プレイレポート
「ゴールドソーサー」はプレイヤーの遊び方に大きな変化を生みだすか? 本日「新生FFXIV」に実装されるパッチ2.51の先行体験会レポートを掲載
ゴールドソーサーがどのようなものなのかは,過去2回のFFXIVプロデューサーレターLIVE(以下,PLL)のレポート記事を参考にしてほしい。そんなパッチ2.51公開に先立ってメディア向けに「ゴールドソーサー体験会」が催された。ゴールドソーサーのさまざまなアクティビティをすべてプレイできたので,さっそくその魅力をお伝えしたい。
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飛空艇で一路ゴールドソーサーへ
ギルで交換できるポイントは500までに
まずゴールドソーサーへの行き方だが,クエストで「特別搭乗許可証」を入手するところから始まる。今回の体験会ではこの許可証の入手過程は省かれていたが,PLLでのプロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏の発言によれば,さほど労せずにもらえるという。この許可証をウルダハ・ランディングの搭乗窓口に渡すことで,ゴールドソーサーに行けるようになる。なお,最初は飛空艇でゴールドソーサーに行くことになるが,ゴールドソーサーにはエーテライトが用意されているので,以降はテレポで簡単に移動可能だ。
ゴールドソーサーに着くと,まず全体像を把握するためのチュートリアルクエストを受けることになる。入口からすぐのカウンターにいる「お客様案内窓口」でクエストを受けて,ゴールドソーサー内をまわるのだが,その中で,チョコボレースとトリプルトライアドのチュートリアルクエストも受けられるといった流れが作られている。
さて,チョコボレースやトリプルトライアドなどのアクティビティをプレイするためには,MGP(マンダヴィル・ゴールドソーサー・ポイント)が必要となる。MGPはお客様案内窓口と同じカウンターにいる,「MGP交換窓口」で1MGPを10ギルと交換できる。
ただし,交換の上限は500MGPまでとなっている。そのため,それ以上はアクティビティに挑戦して増やすしかなく,ギルを使ってMGPを貯めるということはできない。もちろん,所持MGPが500を切れば,500MGPまではギルを使って追加で交換することは可能だ。吉田氏は,過去のPLLで上限が2000MGPと話していたが,実装にあたり500MGPに仕様の変更があったようだ。
左右の移動が結構難しいチョコボレース
天候もレースの重要な要素に?
では,ゴールドソーサーで一つめの柱となるチョコボレースから見ていこう。
まず,「競走羽」となるチョコボの入手方法は,以前のPLLで紹介されたとおり,チョコボスクエアのカウンターでクエストを受け,内容に従いベントブランチ牧場に行くだけと簡単だ。そして,そのチョコボを出走羽として登録する際には,色や素材など19にカテゴライズされた単語から2つを選び組み合わせることでチョコボの名前を決定する。それぞれのカテゴリーにはかなりの単語が用意されているので,その膨大な組み合わせの中から,お気に入りの名前が付けられるだろう。
今回の体験会でも,各人がチョコボの名前をどうしようかといろいろと悩み,チョコボレースがなかなか始められないということがあったほどだ。
チョコボの名前が決まると,いよいよチュートリアルが開始される。その模様は過去のPLLでも紹介されたが,いざ自分で操作してみると,吉田氏が話していたとおり,左右に移動するときの感覚が結構難しい。
ダッシュなどの効果が付与される,大きなパネルを踏むのはさほど苦労しなかったが,コース中に配置される宝箱を取り逃すことが多かった。宝箱に触れると,ダッシュやスタミナが減らないなどの自己強化アイテムや,茨や重力球といった,ほかのプレイヤーへの妨害アイテムがランダムで手に入るので,ぜひ手に入れたいところなのだが……ここは,練習あるのみといったところか。
チョコボレースのコースは,南ザナラーンの「サゴリーロード」,東ラノシアの「コスタ・デル・ソル」,南部森林の「トランキルパス」,それら三つの中からランダムで選ばれる「ルーレット」の四つから選択可能だ。
