紹介記事
「黒い砂漠」の新クラス「シャイ」は,どこまで可愛らしくできるのか。意外と難しいシャイのカスタマイズに挑戦
2015年8月に行われたカンファレンスで,プレイアブルキャラクターとして「シャイ」を企画していると明かされてから約4年。この実装を待ちわびていたファンも多いはずだ。6月19日からは,先行キャラクター作成が行われており,いかに可愛らしいキャラクターを作ろうかと,あれこれ試行錯誤していたのではないだろうか。
さて,そんなシャイだが,新キャラの実装時にお馴染みとなったキャラメイク選手権が27日から開催されている(※期間は7月15日23:59まで)。今回は「究極のシャイ決定戦」とのことで,入賞者にはなんと最大100万円の現金がプレゼントされるという。今回,そのキャラメイク選手権をより楽しむため,そしてなによりシャイの魅力に迫るため,キャラクターメイクにチャレンジすることにした。
キャラメイクして分かるシャイのヒミツ。「あ,これヘタにイジくるとダメになるやつだ」
というわけで,さっそくシャイの作成に入る。まずは何も考えず,シャイの髪型や顔周り,身長などを適当に変化させる。しかし,数十分ほど触ってみたが,どうもしっくりこない。それ解消するためにキャラメイクを続け,いろいろ調べてみた結果,導き出された答えは
「デフォルトのシャイの完成度高すぎ」
ということだった。
アップデートのキービジュアルのシャイが,キャラメイクのデフォルトのシャイなのだが,この時点で完成されていて,ここから中途半端にいじくるとダメな感じになってしまうのだ。
すでに多くのプレイヤーが,自分のメイクしたシャイを「ビューティーアルバム」(※プレイヤーが作成したキャラメイク設定を公開したり,ダウンロードしたりできるシステム)に投稿していて,いくつもダウンロードして確認してみたところ,髪型や色,体型に凝ったキャラは多いが,顔のバランスにはあまり手を付けていないものも少なくなかった。それだけデフォルト状態の顔の完成度が高く,皆が苦労しているのがなんとなく分かってしまう。
今回は選手権での優勝を狙うわけじゃないし,デフォルト顔をベースにしたままのキャラメイクをしてもいいのだけど,それでは個性がないし,記事にする意味もない。そこで改めてテーマを設定することにした。
基本テーマは「なるべく可愛らしい方向で,デフォルト顔からの脱却」だ。ちょっとハードルが高い気もするがこれを目指すことにした。
また,シャイは大人になっても背が小さいので,見た目だけでは大人か子供か分からないという種族的な特性がある。ビューティーアルバムなどでも,やはり可愛らしさをベースに大人っぽさや知性的な部分を残すように,身長はデフォルトから少し小さい程度のキャラが多かった。なので,今回はその逆をいく,より子供っぽさを出してみることにする。
身体は寸胴体型に
テーマも決まったので,本格的にキャラメイクをスタート。とりあえず顔は後回しにして,まずは身体から着手する。
大人の女性キャラなら「ボン,キュッ,ボン」にすれば概ね許されそうだが,今回はいかに子供の体型に近づけるのかがポイントで……つまり寸胴体型がベストのはずだ。スライダーで身長を「最低」,体型を「最大」にして,小さな子供らしいちょっと太めのぷにぷにさを目指す。ただし,太股だけはほんのちょっと細くした。これは,いくら体型を変えても膝の太さが変わらないため,膝のくびれが目立ってしまうからだ。さらに,スライダーでは変更しきれない首や肩胛骨,足もマウスを使って極限まで縮めて,最低身長にする。
なお,シャイの身体メイクでは,体型のほかにタトゥーの設定もできるが,筋肉表現はできない。まあムキムキのシャイとか見たくないので,困るプレイヤーは……少ないだろう。
目は垂れ目で,少し大きめ
3つあるフェイスパターンから,幼さが残る右のフェイスを選択。ここからさらに幼さを強調するため,垂れ目気味にする。
左のフェイスの垂れ目と,中央のフェイスの目の大きさを,いかに右のフェイスに移植するかが幼さを強調するポイントと判断し,ちまちまと弄っていく。最初はそれぞれのフェイスのスライダーを目でコピーすれば楽勝だと考えていたが,これが意外と役に立たない。
そこでフェイス1や2のスクリーンショットを撮影し,それを横に置いてフェイス3のスライダーを少しずつ動かしていく。延々弄くり回すこと約2時間,ようやく「目が大きくて,ちょっと垂れ目ぎみ」の目が完成した。
ふくよかな頬に,張りのある肌のつややかさ
最難関の目が終わったので,続いて顔全体の形を整えていく。バランスのいい顔というと難しいが“まん丸で健康的なふくよかさ”のラインを狙う。美人過ぎない方が子供っぽさを出せると思うのだが,どうだろうか。
