大自然の中の孤独と，何が起こるのか分からない恐怖――インディーズゲーム「Firewatch」のトレイラーが初公開

　「The Walking Dead」シリーズを手がけたTelltale Gamesの元メンバーを中心に設立された，サンフランシスコに拠点を置くスタジオCampo Santoの処女作である「Firewatch」の初となるトレイラーが公開された。なお，本作はPC，Mac，Linux向けに2015年内の発売が予定されている。


　「Firewatch」は，都会の喧噪を嫌って大自然に囲まれたアメリカ北部のワイオミングに移り住み，そこで山火事の監視員として生きる男，ヘンリーが主人公となる。生活の拠点でもある物見台は，周囲に村や登山道もないような僻地にあり，唯一の話し相手はトランシーバーで通信する上司のダライラ主任のみという状況だ。
　今回公開されたトレイラーでは，ヘンリーの身の周りで不審な事件が起こり始めたことで，危機感を覚えたものの，ダライラの受け答えには何か隠し事がある様子。そこで，徐々に疑念を抱くようになるというシーンが描かれている。「唯一の命綱であるはずの人物だが，本当に信頼してもいいのか」と，プレイヤーに問いを投げかけるシリアスなストーリーになっているようだ。


　また，トレイラーと同時に初公開されたスクリーンショットからは，「Firewatch」が一人称視点を採用し，セルシェーディングによってデフォルメされたグラフィックスであることが分かる。ヘンリーを襲う恐怖の正体は自然現象なのか，超自然現象なのか，それとも何者かの殺意なのか。現時点でその詳細はまったく不明だが，続報が気になる作品であることは間違いないだろう。

「Firewatch」公式サイト