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「ファイナルファンタジーXIV」,パッチ3.55aは2月28日に公開。PS4 Proでより快適にプレイできる対応パッチの実施も明らかに
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印刷2017/02/21 00:00

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「ファイナルファンタジーXIV」,パッチ3.55aは2月28日に公開。PS4 Proでより快適にプレイできる対応パッチの実施も明らかに

 「こちら」の記事でもお伝えしてしているとおり,スクウェア・エニックスは2017年2月18日,19日にドイツ・フランクフルトで,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」PC / PS4 / PS3 / Mac)のファンイベント「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 Frankfurt」(以下,FANFES Frankfurt)を開催した。

 1日めは,プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏による基調講演が行われ,新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」PC / PS4 / Mac。以下,紅蓮のリベレーター)で追加される新ジョブ「侍」や新エリア「オサード小大陸」などが発表されて,会場は大きな盛り上がりを見せた。


 続く2日めは,「出張FFXIVプロデューサーレターLIVE in Frankfurt」(以下,出張PLL)が行われ,欧州のコミュニティに寄せられたプレイヤーからの質問に吉田氏が回答し,パッチ3.5の今後の予定など,新情報を公開した。この出張PLLの内容をまとめるとともに,FANFES Frankfurtの2日めの様子を紹介しよう。


PS4 Proにパッチで対応。パッチ3.55aは2月28日公開予定


 出張PLLでは,「より多くの髪型や顔などを変更するオプションを用意する予定があるのか」と聞かれた吉田氏が,今のところ予定はないと回答。その理由として氏は,PCとサーバーをやり取りするパケットの肥大化を挙げ,それに伴って,プレイにストレスを感じるようになってしまうことを懸念していると説明した。

プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏(右)と,ローカライズチームのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏
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 続く質問は,庭具が増えないかというものだった。それについて吉田氏は,紅蓮のリベレーターで家具の設置数を倍増させ,引っ越し機能も実装するが,そのあとにもハウジングに関してはいくつかタスクがあり,その中で庭具については慎重に検討を行っていくと解説。

 さらに,各種族の下着については,吉田氏はゲーム中では肌にデザインされており,変更できないと説明。氏は,装備として下着を作ればできないこともないが,下着を脱いでも下着が出てくるという変な状況になると話し,プレイヤーのリクエストがとても多い案件であるとも付け加えた。

 コンテンツの難度について,蒼天のイシュガルドは簡単になっているのではないかというプレイヤーからの意見に対して,吉田氏は大迷宮バハムートが簡単だという意見があったので,機工城アレキサンダーを難しくしたらプレイヤーに怒られたと返答。そして,氏は機工城アレキサンダー:天動編については,ちょうどいい難度だと思っており,次のオメガも多くの人がチャレンジできるような難度にしようと考えていると続けた。
 さらに氏によると,まだ実装できるかどうかコストを詰めている段階だが,零式4層をクリアしたプレイヤーのみがチャレンジできるバトルコンテンツを作ろうという話をしているとのこと。通訳として登壇したローカライズチームのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏が,そのコンテンツについてとても難しいかと尋ねると,吉田氏は“イエス”とだけ答えた。

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 オプションアイテムとして,クルルの装備が欲しいという意見について,吉田氏はモグステーションの担当者が,その装備は作るのがすごく難しいと話していると説明。ただし,その担当者によると購入希望者が多いのであれば作るとのこと。さらに,吉田氏はその担当者が傘をマウントとして作ると言ってることを明かし,フライングマウントとして飛べるようにするとも。

 ヒルディブランドが紅蓮のリベレーターでも登場するのかどうかについて,吉田氏はパッチ3.5で追加されたストーリーのラストで,ヒルディブランドが飛んで行った方角に注目してほしいと回答した。

 さらに,自分のDPSをゲーム内で表示する仕組みを実装する予定はないのかと聞かれた吉田氏は,今のところその機能はコミュニティブレイクにつながるので実装予定はないと返答。ただし,プレイしたコンテンツで失敗したところを自分でチェックするようなシステムを実装する予定とのこと。そのシステムについては,まだ詳しくは話せないとしながらも,既存のMMORPGではやっていない,新しいものとなると説明した。

 そして,PlayStation 4 Pro(以下,PS4 Pro)への対応を聞かれた吉田氏は,パッチで対応する予定があることを発表した。このパッチは高解像度に対応するというよりは,PS4 Proのパフォーマンスを活かして,より快適なプレイを実現するものとなると説明を続け,すでに先週,PS4 Proで動作チェックを行ったことも明かした。パッチのリリース時期についての具体的な期日にまでは触れなかったが,吉田氏はそんなに遠くない時期と述べた。

 「死者の宮殿」のクロスワールド対応についての質問には,吉田氏は処理が難しく,いずれ達成するつもりだが,時間が掛かっていると説明。その一方でもっとも対応が進んでいるのがクロスワールドでのアライアンスレイドで,「RETURN TO IVALICE」の実装までに対応する予定という。

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・パッチ3.55aでの実装内容

 さらに吉田氏はパッチ3.55aが2月28日にリリース予定であることを公開した。吉田氏の説明によると,このパッチ3.55aで,まずはアニマウェポンストーリーの最終章が追加されるとのこと。その内容は簡単なものになるという。

