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14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
氏の口からは,2014 International CESで発表されたIoT(Internet of Things,インターネットにつながる小型デバイス)がらみの話題も語られたが,本稿では4Gamer読者にとって重要なCPU周りの話に絞ってレポートしたいと思う。
Broadwellは2014年第1四半期に製造開始
また,14nmプロセスよりもさらに先のプロセスに関する話題も,阿部氏は少しだけだが言及した。それによると,14nmに続く10nmプロセスと,さらにその先の7nmプロセスは,すでに研究開発の“開発”段階に進んでいるのだという。
Intelは最近「Tick-Tock」戦略について語るのを止めているため,10nmプロセス世代や7nmプロセス世代が2年ごとにやってくるかは分からない。また阿部氏も,10nm世代以降では「これまでにないチャレンジが待ち構えている」「(研究開発における)バックエンドのコストが大きい。(大量の研究開発費を確保するのに必須な)高い利益率を確保するために,バックエンドのコスト圧縮が大きなテーマになる」と,依然として高いハードルが存在していることを示唆していたが,Intel社内で道筋が見えてきていることもまた確かなようである。
2-in-1デバイスへのAtom提供を進めるIntel
江田氏は2014年のPC分野について,「PC市場は2014年に微減する見通しだが,(中略)まだまだ発展の余地はあると考えている。Intelの調査によれば,ほぼ8割の消費者が,1台でPCとタブレットの機能を利用できる製品を望んでいるという結果がある」と述べ,2-in-1デバイスこそが発展する分野であるという見方を示した。
また,身振り手振りや音声などで機器を操作する「パーセプチャル(知覚)コンピューティング」に対するIntelの取り組みについても,江田氏はごく簡単に言及した。PC分野にそれをもたらすものとして,Intelは2014 International CES(以下,CES 2014)にて,3Dカメラモジュール「RealSense 3D camera」を発表している。パーセプチャルコンピューティングの分野は,ゲーム機こそがある意味最先端を走っているわけだが,PCでもこうした使い方が広がっていけば,ユーザーに新しい楽しみ方をもたらしてくれるのではなかろうか。
こちらは,Intelが2014 International CESで披露した「RealSense 3D camera搭載ノートPCを使ったゲーム風デモ」。画面に向かって手を動かすと,その動きをカメラが読み取って,ゲーム内に表示された手をそのとおりに動かす |
Intel 日本語公式Webサイト
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