レースが始まる際には,実際の競馬さながらのファンファーレが響き渡り,競馬を知る人ほど高揚感が高まるのではないだろうか。なお,出走登録はパーティを組んでいるときはパーティリーダーが行うが,もちろんプレイヤー1人で登録可能だ。このあたりは,IDやレイドに行く際のコンテンツファインダーを利用する状況を思い出すと分かりやすいだろう。
1回のレースにかかる時間は,2分強といったところで,レース後は順位に応じてチョコボの経験値とMGPが獲得できる。また,2位以下にはランダムで1名にボーナスの経験値が付与される。
レース中の時間帯や天候もさまざまで,最初は雨が降っていたが,レース中に晴れるというケースもあり,コース状況は結構変わりやすい。しかも実はチョコボには得意とする天候があり,筆者が使用したチョコボは「雨」「豪雨」「雷雨」と雨系に強いタイプだった。この天候がどの程度,チョコボのステータスに影響を及ぼすかのかはまだ定かではないが,4回レースを行ったうち1位で勝利したレースが2回あり,その2回とも天候が雨だったのは,たまたまだろうか。なお,チョコボのステータスや天候タイプはメインコマンドから「ゴールドソーサー」を選択し,そこから確認できた。
さて,チョコボの出走を続けていくとランクが上がり,ステータスが上昇する。また,飼い葉(フォダー)を与えることでステータスの強化を図ったり,教本でアビリティを取得させたりといったことも可能だ。飼い葉や教本は出走受付と同じカウンターにいるチョコボ用具商からMGPとの交換で入手できる。そして隣のチョコボ調教師でそうしたアイテムを使ってチョコボが強化できるわけだ。ただし,調教可能回数は決まっている(おそらく,ランクアップで回数が増えるのだろう)ため,一つのステータスに絞って上げるか,それとも平均的に上げていくかは,プレイヤーの思惑次第だ。
そして,いずれは競走羽を引退させてカップリングし,次世代のチョコボの育成していくことになる。しかし,引退させてカップリングできるのは,一定のランクを超えたチョコボだけになるため,適当に掛け合わせるといったことはできない。そうしたこともあり,今回の体験会ではカップリングまでチョコボレースを進めることはできなかったが,世代を重ねていこうと思うと,かなりチョコボレースに出走し続ける必要がありそうだ。
カード集めがデッキ強化への近道だ
ルールによって大きく変わる難度
続いて2本めの柱となるのがトリプルトライアドだ。トリプルトライアドがどのようなゲームかは,過去のPLLのレポート記事が詳しいが,簡単に言うと九つのマス目に相互にカードを1枚ずつ置いていき,そのカードに書かれた数字の大小などにより,相手のカード(マス)を支配していくというものだ。
こちらもチョコボレース同様に,トリプルトライアドのカウンターに行くとチュートリアルのクエストが用意されている。チュートリアルでは初期カードを5枚もらい,デッキを組んで対戦するまでの流れが体験できる。デッキを組めば,勝てるかどうかは別にして,さまざまなNPCとの対戦が可能となる。
カードは★の数でレアリティが表示され,★の数が多いほどレア度が高く(最高で★5),カードに書かれた数字も大きなものが並んでいる。では,レアカードばかりでデッキを組めば強いのではと思うかもしれないが,そうはいかない。今回の体験会でも,初期カードのほかに,さまざまなレアカードが用意されていたのだが,実は初期状態だとデッキに組み込めるレアカード(★2〜★5)は1枚のみ。つまり,どう組み合わせても★1を4枚と★2以上を1枚の組み合わせしかできなかったのだ。
では,そんな状態でずっと戦い続けるのかというと,そうでもなく,カードを多く集めることで,この制限が緩和されていくようだ。レアカードを複数入れたければ,まずはカード集めに精を出す必要があるというわけだ。