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 そして,ギャザラー・クラフター向けのコンテンツとなる「お得意様取引」の序章として「シロ・アリアポー編」が追加される。
 吉田氏は,このお得意様取引では,シロ・アリアポーが要求するアイテムを納品し,仲良くなっていくことができるコンテンツであると説明。今後のアップデートでNPCが増えていき,NPCごとに新しいストーリーラインが用意されるという。
 最終的には,そのNPCを自分の製作したクラフトアイテムで着飾ったり,自分の装備のおしゃれ度をそのNPCに判定してもらったりできるようになるとのことだ。

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 さらに,パッチ3.55aでは,プロトアルテマ戦が実装される。このプロトアルテマ戦は,FAN FESTIVALの会場で24人での試遊コンテンツとして用意されたものだが,それがゲーム中にも実装となる。吉田氏によると,報酬アイテムはIL270のアクセサリーで,全種類出るようになっているとのこと。ただ,どうやって戦うか,どこで戦うかはパッチノートにも記載しないので,楽しみにしてほしいと述べた。

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 そして,ザ・フィーストでは新しいマップが追加され,メダル数が同じ場合でも決着が付くまで試合が続くサドンデスモードが実装される。この新マップのチェックを行うために,シーズン4のプレシーズンを開催するということだ。

 そのほかにも,「極女神ソフィア討滅戦」と「極鬼神ズルワーン討滅戦」のドロップアイテムである「ゴッデスラナーホイッスル」と「デモンラナーホイッスル」のドロップ率の緩和なども,パッチ3.55aで行われる。

 さて,ここでなぜ3.55“a”なのか気になるところだが,吉田氏はリニューアルを施した「雲海探索 ディアデム諸島」でバグが出てしまったためだと理由を述べた。続けて,その対応を3月7日か9日,もしくは14日までに終わらせ,パッチ3.55bとしてリリースする予定と説明した。
 さらに,「牙狼」とのコラボ装備に関して,以前,吉田氏は「マンダヴィル・ゴールドソーサー」でMGPで交換できるようになるのはパッチ3.55からと話していたが,実際はパッチ3.56からとのこと。吉田氏は間違いだったことを謝罪した。

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FFXIVやFFシリーズが3つのギネス世界記録に認定。THE PRIMALSのライブではスーザン・キャロウェイさんとのコラボも


 出張PLLに続いてFFXIVやファイナルファンタジーシリーズで,3つのギネス世界記録を達成したとしてその認定式が行われた。

 ひとつはFFXIVが「1時間38分という世界で最も長いエンディングクレジットを持つMMORPG」としてギネス世界記録に認定されたことだ。吉田氏は,メテオサバイバーとしてレガシープレイヤーの名前が1人ずつ刻まれており,それがあっての1時間38分という長さなので,とても光栄な賞だと思っているとコメントした。

 さらにFFXIVは,「384曲という最もBGMが多い作品」としてギネス世界記録の認定を受けた。これについて,サウンドディレクターの祖堅正慶氏は,この記録は紅蓮のリベレーターで自分で塗り替えていくと,さらなる意気込みを見せた。

 最後は,ファイナルファンタジーシリーズが「87タイトルという最もフランチャイズ作品の多いシリーズ」として,ギネス世界記録に認定された。スクウェア・エニックスの代表取締役社長である松田洋祐氏は,継続は力なりということでこれからもファイナルファンタジーシリーズを育てていきたいと受賞コメントを行った。

認定証を受け取るスクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏(左)と吉田氏,そしてサウンドディレクターの祖堅正慶氏(右)
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 続いてステージでは「スペシャルトークショー」が行われ,ファイナルファンタジーシリーズの曲を手掛ける植松伸夫氏と祖堅氏が対談を行った。2人は,ゲーム音楽はゲーム制作と同時に作曲も行っているため難しい部分があるなどの苦労話を語る一方で,ゲーム音楽は開発側と協議を重ねて作り上げていいものができるとも話した。そのため,外部の有名な作曲家にどんないい曲を作ってもらっても,コンテンツと一緒に作りあげていないのであれば,それがゲームミュージックとしていい曲とは限らないと,ゲームミュージックならではの特徴を語った。

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 FANFES Frankfurtのラストは,祖堅氏率いるバンド「THE PRIMALS」によるライブだ。セットリストは以下のとおり。

1. 英傑 〜ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦〜
2. 混沌の渦動 〜蛮神リヴァイアサン討滅戦〜
3. 曲がらぬ刃 〜蛮神ラーヴァナ討滅戦〜
4. イマジネーション 〜蒼天聖戦 魔科学研究所〜
5. 魔神 〜魔神セフィロト討滅戦〜
6. 過重圧殺! 〜蛮神タイタン討伐戦〜
7. ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜
8. 忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜
9. ローカス 〜機工城アレキサンダー:起動編〜


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 このライブでは,「ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜」が初披露となり,ゲーム中の時間停止の演出をライブに盛り込んだほか,「忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜」ではスーザン・キャロウェイさんがボーカルを務めるなど,これまでのファンフェスティバルとは異なる趣向も見られ,会場は沸きに沸いた。

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 最後に吉田氏はクロージングで,「FFXIVはプレイヤーと一緒に作っていくゲームだと思っており,再び必ずファンフェスティバルで戻ってくる」と誓い,ラスベガス,東京を含め,3か国にわたって開催してきたファンフェスティバルの幕を閉じた。

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