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“フェニックス年”では新ヒーロー「デーモンハンター」が登場。「ハースストーン」の最新拡張パック「灰に舞う降魔の狩人」が4月8日にリリースへ
フェニックス年の最大の特徴となるのが,ローンチ以降初めての追加ヒーローとなる「デーモンハンター」が,スターターカード20種類とともに実装されるということだ。詳細は後述するが,ハースストーンの世界観のベースになっている「World of Warcraft」で有名なキャラクターの1人である,イリアン・ストームレイジをヒーローにし,悪魔を制するために自ら悪魔の力を得るという究極の選択を行った彼の怒りに任せたアドベンチャーが,邪悪な新メカニクスとともに描かれる。プレイヤーは「灰に舞う降魔の狩人:序章」ミッションをクリアしていくことによって,デーモンハンター用スターターカード20種と,基本カード全10種すべてが無料で入手できるわけだ。
新年度からは対費用効果が良くなり,経済的に
新たなヒーローが追加されるフェニックス年だが,そのほかにもさまざまなアップデートが予定されている。プレイヤーにとってうれしいのが,「すでに保有しているレジェンドカードはパックから出現させない」というルールを,レアカードにも広げていることで,より経済的になったと言えるだろう。
また,新規のプレイヤーもしくは過去4か月にわたってログインしていなかったプレイヤーには,好みのクラスの競技用デッキ1組が無償で提供されるとのこと。カードパックの調整も含めて,プレイを開始するうえでの対費用効果が大きく改善されている。
フェニックス年では,合計で3つの拡張パックが予定されており,その第1章としてフィーチャーされるのが「灰に舞う降魔の狩人」となる。ランク戦のラダーはマッチメイキングが改善されるとともに,スタンダードとワイルドの双方でランキングシステムが見直される。クエストの内容も楽しく,報酬も価値のあるものに変わるそうだ。
これをフェーズ1であるとすると,フェーズ2では古いカードを使ったアリーナと同じスケールの新しいコンテンツが導入され,フェーズ3ではアチーブメントを導入することによって,進捗システムを一新する予定とのことだ。
なお,フェニックス年に移行するにあたり,ワタリガラス年にリリースされた「妖の森ウィッチウッド」「博士のメカメカ大作戦」「天下一ヴドゥ祭」の各カードセットがワイルド入りする。もちろん,カードパックは以前としてBlizzardショップでの購入が可能だ。
さらに,プリーストの重要なカードは一部バランスが再調整されており,このクラスでの基本およびクラシックカードは入れ替えられている。こうした調整が施されたものや,栄誉の殿堂入りするカードは以下のとおりだ。
苦痛の侍祭
リロイ・ジェンキンス
精神支配技士
山の巨人
スペルブレイカー
オウケナイのソウルプリースト
聖なる炎
預言者ヴェレン
影なる姿
神授の霊力
ノースシャイアの聖職者
そして以下のカードが,プリーストの基本およびクラシックセットの入れ替わり分として追加される。
読心術師 / 基本セット
聖力入魂 / 基本セット
スカーレット・サブジュゲーター / クラシック
クルティラスの従軍司祭 / クラシック
密言・崩 / クラシック
ナタリー・セリーン / クラシック
最新拡張パック 「ハースストーン: 灰に舞う降魔の狩人」の中身
「ハースストーン: 灰に舞う降魔の狩人」では,「転生」ミニオンの一群が登場する。転生とは,盤面で死亡した時に自身の超強化バージョンをデッキに混ぜるという,非常に強力な効果だ。デーモンハンターを除く各クラスに,独特な「転生」ミニオンが1種ずつ存在する。例えばウォリアーの「刃拳のカーガス」は,手札から使用した時点では4マナ4/4の「急襲」持ちミニオンだが,「転生カーガス」にアップグレードされると,8マナ10/10の「急襲」持ちで,さらには自身が敵のミニオンを殺すたびにプレイヤーに装甲10を付与できるようになるといった感じだ。
「灰に舞う降魔の狩人」ではさらに,「封印されし悪魔」群も登場する。これらは盤面に登場してから2ターンの間は「休眠」状態となるが,攻撃できない代わりにあらゆる種類の脅威に晒されることもない。そしてこれらの強力なミニオンは目覚めると共に,対戦の流れをひっくり返せる程のポテンシャルを持ち,テンポを揺るがす効果を発動させるという。
またレジェンドの中立ミニオン「ケルサス・サンストライダー」が1か月早く「ハースストーン」に登場する。3月18日(日本時間)以降,ログインしたすべてプレイヤーはこのブラッドエルフの君主をコレクションに加え,そのユニークな能力を利用できる。効果は,このカードが自陣にいる間は,各ターンで3回目に使用する呪文のコストが0になるというのもだ。
イリデン・ストームレイジが主人公となる新クラス「デーモンハンター」