さて,実際にNPCと対戦してみると,当然だが,ルールによってその難度は大きく変わる。「セイム」や「プラス」といったルールによる戦術面の変化だけではなく,自分と相手のデッキ内容がシャッフルされて配られるルールだったり,所持しているカードからランダムで選ばれるルールだったり,そもそもデッキ戦略そのものを,その場で考えなければならないケースも多いのだ。とくに通常のNPC戦はルールがNPCごとに固定されているため,苦手なルールだったときに,どうすれば勝てるものかと悩むこともあるだろう。
ほかにも,カードには暁の血盟や蛮神といったカードタイプも設定されており,そのタイプも支配に影響を与えるというルールがあるようだ。おそらく,オリジナル版にあった属性マークのようなものだと思われる。
一方で,プレイヤー同士で対戦するときは,申し込むプレイヤーがルールを自由に設定でき,受けるほうもそのルールに問題があれば,ルールの変更を要求してキャンセルすることも可能だ。対戦方法は,相手のキャラクターをターゲットして,トレードなどと同じように対戦の申し込みを選ぶだけだ。その後,ルールなどを設定し,相手がそれを受け入れれば対戦が始まる。対戦中のプレイヤーのネームプレートには,トリプルトライアドで対戦中のアイコンが表示され,周りから分かるようになっている。
さて,オリジナルをプレイした人はご存じのとおり,トリプルトライアドは思った以上に奥が深いゲームだ。取られたカード(マス)を取り返すことまで想定したデッキが重要だったりと,数字の大きさだけに囚われないことが,上達への第一歩になるだろう。
一定間隔で開催のG.A.T.E.は報酬も魅力
そのほかにもゴールドソーサーにはいくつかのアクティビティが用意されている。
その一つがG.A.T.E.(Gold saucer Active Time Event)だ。G.A.T.E.は一定間隔で,「暴風!はないきフンガー」「特訓!ダンスマスター」「救出!ミニオンレスキュー」「激走!ラプトル運輸」「追跡!スキンチェンジャー」の中からどれかがランダムで開催される。
G.A.T.E.が開催されると,ゴールドソーサー内にアナウンスが流れ,それぞれの発生会場にいるNPCに話しかけると参加できる。参加するとスタート地点に移動させられるので,そこで始まるのを待つことになる。
「暴風!はないきフンガー」は,ステージからテュポーン先生の“はないき”で落とされないように避け続けるゲームだ。テュポーン先生がどこに向けて,どんなはないきを使うのかはランダムで,しかも登場時に全員足止め状態になるため,運の要素がかなり強い。筆者は2回やって2回ともすぐに落とされてしまった。一方,同時に参加した担当編集者は最後まで残り,多くのMGPを獲得していた。ほかと比べても,MGPの報酬が多いアクティビティだったので,発生したときは運試しに参加してみると良さそうだ。
「特訓!ダンスマスター」は,ダンスの先生(NPC)のエモートをまねるというゲームだ。エモートは,1セットにつき続けて4回行われ,それが4セット繰り返される。プレイヤーは,1セットごとにエモートをまねて,4セット終了後に正解した数が一定数を超えると成功となる。ゲームに使われるエモートは,ゲームの度に変わるのだが,四つのエモートを順番に覚えて実行するだけなので,比較的遊びやすいだろう。ただ,人が増えたときに,先生が埋もれてしまわないのか……と,ちょっと心配でもある。
「救出!ミニオンレスキュー」は,爆弾の爆発を避けて,オブジェクトの頂上を目指すというものだ。爆発を受けて落とされても,時間内であれば何度でも再チャレンジできるので,焦らず根気よく行うことがポイントになるだろう。自分も含め,ゲーム中,オブジェクトの高いところに登りたがる“登山部”プレイヤーには,お手のもののアクティビィではないだろうか。ただし,落下してくる爆弾が,規則正しく,時間どおりに爆発するかというと……そうでもないので,案外手強いかも。
「激走! ラプトル運送」は,NPCから受け取った“壺”を,盗賊団に見つからずに送り届けるというものだ。壺を受け取った時点で目的地がマップに表示されるので,盗賊団が近くにいないか注意しながら運ばなければならない。視線にさえ入らなければ背後も通過できるので,盗賊団の向きや動きに注意しよう。なお,高いところからの落下などで壺が壊れてしまうこともあるようだ。
