プレイレポート
[E3 2016]PS VRのローンチタイトル「RIGS: Machine Combat League」にはシングルプレイモードも実装予定
本作は,「KILLZONE」シリーズなどで知られるGuerrilla Gamesが開発中の,PlayStation VR専用対戦アクションだ。プレイヤーは,RIGSと呼ばれる,フォーミュラカー風のロボットに搭乗し,さまざまなルールで3対3のチーム戦に挑むことになる。
今回の試遊機は,東京ゲームショウ2015版(関連記事)と同じ「パワースラム」のルールでプレイできる内容だったが,以前の整備されたアリーナのマップ「リオ」ではなく,障害物の多い岩場のマップ「ネバダ」が舞台となっていた。
パワースラムは,簡単に言えばアメリカンフットボール風の試合で,マップ中央にあるゴールに条件を満たした状態で飛び込むと,チームに得点が入るという仕組みだ。その条件とは,敵を3体倒すか,マップ上に落ちている球状のアイテム「パワースフィア」を一定数集め,「オーバードライブ」状態になること。つまり,プレイヤーは敵と戦ってオーバードライブ状態を目指し,この状態になったら,得点を稼ぐべくゴールに向かうというのが動きの基本となる。
プレイヤーが搭乗できるRIGSは,現時点では3つのカテゴリが存在することが明らかになっている。それぞれ,サイズが小さく高機動で,被弾しづらい「ハンター」,ホバリングが可能な中型機「テンペスト」,大型だが2段ジャンプが可能で,高低差を利用して戦うのが得意な「ミラージュ」だ。
今回のバージョンでは,試合前に6種類の機体から好きなものを選んで出撃するという操作が追加されていた。同一カテゴリのRIGSであっても,装備している武器が異なっているようだ。ただ,それぞれの説明はとくになかったので,適当に色で選んだ結果,筆者はミラージュに搭乗することになった。
ミラージュは2段ジャンプを活用してナンボ,という感じの機体なので,とにかく飛び回って戦いたいところだが,今回初登場のマップであるネバダは,中央の主戦場に低い天井が設けられている。なので,そこにミラージュで突っ込むと,ジャンプができない巨大な的ができあがるだけだ。もちろん,そこで敵と遭遇してしまえば,撃破されてしまう可能性が高まるわけで,ミラージュは,戦う地形をきっちり選ばないといけないカテゴリなのかもしれない。
ただ,2段ジャンプのおかげで,天井がなければ細かな障害物を無視して突き進めるので,移動速度や攻撃力が上がり,自動回復が発動するオーバードライブ状態にさえもっていければ,ゴールに突入するのは容易だろう。どちらかと言えば,ポイントゲッター的な役割が向いていそうな機体だ。
製品版の発売後は,プレイヤー間で「この機体はこういう役割で動く」といったセオリーができあがるのではないだろうか。
そのほか,東京ゲーウショウ2015における出展バージョンと比べて,出撃までのシーケンスの描写が細かくなっていて気分を高めてくれたり,撃破されたときの演出が強化されていたり,あるいはインタフェースが変更され,よりロボットに乗っている雰囲気が増していたりと,さまざまな部分で調整が進んでいる印象を受けた。
ブースで聞けた新情報としては,本作には一人でプレイできるモードも用意してある,というのがある。こちらはストーリーモードというわけではなく,AIと一緒にリーグ戦に挑むモードになるようだ。試合を繰り返すことで経験値を獲得し,それを使って新たなRIGSやパイロットのアバターを入手したり,より高性能な味方をスカウトしたりできるとのことである。
さらに,ターゲットをどれだけ早く撃てるか,ゴール地点までどれだけ早く移動できるかなどのチャレンジを行うチュートリアルモードもあるそうだ。まずはPlayStation VRでの操作感に慣れるため,これにじっくりと取り組んでみるのもアリだろう。
先に述べたとおり,本作はPlayStation VRのローンチタイトルなので,あと4か月ほどで遊べることになる。パワースラム以外のルールはどうなるのか,ほかにどのようなカテゴリーのRIGSが登場するのかなど,続報が気になるところだ。
- 関連タイトル:
RIGS: Machine Combat League
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