
白の呪文を使う。ライオンのような外見で,仲間を強化するのが得意な正義漢だが,ゲーム内ではやたらライフを回復してきて戦闘を長引かせるため,はっきり言ってうざい。


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ジェイス
青の呪文を使う。イケメンだがねじまがった性格で,こちらの使った呪文を打ち消す呪文や,ライブラリー破壊を得意とする。正直なところムカつく。


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リリアナ
黒の呪文を使う。悪魔との契約を出し抜こうとしている年齢200歳以上の美女で,現在23歳のジェイスと以前付き合っていたらしい。すごい年の差カップルだ。


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チャンドラ
赤の呪文を使う。炎を司り,クリーチャーからプレイヤーまでとにかくなんでも焼いて焼いて焼きまくってくる。彼女の物語は「燃え尽きぬ炎」という漫画にもなっている。


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ガラク
緑の呪文を使う。巨大な野生動物たちを従え,小細工なしでひたすら力でごり押ししてくるはやりのワイルド系。単純で憎めない奴。


 ちなみに彼らはアナログのマジックでも,「プレインズウォーカー」というタイプのカードとして登場する。忠誠値を上げ下げすることでプレイヤーを助けてくれる,とてもよく使われるカードなので,マジックのプレイヤーにはなじみ深い存在なのだ。

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 次元を渡り歩きながらプレインズウォーカー達に勝利し続けると,ムービーでいろいろ悪そうな顔を見せていた金色のドラゴン,ニコル・ボーラスがラスボスとして立ちはだかる。かつてマジックをやっていた方は,ニコル・ボーラスをご存知かもしれない。「ニコル・シュート」という黎明期のコンボデッキで活躍したこのドラゴンは,今や2万歳を超すプレインズウォーカーとなり,ほかのプレインズウォーカーを支配して最終的に全知全能の神になることを目指している。

 悪の親玉ニコル・ボーラスはさすがに強い。デュエル序盤はおとなしめだが,モックス(※)をずらりと並べて,強力な呪文を連発してくる。ひどい!

※モックス:いにしえの超強力カードで,現在では無差別戦のような特殊な環境でないと使えない。アナログ版では高額で取引されている


ニコル・ボーラスはこちらの戦場をズタズタにする呪文《残酷な根本原理》を連打してくる
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 ニコル・ボーラスを相手にする場合,デュエルを長引かせると勝利するのが苦しくなる。今回は,攻略のために必要マナの少ない呪文を中心とした超速攻のデッキを使い,1ターン目からスピード勝負をかけて,からくも勝利した。このように,相手のデッキに合わせてこちらのデッキのタイプや“速度”をカスタマイズしていくのが,本作の醍醐味の一つになっている。

 ニコル・ボーラスに辿り着くために渡り歩く次元は5つ。各次元では,プレインズウォーカーを含む4,5人の対戦相手がプレイヤーの行く手を阻む。これだけでも1000円とは思えないくらいのボリュームはあるが,加えてリベンジ・キャンペーンまで用意されており,さらに定期的に拡張パックがDLCで配信されていくとのこと。そのほか,次回で詳しくご紹介する多人数戦や手ごたえのあるパズルモードも実装し,なんというか,まさしく「俺たちの戦いはこれからだ!」状態である


アナログ版「マジック基本セット2013」とのつながり


 DotP13は初回起動時に“コード”が表示されるようになっており,そのコードを持ってカードショップなどに行くと,限定カード入りのプロモーションパックがもらえるというキャンペーンも現在行われている。このプロモーションパックはプラットフォーム別に3種類あり,アナログ版マジックの7月に発売される「マジック基本セット2013」のカードも一部先行収録されている。

プロモーションコードは,DotP13内の“おまけ”ページで再確認できるので,初回起動時に見逃してしまった人もご安心を
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 「マジック基本セット2013」は,その名の通り使いやすく基本的な(とはいえ別に弱いわけではない)カード全249枚からなるセットで,DotP13とも多くのカードが共通している。先に紹介したプレインズウォーカー達やニコル・ボーラスも,レアカードとして登場するらしい。

 マジック基本セット2013の発売日は7月13日。DotP13のプロモーションパックを手に入れられるお店でなら,カードのパックや構築済みのデッキなどを販売しているはず。基本セットの発売されるこの時期は,新しくマジックを始めるのにこれ以上ないタイミングだ。

 あらゆるデッキ構築の自由と,AI相手にはない駆け引きのスリルが待つアナログ版マジックの世界は,言うなればDotP13とは別の次元だが,“魔法”の使い方は共通しているので大丈夫。その魔法は,デジタルゲームとアナログゲームをもつなぐ共通項にもなるので,これを機にリアルマジックの世界にも飛び込んでみるのもいいだろう。

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 7月下旬掲載予定の第2回では,DotP13のさらに詳しい遊び方や,途中で詰まってしまった人向けの攻略のコツ,さらにはDotP13からマジックの世界に入って,そこからどうやってアナログの世界に足を踏み出すのか,といった情報をお届けする。まずは,好きなプラットフォームでDotP13をプレイして,マジックの世界観に触れてみてほしい。

「マジック:ザ・ギャザリング ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」公式サイト

  • 関連タイトル:

    マジック:ザ・ギャザリング ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013

  • 関連タイトル:

    マジック:ザ・ギャザリング ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013

  • 関連タイトル:

    マジック:ザ・ギャザリング ― デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013

  • 関連タイトル:

    マジック2013

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