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14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
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印刷2014/01/17 16:27

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14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート

インテル代表取締役社長の江田麻季子氏
画像集#002のサムネイル/14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
 2014年1月17日,Intelの日本法人であるインテルは,都内にて2014年の新年記者説明会を開催。同社代表取締役社長の江田麻季子氏が,直近の決算状況や2014年に向けた注力分野への取り組みに関する説明を行った。
 氏の口からは,2014 International CESで発表されたIoT(Internet of Things,インターネットにつながる小型デバイス)がらみの話題も語られたが,本稿では4Gamer読者にとって重要なCPU周りの話に絞ってレポートしたいと思う。


Broadwellは2014年第1四半期に製造開始


Intelの強みであるプロセス技術は,2014年中に14nmプロセス世代へと移行を始める
画像集#003のサムネイル/14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
 CPUに関して,2014年におけるIntel最大のトピックとなるのが,14nmプロセス技術世代への移行である。かねてより伝えられていたIntelのロードマップだと,14nmプロセス技術を用いたCPUの製造は2014年に始まる予定とされていたが,江田氏によれば,14nmプロセスで作られる最初の製品である次世代Coreプロセッサ「Broadwell」の製造は,2014年第1四半期中に始まる見込みという。IntelからPCメーカーへの出荷は,2014年後半に開始されるとのことだ。

インテル技術開発・製造技術本部 本部長の阿部剛士氏
画像集#006のサムネイル/14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
 14nmプロセスについては,同席した同社技術開発・製造技術本部 本部長の阿部剛士氏もコメントしており,「14nmのLounch(ラウンチ,離陸)は大丈夫。次はRamp(ランプ,増産するの意),大量生産を進めていく」と述べている。あくまでもIntelからの出荷が年内に始まるという話であり,「2014年中にBroadwell搭載PCが登場する」かどうかが語られたわけではないが,阿部氏は「第2世代のトライゲートは安定している」とも述べていたので,14nmプロセス,そしてBroadwellが順調であることは確かなようだ。

 また,14nmプロセスよりもさらに先のプロセスに関する話題も,阿部氏は少しだけだが言及した。それによると,14nmに続く10nmプロセスと,さらにその先の7nmプロセスは,すでに研究開発の“開発”段階に進んでいるのだという。
 Intelは最近「Tick-Tock」戦略について語るのを止めているため,10nmプロセス世代や7nmプロセス世代が2年ごとにやってくるかは分からない。また阿部氏も,10nm世代以降では「これまでにないチャレンジが待ち構えている」「(研究開発における)バックエンドのコストが大きい。(大量の研究開発費を確保するのに必須な)高い利益率を確保するために,バックエンドのコスト圧縮が大きなテーマになる」と,依然として高いハードルが存在していることを示唆していたが,Intel社内で道筋が見えてきていることもまた確かなようである。


2-in-1デバイスへのAtom提供を進めるIntel


江田氏が掲げた,Intelが注力する4分野。テクノロジーとはプロセス技術のことだ
画像集#008のサムネイル/14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
 江田氏のスピーチでは,Intelが注力する4分野「データセンター」「PCエクスペリエンス」「モビリティー」「テクノロジー」に関する簡単な説明があった。前段で紹介したプロセス技術はその1つだったわけだが,ゲーマーとしては「PCエクスペリエンス」も気になるところだ。

 江田氏は2014年のPC分野について,「PC市場は2014年に微減する見通しだが,(中略)まだまだ発展の余地はあると考えている。Intelの調査によれば,ほぼ8割の消費者が,1台でPCとタブレットの機能を利用できる製品を望んでいるという結果がある」と述べ,2-in-1デバイスこそが発展する分野であるという見方を示した。
PC分野では,2-in-1デバイスの拡大をIntelは重要視している。そこでAtomを投入して低価格の製品を増やすとのことだ
画像集#004のサムネイル/14nmの立ち上げは順調。2014年は2-in-1デバイスの拡販に注力? Intel年頭会見レポート
 そのためIntelとしては,2-in-1デバイスの製品バリエーションを広げるためにも,現在これらの製品に向けて提供しているCoreプロセッサだけでなく,Atomプロセッサの提供を拡大するとのことだ。日本で販売されている2-in-1デバイスといえば,10万円を超える製品が多いものの,2-in-1でAtomの採用が進めば,今より低価格な2-in-1デバイスが増えていくことも期待できるだろう。

 また,身振り手振りや音声などで機器を操作する「パーセプチャル(知覚)コンピューティング」に対するIntelの取り組みについても,江田氏はごく簡単に言及した。PC分野にそれをもたらすものとして,Intelは2014 International CES(以下,CES 2014)にて,3Dカメラモジュール「RealSense 3D camera」を発表している。パーセプチャルコンピューティングの分野は,ゲーム機こそがある意味最先端を走っているわけだが,PCでもこうした使い方が広がっていけば,ユーザーに新しい楽しみ方をもたらしてくれるのではなかろうか。

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こちらは,Intelが2014 International CESで披露した「RealSense 3D camera搭載ノートPCを使ったゲーム風デモ」。画面に向かって手を動かすと,その動きをカメラが読み取って,ゲーム内に表示された手をそのとおりに動かす

Intel 日本語公式Webサイト


  • 関連タイトル:

    Core i7・i5・i3・M(Broadwell)

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