ふくよかさを表現するポイントは,アゴから頬にかけてのフェイスラインだ。その頂点となるアゴは,コントローラー選択の一番上の項目にある深さを一番右に寄せる(そこ以外を触ると,アゴが左右に傾いたり,前に出っ張ったりする)。あとは,頬から目の横にかけて存在する5つのフェイスラインを1つずつ,そして少しずつ外へ広げ,綺麗な曲線を描いていく。口はフェイス3のデフォルトがベストなので,そのまま使用する。
肌の色は標準のママでもいいかと思ったが,ちょっと白すぎるので,若干黄色寄りをチョイス。輝きはテカりすぎも変なので,10前後に押さえた。
化粧やアイラインについては,目元を少し強調するのと,唇の色を濃くしてツヤを出す程度。幼児だからあまり化粧はしないのだ。ただし,化粧のチークのみ,後で再考することにした。
多彩な髪型と髪色で少女は磨かれる
実質的なキャラメイクのラストは,髪型の選定だ。20種類のなかから,“らしい”ヘアスタイルをチョイスしなくてはならない。しかし,ここにもデフォルトの完成度が邪魔をする。どんな顔にしても,デフォルトのヘアスタイルだと,思った以上に変わらない印象なのだ。なので,色もヘアスタイルも,デフォルトとは別にした。
そのなかから選んだのは,両サイドに流れる三つ編みと,前髪ぱっつん系のロングヘア。ひとまずこの2つをそれっぽくなるよう弄っていくことにする。
まずは三つ編みのほうから調整に着手したが,弄れる場所が三つ編みの先と前髪,あとはカールの段ぐらいしかないことが判明した。個人的には三つ編みをもうちょっと細くしたかったが,それすらできないのは予想外。しょうがないので,三つ編みの先を長く,前髪を短くするぐらいで調整は終了。
それぞれにコーディネイトのベース衣装以外にも着替えさせ,いくつかのポーズを取らせて確認してみたが,よりアピール度が高かったのは,明るい赤髪のシャイだった。ということで,まずは赤い三つ編みのシャイの採用が決定した。
続いて調整を行った前髪ぱっつん系のロングヘアは,三つ編みヘアよりも手を加えられる部分が多くやりがい(苦労とも言う)がある。
まずは後ろを調整して,可能な限りロングヘアに。さらに深さを調整して横にボリュームアップを図った。毛先の纏まりが少々不自然だし,幼女性を追求するならストレートなのだが,正面からの見た目を優先した。サイドは長くした程度で位置はそのまま。正面はどう弄っても変化がないので,とりあえず前髪を短くしてヘアスタイルは完成。
ヘアカラーは三つ編みとはガラリと変えたいので,寒色系に。前髪ぱっつんとなれば黒髪だろうと思うが,後ろをストレートではなくしてしまっているので,黒をベースに生え際と毛先を瞳と同じ紺色にし,月に照らされた少し明るめの夜のイメージでまとめた。
このシャイは,きっと尊さでできている
基本的なキャラメイクは終了したので,仕上げの化粧でおめかしを行う。
どちらのシャイも,化粧でまつげの色を髪の色と同じ系統に変更。三つ編みシャイは,そばかすのようなチークを入れてより幼女らしさをアップ。
前髪パッツンなシャイは,タトゥーで目元にほくろのようなものを置いてみた。
というわけで,2人のシャイのキャラメイクが完成した。これまでの黒い砂漠のキャラメイクと違って,いろんな意味で苦労したが,メイクを終えたシャイが可愛い。可愛すぎる。いや,自画自賛とかじゃなくて,シャイそのものが尊すぎる。
最初に結論づけた通り,デフォルトのシャイでも十分に可愛いので,キャラメイクが苦手という人は,そのまま使ってしまっても気にならないほど。
しかし,苦労を重ねてメイクしたシャイの本当の尊さは,作ってみた人にしか分からない。ビューティーアルバムでほかのプレイヤーがメイクしたシャイを見るのもいいが,ぜひキャラメイクにチャレンジして,自分だけのシャイを描いてみてほしい。自信作ができたら,キャラメイク選手権に参加してみてもいいだろう。
ちょっとしたアドバイスとしては,デフォルトのシャイはアゴのラインが鋭角で大人びた印象がある。大人っぽいシャイにしたいなら,それをベースに髪型や体型を調整。筆者のように幼くしたいなら,アゴのラインを丸く整えるだけで十分効果がある。
なお,大抵のシャイにメガネ付きのアバターを着せると,それだけでいわゆるロリババア風味になるので,それを前提に作っても面白いシャイになりそうだ。
最後に,作成したシャイで,6月26日の実装日に遊んでみた様子のスクリーンショットを載せて本稿を締めよう。
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