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[CES 2014]4KでのG-SYNC対応一番乗りはASUSか。試作機による動作デモが披露される
そんな“G-SYNCコーナー”のなかで,一際目立つ場所に置かれ,最も注目を集めていたのが,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)製のG-SYNC対応4Kディスプレイ試作機だ。どれくらい注目されているかというと,いつ行っても人だかりが絶えず,正面から写真を撮れないくらいである。
ASUSは先に,NVIDIAがG-SYNCを発表したのに合わせて,垂直リフレッシュレート144Hzに対応する既存の24インチワイド液晶ディスプレイ「VG248QE」にG-SYNCモジュールを取り付けた特別版「G-SYNC-enhanced VG248QE gaming monitor」を発表済みだ。今回の試作機も,同様の手法によるものだと思われる。
G-SYNC非対応のPQ321(左)とG-SYNC対応の試作機(右)が並び,比較しやすくなっていた |
Windows 7のデスクトップ画面。タスクバーの小ささから,4K解像度の広さが分かる |
試作機の背面向かって左側には,アクリルケースに収納された形でG-SYNCモジュールが取り付けられており,PCから伸びるDisplayPortケーブルは,このモジュールに取り付けられていた。
これは,当初NVIDIAがアナウンスしていたG-SYNCモジュールとは明らかに大きさが異なるが,その理由は不明。ブース展示に間に合わせるための突貫工事が原因かもしれない。
なお,展示されていたのは試作機であるうえ,場所もNVIDIAブースで,ASUSのスタッフは見つからなかったため,価格や発売時期に関する情報は得られなかった。ただ,こうして展示された以上,ASUS(やNVIDIA)が4KディスプレイにおけるG-SYNC対応を本気で考えているのはまず間違いない。(小西利明)
G-SYNC対応ディスプレイ第1弾の発売予定が明らかに
G-SYNC対応ディスプレイは,2014年第2四半期に,ディスプレイメーカー各社から登場することになる。
NVIDIAによると,第1弾製品を市場投入するのは下の表にまとめた5社。別記事でお伝え済みの「ROG SWIFT PG278Q」以外にも,BenQの2製品には国内発売が期待できそうだ。
なお,ASUSはROG SWIFT PG278Qの垂直リフレッシュレートを「120Hz以上」としているが,NVIDIAは120Hzと断言している。(奥谷海人)
製品名 | パネルサイズ | 垂直リフレッシュレート | パネル解像度 | 発売時期 | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ASUS | ROG SWIFT PG278Q | 27インチ | 120Hz | 2560×1440ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
BenQ | XL2720G | 27インチ | 144Hz | 1920×1080ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
BenQ | XL2420G | 24インチ | 144Hz | 1920×1080ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
Royal Philips Electronics | 272G5DYEB | 27インチ | 144Hz | 1920×1080ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
ViewSonic | VX2457GML | 24インチ | 144Hz | 1920×1080ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
Admiral Overseas |
未定 | 24インチ | 144Hz | 1920×1080ドット | 2014年第2四半期 | 未定 |
NVIDIAの2014 International CES情報ページ(英語)
ASUSのイベント告知ページ(英語)
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