オリジナルストーリーでは,魔軍“バーニング・リージョン”の侵攻を食い止めるための究極の選択として自分の配下のものたちを裏切ったために,アライアンスによって1万年にわたって幽閉されてしまい,その後に発生した戦いでは戦闘要員として開放されるものの,“フェル”のエネルギーを消費したことによってアゼロスの世界において初めてのデーモンハンターになった。
ウォーグレイブと“デーモンクロウ”というかぎ爪を怒りに任せて振り回しながら戦うという,いろいろとアブなそうなキャラクターであるが,その後は僻地であるアウトランドのブラックテンプルを拠点にしており,2016年の拡張パック「Legion」で再び登場してようやくアライアンスに許されるという,WoWファンの間では非常に知名度の高いキャラクターの1人である。
「ハースストーン」においては,バーニング・リージョンと戦った過去はあるものの,強力なパワーを持つことを望んでいるイリデンとその一団として,かなり攻撃的な特性を中心に,基本的なカードがデザインされているようだ。
そのヒーローパワーは,常に攻撃が可能となる「悪魔の爪(デーモンクロウ)」。アーマー付与のないドルイドのようだと思うかも知れないが,マナコストが1で済むのが特徴である。激励などに絡めて,序盤の優位性を保っていくのかというのが,このクラスの特徴になりそうだ。
デーモンハンター用のカードは,基本10種(無料),スターターセット20種(無料),さらに「灰に舞う降魔の狩人」カードパックから15種の合計45種類が実装される。フェニックス年がローンチされるよりも早い,日本時間の4月3日からデーモンハンターの1人プレイ用コンテンツとなる「序章」ミッションが公開され,イリダン・ストームレイジの始まりの物語を,彼の視点から追っていくことで,彼についての新しい物語の火ぶたが切って落とされるわけだ。
スターターセットに加えて,基本10枚のカードが,この4つのミッションに分けられた序章をプレイすることによって得られるという。この序章ミッションも,もちろん完全無料でリリースされる。
新たなキーワード「異端」について
新たなキーワードとなるのが,デーモンハンター専用の「異端」である。これは,手札の右端,または左端にあるときに使用すると,能力がアップグレードされるというもの。例えばマナコストが3の「Eye Beam」は,ヒーローを回復しながら相手にダメージ3を与えるという能力を持っているが,手札の端にある状態からプレイする場合は,マナコストが0になる。
デーモンハンターは回復能力に欠けているものの,「ソウルマジック」というそれを補填する能力も持っており,敵のヘルスを吸い出すことで自身を治癒するというカードが存在する。イリデンは軍団長として自分のミニオンにインスピレーションを与えることを常としているためか,仲間が死んだときに別のカードが“怒り”モードになって敵カードにダメージを加えたり,仲間の魂が昇天した見返りとして新しいカードを一枚引けたりといった動きができるのも特徴だろう。
アップデートされるランキングシステム
上記で少し説明したランキングシステムのアップデートは,現在の25ランクから「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナム」「ダイアモンド」をそれぞれ10レースに分けた50ランクとなり,その上にレジェンドが加わる。
これによって,より明確なランク分けができるはずだと,このシステムを担当するアレック・ドーソン(Alec Dawson)氏は話していた。ランク15あたりでも,平均よりも上という振り分けになっているようだ。
詳しく説明すると,ブロンズである限りは負けても星が減ることはない。シーズンの終わりごとにパックやレア以上のカード,ダストなどの報酬が与えられるほか,5勝するとシーズン中のカードパックが授与される。レジェンドに初めて達するとレジェンドカードが与えられるといった,マイルストーンボーナスもある。
シーズンがリセットされると,すべてのプレイヤーがブロンズからスタート仕直すことになる。競技レベルのプレイヤーとカジュアルなビギナーが同じ土俵に立つことになるが,「スター・ボーナス・システム」がそのあたりをうまく調整してくれる。
これは,先のシーズンのMMR(マッチメイキング・ランキング)の評価が加味さることで,次のシーズンでプレイヤーが勝利を重ねることで得られる星の数にボーナスが加算されていくというもの。その最大値は11になる。簡単に言うと,ボーナス値が10であるプレイヤーは,2連勝すると20個の星が得られるということになるが,ランクが上がるごとにボーナス値は自動的に減少していき,先のシーズンにいたランクに達した時点で,ボーナスがなくなるということらしい。詳しくは解説されていなかったものの,ランキングシステムの変化に合わせてマッチメイキングの改良も行われるという。
「ハースストーン」公式サイト
「ハースストーン」ダウンロードページ
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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