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ペンデバイスによる操作が魅力のアーケード用MOBA「WONDERLAND WARS」ロケテストレポート。声優・磯村知美さんへのミニインタビューも
2月に開催された「ジャパン アミューズメント エキスポ 2014」(以下,JAEPO2014)にてサプライズ発表された本作だが,ロケテストが行われるのは今回が初。というわけで,さっそくロケテストバージョンをプレイしてきたので,本稿ではそのプレイフィールをお伝えしていこう。また本作で案内人「マメール・ロワ」を演じる声優の磯村知美さんへのミニインタビューもあるので,そちらもお楽しみに。
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「WONDERLAND WARS」公式サイト
アーケード初を謳うMOBAのプレイフィールは如何に
ロケテストバージョンのプレイフィールからお伝えしていこう。
今回使用可能なキャスト(本作ではキャラクターをキャストと称する)は,初期プレイ時には「サンドリヨン」「美猨」の2名のみだ。だがプレイを重ねてランクを上げることで,「ピーター・ザ・キッド」「リトル・アリス」の2名がアンロックされ,追加で使用できるようになる。ちなみにワンプレイは300円で,勝敗に関わらず2試合遊べるようになっていた。
プレイヤーはキャストを選択後,4vs.4のチーム戦に挑むことになる。勝利条件は,敵のチームゲージを削ってこれをすべて奪うこと。もしくはタイムアップ時に,相手チームよりもチームゲージの残量が多ければ自軍の勝利となる。試合開始時は,全キャストがレベル1からスタートするが,敵の兵士NPCや敵キャストを倒して経験値を蓄積していくことでレベルアップ,ステータスが向上し,新たなスキルが開放される。この辺りは,MOBA経験者であればお馴染みのシステムだろう。
本作の大きな特徴の一つとして挙げられるのが,アーケードゲームならではの操作系だ。本作では移動をジョイスティックで,攻撃やスキル使用を専用のペンデバイスで行うようになっている。ペンデバイスは画面直接タッチして操作するもので,マウスとキーボードによる操作を主体としたPC向けのMOBAとは一線を画する。
例えばペンデバイスで敵をこすればノーマルショットが発動し,自キャラクターから線を引くように画面をなぞれば,ドローアタックと呼ばれる強力な攻撃を放てる。さらにその場でペンデバイスを振れば,近接攻撃が発生するといった具合に,ペンデバイスの操作によって攻撃方法が変化する仕組みだ。
なかでもドローアタックは敵をまとめて攻撃できるうえ,敵キャストにヒットさせればダウンを奪えるなど,非常に強力な攻撃手段だ。何より大きめの画面をペンデバイスでなぞるという操作自体が気持ち良い。
ただし,ドローアタックの使用後はリロードの時間(クールタイム)があるため,使うべきタイミングを見定めるのが重要になりそうだ。攻撃の発生は遅いので,適当に繰り出していては,簡単に回避されてしまう。敵の回避行動直後の硬直を狙ったり,好きな軌道を描けるのを利用して,敵の後ろから回り込むような軌道でフェイントを掛けたりといった工夫が必要になるだろう。
キャスト固有のスキルは,画面下に表示されたスキルカードをペンデバイスでタッチしたあと,ペンデバイスの横にあるボタンを押すことで発動する。ただしこの状態ではまだ発動の準備が整っただけであり,実際に効果を及ぼすためには,さらにペンデバイスで攻撃範囲を指定する必要がある(自己強化スキルなど,範囲指定が必要ないものもある)。
どのスキルも戦局を動かし得る強力な性能を秘めているものの,発動後のリロードにかかる時間は長めなので,ドローアタック以上にタイミングの見極めが重要になるだろう。
アーケード初のMOBAを謳う本作において,何より特筆すべきは,やはりジョイスティックとペンデバイスによる直感的な操作だろう。おかげで迷うことなくキャストを操作でき,余裕をもって戦局を見ることができるのが印象的だった。