最後の「追跡!スキンチェンジャー」は,指定されたNPCとまったく同一の姿をしたNPCを探すというものだ。筆者的としては,これが一番苦労した。服装が一部異なる者もいれば,アクセサリが違うなど,細部を凝視しないと分からない者も。怪しいNPCと指定されたNPCとのあいだを行ったり来たりして,なんとか正解を見つけ出そう。
短い時間で遊べるミニゲーム
「モンスタートス」はかなりの強敵
このほか,ゴールドソーサー内各所には,「クリスタルタワーストライカー」「モンスタートス」「カフ ア カー」「モーグリキャッチャー」の四つのミニゲームが用意されている。これらのミニゲームは報酬が少なめだが,その分,短時間で何度でも繰り返し遊ぶことが可能だ。
ただ,この中でフリースローを模したモンスタートスはかなり難しく感じた。タイミングを狙ってボタンを押すタイプのゲームだが,最高評価となるには制限時間内に5回以上成功しなければならない。バーの増減が結構早く,毎回,成功の位置が変わるので,筆者は多くても2回しか成功できなかった。
強運で夢の高MGPは入手できるか?
「ミニ・くじテンダー」に挑戦
「ミニ・くじテンダー」は,MGPを使って1日1回購入できるものだ。くじには,1〜9の数字が書かれた九つのマス目があり,プレイヤーは縦,横,斜めから1列を選択する。そして,その列の合計値が当選番号になり,くじの右横に書かれた報酬一覧の数字に対応したMGPが,その場で入手できるという仕組みだ。
ただし最初は,一つのマス目しか数字が分からない。これでは,完全な運勝負になるのだが,プレイヤーはここから3か所まで削って開くことができる。つまり,明らかになった四つのマス目の数字から配置を予想し,どの列の合計が一番高い配当に対応しているのかを予想するのだ。
今回行ったミニ・くじテンダーは,6(つまり1+2+3の組み合わせ)がもっとも高い報酬になっていたが,筆者は……まあ,くじってそんなものだよねという結果だった。
ちなみに,先ほどの暴風!はないきフンガーで最後まで残った担当編集者は,ここで6を引き当て,大量のMGPを獲得。その報酬でミニオンと交換して眺めていた。どれだけ運がいいのだろうか(※編注:これ,実装後の自キャラクターでやると当たらないパターンだ)。
最後に,1週間に1度抽選が行われるのが「ジャンボ・くじテンダー」だ。これは4桁の数字を予想し,当選番号と合致した桁数により報酬がもらえるというもの。抽選は毎週行われるようで,今回確認したときは1等(つまり四つとも数字が合致)の報酬が100万MGPを超えていた。報酬には購入者ボーナスが付与され,購入者数によってその内容が変化するようだ。
チャットしながら遊ぶとより楽しめそうなゴールドソーサー。住み着いてしまうプレイヤーもいるかも?
さて,今回の体験会では,室内に「ALIENWARE 17」を並べて,隣や前後のプレイヤー(メディア関係者)に声を掛けながら,ゴールドソーサーの各アクティビティをプレイしていた。そのため,かなりワイワイと楽しめた印象が強い。フリーカンパニーやリンクシェル,フレンドなどとチャットしながら,またはSkypeなどでボイスチャットしながら遊ぶと,より楽しめるコンテンツなのではないだろうか。
そんなゴールドソーサーだが,交換品の中には多額なMGPが必要となるアイテムもあったので,獲得に意気込むプレイヤーは,しばらくゴールドソーサーが(キャラクターの)家になってしまうこともあるのではないだろうか。もちろん報酬目当てでなくても,ひたすらトリプルトライアドを楽しんだり,チョコボレースに参戦しまくってチョコボを育てたりと単純にコンテンツとして楽しそうなので,プレイヤーのこれまでの遊び方が大きく変化する,大きなアップデートになるだろう。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト
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