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二木幸夫氏と林 智之氏がタッグで開発している新作スマホ向けアプリ「我が城に敵なし」のメディア先行体験会をレポート
本作は,「パンツァードラグーン」などを手がけた二木幸夫氏(現:グランディング)と,林 智之氏(NHN PlayArt)がタッグで開発している作品で,プレイヤーが一国一城の主となって,戦国武将を指揮して敵の城を攻め落とすという横スクロールタイプのタワーオフェンス(逆タワーディフェンス)ゲームだ。配信時期は2014年夏,料金形態は基本プレイ無料(アプリ内課金あり)が予定されている。
今回の体験会では,二木氏と林氏のお二人からゲームを詳しく紹介してもらいつつ,テストバージョンを実際に遊べたので,その模様をレポートしよう。
ゲームの主なプレイサイクルは,敵の城に攻め入る「攻城戦」と,攻城戦で得られる宝箱から武将や建物を入手する「お宝鑑定」,柵や大砲を配置して自分の城の防衛力を高める「築城」の3つを繰り返す形になる。
攻城戦は,武将(最大3体)を出陣させて,敵NPCやほかのプレイヤーの城を攻め落とすべく,その本丸に攻撃を仕掛けるというもの。ステージ左端のスタート地点からステージ右端の敵の本丸まで前進し,これを撃破することで勝利となる。
攻城戦が始まると,味方の武将は敵の本丸へと自動で前進する。その行く手を阻むべく,敵の兵士はもちろん,攻撃して壊さないと先に進めない建物が道中に配置されており,ただ見ているだけでは味方の武将があっけなくやられてしまう。
味方の武将は,下方向にフリックでその場に停止,左方向にフリックで後退,右方向にフリックで前進する。これら移動のほか,体力回復や復活といった指示を適切に出して,敵の本丸を目指すのだ。
遠距離から攻撃できるが,至近距離では何もできない「弓兵」タイプのキャラには,俊足である「忍者」タイプのキャラで対処するといった工夫が攻略のカギとなっており,考えた戦法がうまくハマったときの爽快感はかなり高い。
敵の本丸に居座るボスを倒すと城を落としたことになり,「宝箱」を獲得できるのだが,この宝箱がまた,プレイヤー間の対戦を盛り上げる要素となっている。
宝箱からは武将や建物(※詳しくは後述)を入手できるが,その中身を手に入れる前に“鑑定”(数分〜数十時間)という工程が必要だ。
ニクいのは,鑑定中にほかのプレイヤーから攻めこまれ,自分の城を落とされると,その宝箱が奪われてしまうという点だ。さらに,鑑定に費やした時間はそのままなので,残り1分で鑑定が終わる宝箱を奪った人は,その中身を1分後に入手できる。
要は,宝箱を手に入れてイチから鑑定を始めるよりも,鑑定が終わりそうな宝箱を誰かから奪ってきたほうが効率的にはよかったりするわけだ。
さて,宝箱から入手できる建物には,ほかのプレイヤーから攻めこまれたときに,その侵攻を阻む「柵」や,味方の軍を回復させる「温泉」といった種類があり,あらかじめ築城にて設置しておくことで,自分の城の防備を高められる。築城では,敵の足を遅くする「沼」を前に,遠距離から攻撃する弓兵を生み出す「弓兵舎」を後ろに設置するなど,建物同士の相乗効果を考えることが重要だ。
また,「同盟」機能を活用するのも手だ。同盟とは,いわゆるフレンド的な機能にあたる。同盟に登録されたプレイヤーの武将は,自分の城が攻められたとき助太刀に現れるようになるので,さらに防衛成功率を上げられる。
なお,宝箱からすでに持っている武将や建物が出た場合は,該当の武将/建物のレベルがアップし,より強くなる。ちなみに武将は,特定のストーリーモード(1人用モード)をクリアすることで入手できる“宝具”でもレベルアップ可能とのことだ。
戦国時代を彷彿とさせる見ためからはゲームの内容がイマイチ想像しづらいが,実際プレイしてみると,プレイヤー間による国盗り合戦ならぬ宝箱盗り合戦は大いに賑わうんじゃないかと思うほど面白かった。
先述のとおり,本作のリリースは今夏が予定されており,そう遠くないうちに遊べる日がくるはずだ。配信を楽しみに待ちたい。