チームでの戦略が非常に重要となるMOBAでは,「自分の画面よりもミニマップのほうが大事」とさえ言われるが,本作ではそのミニマップも大きく表示されており,これまでMOBA系タイトルをプレイしたことがない人でも,大局に意識を向けやすくする配慮が感じられる。
ペンデバイスを使うことで,味方に向けて簡易チャットを送信したり,ミニマップに自分の移動経路を描いて味方に知らせるといったことも可能で,味方とのコミュニケーション手段にはこと欠かない。使いこなすには慣れが必要そうだが,MOBA系タイトルに必須の要素がシンプルに実現されていることにおいては,筆者としてはかなり好印象を受けた。
なお,一般的なMOBAで必ずといってよいほど用意されているラストヒット――兵士NPCにトドメを刺すことで,経験値などにボーナスが得られるシステム――は,本作では採用されていない。
この点について現地にいた本作の総合ディレクター・大原 徹氏に話を聞いてみたところ,現在の開発進行度は30〜40%と前置きしたうえで,「戦略面を楽しんでもらうことを第一に考え,テクニカルな操作が過剰に求められる要素は,あえて入れないことにした」とのことだった。
また,スキルカードについても,「将来的にはもっと数を増やしてスキルカードの装備を入れ替えられるようにし,同じサンドリヨンでも攻撃特化や回復を入れてみるなど,キャストごとにカスタマイズできるようにしたい」とのことだった。
案内人「マメール」役を演じる声優,磯村知美さんミニインタビュー
4Gamer:
デモプレイで本作をプレイしてみた感想をお願いします。
磯村知美さん(以下,磯村さん):
プレイ前に,モニターで皆さんのプレイを拝見していたのですが,回復の泉で相手を待ち伏せしている人がいましたね。自分がプレイしたときも,急に後ろから攻撃されたりで……今日,初日だよね? というのが正直な感想です(笑)。JAEPO2014でもCPU戦を遊ばせてもらいましたが,やっぱり対人戦は全然違いますね。かなりエキサイティングで,ものすごく楽しかったです。
4Gamer:
磯村さんは2試合ともサンドリヨンを選んでいましたが,その理由は?
磯村さん:
初心者向けということでオススメされたのと,せっかくデモプレイとしてモニターに流れるんですから,美しい女性キャラクターのほうがいいかなと(笑)。あと,1試合目が終わってからスキルカードを引いたら,2枚ともサンドリヨンのものだった,というのもありましたね。
4Gamer:
本作では案内人「マメール」役を演じたとのことですが,どんなお気持ちで演じられたのでしょうか。
磯村さん:
マメールはミステリアスなキャラクターということなので,それを踏まえて,プレイヤーの皆さんがまた聴きたくなるような,包容力があるような感じで演じられたらいいなと……自分がそうじゃないのでどうしようかなと思いつつ(笑)。でも,とても可愛らしいキャラクターを担当できて,私としても嬉しいですね。皆さんに愛されるキャラクターになればいいなあと思っています。
4Gamer:
それでは最後に,これからロケテストに参加しようという人に向け,メッセージをお願いします。
磯村さん:
私は最初,1人で前に前に出てしまいがちだったんですが,兵隊達が守ってくれるということに気付いたら,ちゃんと戦えるようになりました。すごく直感的な操作で遊べるので,一度触ってみれば,すぐに楽しさが分かると思います。お時間がある方はぜひ遊びに来て,気軽にプレイしてみてください。私でもできるから大丈夫!
4Gamer:
ありがとうございました。
直感的な操作体系で,手軽に戦略的な対戦を楽しめる「WONDERLAND WARS」は,純粋な新作アーケードゲームとしてはもちろん,MOBAの入門としてもオススメできそうな印象を受けた。冒頭でも触れたとおり,今回のロケテストは4月13日までの予定なので,興味が湧いた都内近郊の読者は,ぜひクラブ セガ 秋葉原 新館まで足を運んでみてほしい。
「WONDERLAND WARS」公式サイト
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